見出し画像

夢の話

時々夢を見る。追いかけられる夢だ。追いかけてくるのはゾンビだったり、殺人鬼、幽霊、人、etc...。走る。ひたすら走る。ただ、たいてい追いつかれて殺される。それはバットで撲殺かもしれない、マシンガンで蜂の巣にされたりナイフでめった刺しでされたりする。殺される直前で目が覚めればよいのだが、なぜだろうか、ことが切れたら目が覚めるのだ。

ただ不思議なことに内容はほとんど覚えていない。幸いなことだ。しかし”殺された”ということは脳裏に深く刻まれる。

そんな中でも一つだけ自分の中に何となく禁忌であろうことがわかる。それは絶対に振り向いてはいけない。

それはなぜだかわからないが第六感的なものが働いているのだろうか。振り返ることが可能な状態であるが振り返ることができないのだ。

とある日の夢だ。

中学の教室に一人座っていた。一番後ろの窓際の席だ。あたりがオレンジ色に染まっているので夕方であろうと予測ができた。前のドアから女の子が一人入ってくる。中学の制服に身を包んだかわいらしい子だ。口が動いている。が、何も音は聞こえない。読唇術が使えるわけでもないので何言っているのかわからない。それどころかこちらに気が付いていないような素振りをする。手をその子の目の前で振っても反応なし。こちらの姿は見えていないようなので服を脱いで全裸になった。これはいいのか、夢のルールはよくわからん。

せっかくなので廊下に出て学校探索してみる。服装は聞かないでほしい。ただ一つ言うとしたら割とよかった。この夢を見た時は当時11歳。小学5年生くらいの時だ。だから中学というものに夢を持っていた。広い校庭、制服姿の可愛い女の子、解放されている屋上、様々な薬品をそろえた理科室、幻想的な絵画が飾ってある美術室など...。

想像の中の学校は素晴らしかった。まるでファンタジー。ウサギ、金魚、鯉、馬、牛のいる飼育小屋。図工室には鉄の鎧が。壁には赤、青、黄、紫、緑、空色といった様々な宝石が。当時読んでいたデルトラクエストを思い出す。

ふと尿意を感じてトイレへ向かう。トイレは某テーマパーク並みに綺麗だ。今はどんなのだったかは覚えていないけれど。用を済ませて外に出る。学校探検の続きだ。

しばらくたってあたりが暗くなってきた。今はプールサイドにいる。この学校探索も楽しかった。こういう夢が見たかった。

今のがフラグになったかは知らないが、何かが頭にぶつかる。かなり重量のあるものだ。そのままプールに落ちて気を失う。今回の死因は何だったのか。おそらく溺死であろう。誰が何かを飛ばしたのかは知らないが。



飛び起きる。こういう時は意識が覚醒するのが速い。座った状態で深呼吸をする。よかった生きてる。

ん?何か違和感を感じるぞ?

今回はいつもと違う。何がだ。服はしっかりパジャマを着ている。ちゃんと息子もついている。流石息子だ。水に濡れててもたくましい。水も滴るいい息子だ。...ん?水?

その日はちょっとだけ泣いた。




#日記 #失敗談 #夢 #迷子 #落ちが迷子


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?