No65「お金」の話

今日はお金について私の考えの一部を書いてみようと思う。
私は高校時代、隙間時間はほぼアルバイトをしていた。多い時は三カ所のアルバイトを掛け持ちし、学校に通う定期代(月30,000円)と自分の小遣いは自分で稼いでいた。だから自動車学校に通うお金も自分で捻出できた。
結構、親孝行な高校生だったと思う。(知らんけど)
当時は高校生と言えば、最低賃金での時給が当たり前だった。
私がバイトしていたのも、コンビニやファミレスなので、当時630円とかそんな額だったと思う。
コンビニが当時は乱立していた時代だったけど、体感としてコンビニがそんなに儲かるとはとても思えなかった。レジ打ちをしていたら、1日の売り上げは分かるので、この額から経費を差し引いたところで・・・と思っていた。だからどんなに忙しい日でも、時給が割に合わないと思ったこともないし、むしろ店長やオーナーは、こんなに働いて一体いくら給料もらっているのだろうかと考えていた。(余計なお世話)

卒業して就職をしてからはずっと同じ業種で勤務をしている。
1件あたりの仕事の単価を知っているので、賃金も上限がこのくらいと予想がつく。だからべらぼうに稼げる仕事ではないと理解した上で、何十年も働いているのが今の現状だったりする。

理解して自分で選択したことなので不満があったら、自分で変えるための行動をするしかないとも思っている。

ただ、最近面白いなと思って見ているのが、
「もっとお金が欲しい。稼ぎたい」と言いながら、稼げる仕事を選択しない人たちのこと。
例えば、月100万円の売り上げの商店に就職して「給料は100万円くらい欲しい」と言うのは物理的に無理だと分かるはずなんだけど、そういう類いのことを言う人が結構いるので、驚いている。
中にはそういう飛び抜けた発想をすることで、大きな飛躍をする人も中にはいるのかもしれない。だけど、それはごく一部だと思う。
100万円の売り上げのお店で100万円をもらいたければ、売り上げを200万、300万にする努力を自分がする必要性があると思うのだけど、それは会社や社長にして欲しい、自分は決められた仕事だけして給料は上げて欲しいみたいな考えは、虫が良すぎることなくない?と私は思う。
つまり、お金を稼ぐというときに、お金の流れの全体像を理解していない人が随分多いように思う。(学校では教えてくれないしね)

実家で親に養ってもらっている学生がよく言う。
「そんな稼げなくても、普通の暮らしができれば・・・」
そしてその学生の考える「普通」は、今の家庭(両親の収入)が基準になっている。例え世間一般的にはその家庭が高所得世帯であったとしても、である。そんな学生が1人暮らしをし、自分だけの給料で生活を始めたら驚くことが沢山あるだろうと思う。
で、その時にはじめて両親を尊敬し感謝するのかもしれない。
ただ、それができればまだ良い方なのかもしれないと思う。
中には、会社の給料が低いのは会社のせい、社長のせいという考えをもっている人がいるからだ。
そうやって自分の問題を見過ごしたまま年齢だけ重ねていくのは、あまりにも勿体ないと思う。
才能って確かにあるのかもしれないけど、努力してない人の才能なんて魔法みたいにすぐ消えてしまうもの。

「お金」を稼ぐにはまず「お金」のことを知らなければいけないと思う。
そして今の会社の給料に満足できないのであれば、「会社のお金」についてもっと知ることからはじめないといけないと思う。
知らずに批判することのないように。

宝くじみたいに一攫千金を目指すより、自分の実力で稼ぎたいと思う若者が日本に沢山増えるといいなと思う。
お金だけじゃないとかお金で買えない物もあるという人がいる。
それはその通りだと思う。
だけど、それは有り余るほどのお金を稼いだ人が言ってこそ、重みがあると私は思っている。もし、今の私が「人生、お金じゃないから」とか言ってたら、稼いでいる人への妬みに過ぎない。

日本で稼いでいる人がもっと評価されたり、憧れられる空気感になればいいなと思う。(正当に稼いだ人に限る)

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