道に迷って関西まで来てしまいました。。。0日目~1日目

6/18(日) 21:30
どうやら体が言うことを聞かないみたいで、夜中に横浜まで来てしまった。

夜風がとても気持ちいい。
あらゆるデパートが閉まっている横浜駅周辺を、長いことふらついていた。
次の電車は22:15発。

いや、それまで何してりゃいいん!?

お金を使うのも癪だったため本当に周辺をうろついていた。
駅周辺の段差には空いた缶チューハイがそこかしこに転がっており、ホームレスらしき人がボーッとどこか一点を見つめている。
何故かカップルらしい2人組をよく見かけた。
お前らは明日仕事ではないのか。という俺も明日は仕事ではない。良かったよ。体が勝手に動いた日に仕事が差し迫っていなくて。

ツイッターで「ここどこ!?」と呟いてからしばらくして、出発の時間が来た。向かう先は6番ホーム。東海本線が通るホームだ。

躍動感

到着したのは家に帰るための電車ではない。
昨今数が激減してしまった寝台特急だ。
特急ロマンスカーのようなイケメソな見た目を期待していたが、お顔が真ん丸で「かわいっ」とぼやく。
私は体が動くままに寝台特急の3号車にある自分の部屋へ駆け込んだ。人生初の寝台特急に心が湧いていた。

しかし待っていたのは希望というには少しばかり遠いものだった。部屋の狭さは仕方ない。それを了承して予約したのだから。
問題はもっと根本的なところ、そう、電車の揺れだ。
寝台列車とはいえ特急。つまりそれなりのスピードで動いている。それもあってか電車は揺れる揺れる。
その揺れが眠ろうと横になった自分の身体全体に襲いかかり、寝る所ではなくなった。頭は眠たいと言っているのに、電車が「起きろよ〜まだ遊ぼうぜ〜」と合宿での友達のように起こしてくる。そんな事しなくても、今日はUNOもトランプも人生ゲームも持ってきてないっつーの。

何度電車内のデジタル時計を見ただろうか。1時台に1回、3時台に3回、4時台に1回。。。フワッと朧気な夢を見ては記憶から消えていく。
毎回そろそろ5時くらいか?と思って目覚めると3時半だったりするのだ。
さらに、車内自販機でシャワー券を購入することでシャワーを使える権利を得られるのだが、浴びようと思った4時台には既に売り切れ。気持ち半ギレ(韻を踏んでいるつもり)


6/19(月) 5時25分

ここは…

超早朝。そこの建物には「姫路駅」と書かれていた。
浅い眠りを繰り返しているうちに、私は関西地方、ましてや兵庫まで来てしまった。。。
そして、寒い。夜もそこそこ暖かかったから半袖一張羅で挑んだら寒い。
空腹もあって近くのなか卯に避難し、卵定食みたいなやつを注文。

飯の後に向かう先は結局快活CLUB。
姫路まで来たのだから姫路城に行かねばと思ったら開城が9:00。さすがに3時間以上外をウロウロできるほどの脚力はないし、なぜか睡眠不足でシャワーも浴びれていなかったので3時間の場所代を払うことにした。

そして見えるは姫路城。

その重厚感というか荘厳さというかは姫路城の門をくぐる前から感じることができる。近くには中国系のツアー客のグループがいたりヨーロッパ系外国人観光客がいたりとグローバルな環境だった。


まだ天守閣に入る前なのだが、高揚が止まらない。目の前の光景が既にどエロいからである。

お城の白は中々威厳がある。シロだけに。


でかい天守閣を支えるのは多種多様の石。そして意志。


でっっっっっっかい(語彙力)。この写真が1番好き

天守閣の中の写真は一切撮らなかった。別に撮影禁止ではなかったはずだが、中の木組みの構造や、床の軋む音に入り浸っていたからだ。
何となく興ざめした点として、天守閣の最上階にちっちゃな神社があり、そこに賽銭箱が置かれていたことだ。観光は商売なのだから仕方のないことだ。取れるところでお金を取らないと!!!

ということで天守閣もその周りの自然も十分に楽しんだところで時間は午前11:35。

ご、午前???まだ午前???

その感覚は正しい。何せ姫路に着いてからで言えば既に6時間が経っている。6時間経ってなお午前なのだ。

長時間歩き、体力もなくなってきたので姫路駅に戻り、ちょっと早めの昼食を取り、また電車に乗る。

もちろん体は帰ろうとしなかった。これだけ疲れているのに。いや、むしろこれだけ疲れているのだからこそ行きたい場所があったのかもしれない。

山陽電鉄で揺られること1時間強。

なるほど、癒しを求めて私は有馬温泉まで来てしまっていた。

この子は有馬温泉のアイドルかなんかみたいだが、写真を撮っただけだし写真に名前が映ってないせいで名前など覚えていない。
異質をカメラにおさえた、ただそれだけみたいだ。

さて、予約していt(ゲフンゲフン)
体が向かった先は駅からわずか徒歩2分の駅近ホテル。チェックインができる時間帯ではなかったので、有馬温泉付近を散策することにした。

上画像の赤の矢印が有馬街道と呼ばれ、温泉街、言い換えるとホテルが多く立ち並ぶところになるためそこをグルっと一周しようと歩き始めた。
地図も見ずに。

さて、しばらく歩いていると中々歩道がない。そこまでは違和感はなかったが、どう考えても歩いている方角が変わっている様子がない。
そう考えてしばらく、ようやくGoogleマップを開くと(記憶上では)だいたいこの辺にいた(青矢印参照)。

記憶では15分近く歩いた。上り坂も下り坂も勾配は緩やかではない。道理でホテルもお土産屋も少ないわけだ。あの坂をまた戻らなければいけないのか。。。
ちなみにこのまままっすぐ向かっていたら、有馬温泉駅の一駅前の「有馬口駅」まで行けていた(行けていたってなんだよ)。
なんとか有馬温泉駅まで無事戻り、方角を確認した。その後喉が渇いたためローソンで麦茶を購入。外は随分と暑かったため水分補給は欠かせない!
そしてその後歩いていった方角がこちら(緑矢印参照)。

どうやら自分は、地図を見ながら歩く力はあっても、地図の方角を覚えて感覚と記憶で歩く能力はないらしい。
道路があまりに歩行者リスペクトしていなかったため検索し直したらまたこれだ。

このくだりのせいで常時ヘトヘトだったため、ゆっくーり赤の矢印のホテル街を散策できた。
チェックインまでの時間を稼ぐのに何も苦労はなかったのだ!!!ワッハッハ!!!(ゼェゼェ)

ちなみに今まで行ったことのある温泉街、登別と比べると、有馬温泉は温泉が沸き立っている様子が全くなかった。それもそのはず、有馬温泉は近くにでかい山(特に火山)がない珍しい温泉だからだそうだ。マントルの下層にある層から様々な金属類を含んだ液体がマグナにすらならず地上まで運ばれてきて、それが温泉となっている、、、的なことがホテルの大浴場の脱衣所の看板に書いてあった。

泊まったホテルは有馬温泉の中ではかなり安い方の「有馬御苑」と呼ばれる場所。安いと言っても1泊1万円強だが。

ちなみに有馬温泉街観光のせいで汗でビショビショになっていたが、なぜか自分の荷物の中にはシャツが1枚も入っていなかったため、セブンイレブンで白シャツを買い足したのはナイショである。

ここ有馬温泉までわざわざやってきた理由はふたつある。ひとつは寝台特急が姫路にしか止まらなかったから。もうひとつは時間を忘れたかったから。
社会人一年目が語ることでもないが、仕事は時間に追われるのが通常運行。時間を気にしないでいられる空間で休みを過ごしたかったということが挙げられる。

また、温泉に来たということでせっかくなので体重を測ることにした。自分はまだ体重計を買ってないので、貴重な自分の体重を知る機会だったのだ。
体重は61kg。入社前の定期検診で測った時より4~5kg痩せていた。社会人の力は偉大ダァ…

0~1日目終了


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