六甲山脈を縦走するGW①
1
うちの山岳部に所属する隊員から、せっかく明石に営業所があるのに六甲山脈を縦走しないのはもったいないですよ、と言われた。
植村直己とともに日本を代表する但馬出身の登山家、加藤文太郎の縦走の舞台の1つとなった六甲山脈。
そんな彼が愛した山ならば登山好きな但馬人としては氷ノ山の登山(雪解けの後、登山する予定)とともに六甲山脈の縦走は外せないと思った。
そんなことを漠然と考えているうちにゴールデンウィーク突入。
いつもより時間もあっていい機会ということもあり、縦走を決意した。
とは行っても、一気に須磨浦公園から宝塚までの56キロを縦走するレベルも体力もまだない。
なので何日間かに分けて縦走しようと。
昨日は初回ということで比較的楽と言われている須磨浦公園・鉢伏山から須磨アルプス〜高取山を経て鵯越駅間を縦走した。
標高こそ低いものの、鉢伏山、高倉山、横尾山、高取山と複数の山を上り下りするのは一つの山を登る時とは違った大変さがある。
ただ、山々の間に街もあり、飲料水や臨時食料の調達が容易に出来る。
なので神戸ならではの都市型フェスならぬ都市型縦走といった感じで楽しみながら縦走できた。
印象的だったのは高取山頂の神社の鳥居からみる神戸の街並み。
加藤文太郎が好きな山の山頂で、今読んでいる彼を題材にした小説、新田次郎著「孤高の人」の中で同じ研修生と語らった場所。
本当にいい眺めだ。山頂の神社からみる港湾都市っていうのもいい。小説で書かれているように夕日に照らされている中で見ればなおさらそう感じるんだろうなあ。
2
会社経営に携わる者としていかに新規事業を立ち上げるかは一大テーマといえる。
そして新規事業を立ち上げる前提業務は企画である。
そういう意味ではゴールデンウィークという限られた期間で加藤文太郎に想いを馳せながら六甲山系を縦走するというのは企画する力を養うには有意義だと思う。
予算や実行困難性は別として企画自体に自分の生活も会社業務もないと思うから。
( もちろん、北アルプスの遭難事故のニュースにも見られるように山をナメたら痛い目に会うので安全には気をつけなきゃいけないけど。)
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