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今という瞬間はもう二度と味わえない#35

「また喋ろうね」「また遊ぼうね」「またな」

何気なく使う”また”という言葉。でも、同じような瞬間に二度と出会うことはない。それはとても自然なことで、そんな当たり前のことを今日やっとわかったような気がする。

同じ"ような"瞬間に出会うことはあるだろうし、そう捉えようと思えばたくさん出会うことになるのかもしれない。でもやっぱりすべては幻想、思い込みなのである。

今という心地よい瞬間を味わいながらも、同時に今という瞬間は二度と味わえないのだというどこか手放していくことが大事なのだろう。そうでもしないと、いつまでも過去に執着し、自分の本当に望んでいる世界には辿り着けない。

自分は、思ったよりも自分の未来に勝手に期待しているところがあると思う。だから、立ち止まっている時間などない。ゆらゆらと自然の成り行きに任せながらも、一つひとつ確かに選択していく。

何かを選ぶのは、何かを選ばないこと。これも当たり前のことだ。

今日は、当たり前のことによく気がつく日だ。そして、ちょっとした夢が叶った日でもある。

そうだ、こうして好きな人に「おかえり」と言われたかった人生だったのだ。


いつかそんな日常を過ごせるような日を迎えたい自分もいる。

「ありがとう」が自然に溢れる世界に生きていきたい。そんなありがとうを内から溢れ出る感謝とでも名付けておこうか。

こうやっていつかの自分に希望を持って今日も「おやすみなさい」

2021.11.2.22:56

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