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不登校を乗りこえて8 もう一度家族として

これは、息子と娘が不登校になった頃の記録です。

ご興味を持っていただけましたら、不登校を乗り越えて1~今悩んでる人へ~からお読みください!(^^)!

不登校を乗りこえて1~今悩んでる方へ~|Sunny♡|note

娘の感染

とうとう娘のクラスでもコロナの感染者が出たので、学級閉鎖となり帰宅となった。翌朝検査を学校へ提出した。

検査した当日は娘は元気にしていたが、夕方ごろから発熱したので、(あぁ、どうしよう)と思ったと同時に学校から電話連絡が入った。

「娘さんお変わりないですか?」

これは!!と思い、「たった今、発熱してまして…」と答えた。

「実は、検査で陽性かもしれないという反応が出ましたので、医療機関でちゃんとした検査を受けてくださいと連絡が来ています」

そんな形でウイルスがうちにやってくるなんて思わなったので、動揺してしまい私は夫へ連絡をいれたが、影響を考えてこっちの自宅へは来ないと思っていた。

でも夫はすぐに自宅に来てくれて、娘を病院に連れて行ってくれた。ということは、夫も濃厚接触者になるので実家にはもちろん帰れないし、仕事も休むこととなる…。

どうなるのかと思っていたら、夫は出ていくときにもっていったもの一式を持ってきていて、洋服もハンガーにかけていた。その時に(あ。帰ってきたってことかな…。)と思った。実は夫は帰るタイミングを伺っていたのかもしれない。笑

私は自分の病気の為、車の運転が難しくなっていた。子供を病院に連れていくこともできないのに長年の癖でどうやって乗り越えようか一人で考えていた。しかし、夫は家族の危機を察して、迷わず来てくれた事はとても心強く感じた。

親として娘の体の事を、夫と一緒に考える事が出来て、状況は深刻だったはずなのに心は重たくなかった。

別居解消

結局夫も感染してしまい、4人家族皆で外出自粛になってしまった。長い別居期間からいきなり長い自粛期間で四六時中一緒にいる生活になった。笑

これで、1年半にも及ぶ別居生活が終わった。私たち家族はコロナによって一旦壊され、コロナにより家族として新しくスタートする事になったのだ。

私自身を支えたもの

子供の不登校問題で一喜一憂したり、自分の体調も崩し仕事も辞めることになった時、「こんなにやってきたのに、どうして壊れる事ばかり起こるの」と投げやりになる私に父は「それが人生。それのくりかえしだ」と淡々と一言…。

冷静に淡々と生きて行け、苦しいことが起きても人生をあんまり悲観するなという事だろうか。

大きく壊れてしまった時は、悪かったところに気づき治し、新しくまたつくっていけばいいのかと思った。もしかしたら、正しいと思って積み上げてきたものはいつの間にかよくない方向に進んでいたかもしれないし、ネジが緩んでいたり虫が食ってしまっていたかもしれない。

自分の前向きさにも少々驚いたが、そこは父親ゆずりだ。

母は今になってこう言ってくれる。「あなたは本当にいろんな事によく耐えたと思う。苦しいとき、人生がつらいと思う時、お母さんはあなたを思い出すんだよ。あなたが耐えたんだから自分も耐えようと思えたんだよ。しんどかったけれど、よくがんばったね。」母は私が不安定な時、何度でも電話に出てくれた。遠方から来くれて手を握ってくれた時は安心した。

そして近くに住むママ友達も私を励まして支えてくれた存在だ。スーパーでいろんな友達が声をかけてくれた。多少身体が偉くても心がしんどくても家族以外の人と少しでも話すことはいいことだと思う。私は自分の状況をあまり隠さないで軽く話した。割とオープンな性格なので内に秘めたりはしない。スーパーで立ち話し。ちょっと話して「またね〜!」ってすぐ別れる。それがいい。みんな本当に明るく励ましてくれたし気分転換にもなった。

特に私が感謝しているのは、ママ友達のYちゃんだ。私が普段人には見せないような顔もYちゃんには見せたかもしれない。精神不安定になりすぎた時病院に付き添ってくれたり、ネガティブになりすぎた時も私から離れないで程よく放っておいてもくれた。実際笑えない時もあったが、短時間ずつ外へ誘ってくれた。普通にYちゃんと数時間外出できるようになるまでは結構時間はかかった。公園でおしゃべりしたり、お茶する事ができた時は(やっとだ)とうれしかった。心配しすぎず淡々と気長につあってくれたYちゃんには本当に感謝している。

そして、夫が気持ちに寄り添ってくれるようになったことは1番の私の支えになったような気がする。夫もまた私のパニック時にあたふたせず、淡々と接してくれた。

私が夫に求めていた物と夫が私に求めていた物は全く違っていたのかもしれない。私は夫に父親として男としてしっかりして欲しかったが、夫は子供達と同じように、ダメな自分も優しくあたたかくただ、受け入れてほしかっただけなのかもしれない。とはいえ難しい。女はいろんなことを考えていかなければいけないから…。笑

でも今回は夫の方が先に近づいてくれたから、私の心も変わることができたんだと思う。人間うまくいかないときは必ずある。夫がそうなった時は今度はまず私のほうから先に支えてあげたいと思う。

夫の休日は家族の時間として使ってくれるようになって、新しい家族スタイルができつつある。1人でなんでもできてしまう強い私は今は居ない。今は弱い私でも家族が力を貸してくれる。

また私も、夫が好きな事をする時間を快くプレゼントできるようになった。夫婦としても親としても、私たちはお互いに成長する事が必要だったんだなと思う。






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