下町ロケットを見て感じた事と事業戦略眼

1.(1)一昨日・昨日と師匠主催の私塾があった。

今回のテーマは「生き抜く経営」を実現する事業戦略眼。

戦略の意義から始まり、その考え方としての経験や偏見に頼らない仮説思考・ゼロベース思考の内容、その思考のための方法としてミーシーやロジックツリーを学んだ。その上で、バリューチェーン、PEST分析、3C分析、SWOT分析といったフレームを使って、最終的に実際に参加者が経営したり所属する会社の現在の事業ドメインという事業戦略の大綱を策定して終わり、という内容だった。

深堀りが出来たものの、内容としては日頃のブログで使ったり、中小企業大学校時代に学んだ経営学知識・理論を整理・復習し、自社にあてはめるという感じで特に目新しいものはなかった。

(2)とはいえ、改めて自社の事業ドメインを作る難しさを認識した。

というか、実際に自社の実務を知れば知る程かえって、自社の事業内容を事業ドメインという形でシンプルにまとめるのは難しい。

おそらく現場や少しながらも経営を知った事で思考内容が良くも悪くもリアルになった結果だと思われる。

現実は論理の美しさがそのまま反映されるわけではない。

おそらく時期を見て、またこの作業をすべきと思う。そういった定期的なブラッシュアップが質の高い戦略策定のために必要になるのだと思う。

2.(1)その後、夕飯を食べて、読書をした後、下町ロケットを見た。相変わらず、主人公の社長の言葉はアツく、勇気づけられるものがあった。

阿部寛演じる佃社長の言うように経営の安定も大事だが、それにこだわりすぎるあまり、変化を怠ればすぐに時代の波に取り残されてしまう。だからリスクテイクをしても変えていく気概がこれからの会社には必要だと思う。

(2)この2日間学んだ事業戦略の視点とはまさにその実現のためにとても重要なことだと思う。

もちろん、思いと熱意は経営者として1番大切だが、それだけで成就するほど事業は甘くない。やはり、その思いと現状のギャップを埋めるための戦略が必要だと思う。

なぜなら、事業戦略とは事業において会社が現状から到達すべきゴールに辿りつくための目標に到達するシナリオだからである。

ルートを設定しないで、場当たり的にいけばそれはムダな費用も時間も掛かるだろう。今の時代、それは致命傷になりうる。

とはいえ、あまりこのルートにとらわれすぎることはかえって行動を制約するので、時にアントニオ猪木ばりに行けば分るさの考え、すなわち戦略見直についてローリングプラン的な考えはビジネスの現場でも必要だと僕は思う。

ただ、だから言わんこっちゃない、そもそもそんな戦略を立てる小利口発想自体がダメだ、だから戦略なんて考えず、まず行動あるのみというのはあまりに極論。

行動は大事だが、それさえあればいいというのは違うと思う。

3.今回はかなりオーソドックスな回だったけど、自分がこの塾でもとめること、すなわち、中小企業大学校で習った経営知識の復習ができて、とてもよかったと思う。

ただこのオーソドックスな型が果たして、今ホットなティール型組織でどうとらえられるのかは自社とはあまり関係はないが、個人的に興味あるので今後の楽しみとしておこう。

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