鯛を釣るには海老じゃないと

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婚活仲間の知り合い(笑)に教えてもらったのだが今、プロポーズリングがあると言う。

プロポーズの際にサプライズをしたい。
でもそのためにサイズならいざ知らず、相手の好みを考えながら数十万もする婚約指輪を買うのはリスキーすぎる。
そんな嬉しい悩みを抱える男性のために用意されたリングだそうだ。

価格は1万円から5万円くらいまでとリーズナブル。

その中でもジュエリー業界に日本的な美を取り入れ、指輪業界で人気を上げている京都のジュエリーブランドのニワカはプロポーズリングを購入した後、婚約指輪を購入すれば、そのプロポーズリングの価格分を婚約指輪のの価格に上乗せできる特典を用意しているという。

実にうまいやり方だと思う。

安いリングや上記のお得なシステムにつられて店まで来てもらったお客様に販売員がプロポーズを含め、結婚に関する相談相手となり、気持ちよく話してもらう中で、いろんな提案をしていき、信頼感を得ていく中で、さりげなく、お客様にお得感を与えながら婚約指輪の売り込みを行う。

そしてあわよくば、結婚後もお客様の奥様にリピーターになってもらうという営業スタイルなのだろうと思われる。

無料や値段の安さで敷居を下げ、来店客に対しカウンセリング手法を使ってよき相談相手になる。その上で提案営業を仕掛けてお得感を与えながら大きなものを釣り、リピーターを増やすというやり方はいろんな業界に使えそうなやり方だと思う。

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警備においてはどうだろうか。

警備業における“婚約指輪”が本業だとするなら、“プロポーズリング”は本業にいたる前なり周辺の安くて人手のかからないとっかかりのもの、例えば防犯グッズ販売というところか。

そのへんは目指すべき方向やアプローチのやり方によって変わってくると思う。

でも、一つ言えることは、その“プロポーズリング“が“婚約指輪”という本業の入り口にならないとあまり意味がないということだと思う。

結婚なしのプロポーズに意味がないように核となる本業なしのとっかかりも意味がない。

やはり、鯛を釣るためには海老が餌になってないとね。

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