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感想「痴人の愛/谷崎潤一郎」

(書き殴り、己の転載。)

主な登場人物
○譲治 真面目な独身の男
○ナオミ 魔性の女

まだまだナオミちゃんは小悪魔な可愛い女の子。譲治さんはそろそろやばそう。怪しい。
青い花で感じていた我儘な女は可愛いよね、が色濃く出ている。
譲治さんはなんとか彼女を賢くしようと頑張るが、とあるタイミングでそれを断念し、彼女の体は魅力的になってくんだからいいか!って頑張って思い込むようになるし、そもそもこんな我儘に育ててしまったのは自分なのかな〜みたいな感じで自分にも責任はあるだろうと。ただ、ここで思う事としては、本当にこれは私のただの人間としての意見だけど、頭の出来なんて生まれ持って違うんだから向いてない事をやらせて馬鹿馬鹿ってナオミちゃんを責めるのはお門違いだし。譲治、テメーの願いはだいぶ傲慢だぞって感じ。お勉強頑張ろうね、分かる。そこまでは分かる。でも、立派な女にしようとか、なんなんだその傲慢な願いは。とはいえ私は私で青い花の感想でも言ったように、自分の力や金で好きな女が美しくなるのは嬉しいよねって言うのと近しいというか同じなんだろうから、あまりここについては人のこと言えないんだよな。
取り敢えず4分の1終わっての感想が終わりです。

ナオミちゃんはあんなにも小悪魔っぽくて可愛かったはずなのに…加速していく我儘にかなりの苛立ちを覚えたりなんなりしながら完走しました。流石にあそこまでの女は私の手にも負えん!!!!!!

譲治さんも譲治さんでダンスの先生にときめいちゃったりしてるんだしどうなんだよ!と思いつつもですけど。譲治さんのやらかしはその一瞬くらいなもんでしょ、ダンスに行ってたのは一瞬じゃないのでその一つの事柄だけ。だろうけど。(女好きの私が可愛い女を見たら如何なる時も可愛いな〜と思う気持ちと同じなのでしょうか。どうなんでしょうか。)

最終的に譲治さんはナオミの奴隷となってしまったわけですが。ちょくちょく、まあ分かるよ!分からない事もないわ!みたいな…その、自分も譲治さんの気持ちが分かってしまう所があり過ぎる事にも腹が立ったりなんなり。恋は盲目ってよく言いますけど私の場合は恐らくそれに加えて尽くしたがりの性質もありけりで気持ちが分かってしまう的な。(青い花の再放送かな?)我儘な女の子は嫌いではないし、それを育てるのも上手な方だと思われる。我儘で自分しか愛せないくらいに育った女の子って可愛くない…?というのと、私自身もその我儘な女の子によって作り変わっていくのはとても楽しい。譲治さんがそうかは知らんし、あんな気の多いナオミみたいな女はごめんだけど、我儘が過ぎるくらいなら愛おしいもんです。
あとは女としての感想なら、そりゃナオミが羨ましいよ。いろんな人間に愛されて愛されて自分によって相手がどうにかなっちまうなんて一回見てみたい光景ではある。見た事ないけど。貢がれたいとかは無いけど、一回でいいからあんだけ大量の人間に愛されるという場面になってみたい。果たして私はそれで幸せを感じるのか、それとも今まで通りに一人だけに愛されたいと思うのか、ナオミみたいにやべえ女になっちゃうのか、どうなんでしょうね。500000000人の女に愛されてみたい。みたい!!!!!

総合的な感想
ナオミという存在に対して尽くしたりなんなりしてしまう気持ちが分かるのと、女としてナオミの様な魔性の女は羨ましいな〜って所で。おわり。

谷崎潤一郎の作品は
刺青、少年、秘密
も完走しました。秘密はめちゃくちゃハマり作品だったので感想書きたい…。
少年は描写がちょっと自分向きでは無かった。文学として素晴らしいのは分かるんだけど…ううむ。って感じ。
刺青は単純に痛そうな描写がキツくてぎいいい…ってなったけど、お話としてはすごくよかった。最後のシーンが最高ですな…刺青やる人が餌になって幸せな終わり…良き。
秘密は別で感想書きます。気が向いたら。

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