隊員に考えてもらうために

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野中郁次郎・竹内弘高著「知識創造企業」によれば知識とは正当化された真なる信念と定義されている。

この定義によれば、現場の知識は会社の掲げる理想である企業理念や行動指針を基準に考える演繹面と現場からの要望や必要される要素から考える帰納面の両方をブレンドして出来上がる。

つまり、理想と現実の均衡点こそが、その会社にとっての真の知識であり、それを組み合わせることで、会社独自のマニュアルだったり、教育システムが出来上がる。

だから自分はその環境を作るためにまずは各隊長に企業理念を現場向きにした行動指針を作ってもらった。

その次にそれを元に日々の現場で起こる出来事や課題点を踏まえて、現場に即したウチらしい警備について考えてほしいと思っている。

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考えることはエネルギーがいる。時に嫌な現実と向き合ったり、情けない自分に向き合わなければならないこともあるかもしれない。

でも、それをきちんとすることで健全な会社組織の形成や質の高いサービスの実現に近づき、ひいては隊員の利益にもつながる。

それが上手くいくかどうかはミドルの隊長や隊長代理の工夫にかかっていると思う。

それが隊長に求められる最も大切な仕事の一つだと思うのである。

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