ライターとしての言葉選び♥とりま、ら抜き言葉はシーンを選んで使おっか？

ライターのくせに「とりま」とか言うのはどうかと思います。

こんにちは！　ライターのあん茉莉安です。

1年以上前に友人とリア凸、じゃなかった、ランチしたときに、普通に「とりま……」としゃべって「とりまって言う人初めて見たよ」と言われました（笑）

子どもたちとも、普通に「今日髪の毛絡まりすぎて草」などという言葉遣いでしゃべったりしますが（ライターとしてどうなの？）それでも、ライティングに際しては日本語の基本中の基本は当然守るようにしています。

実際にライターと名乗る方の文章を大量に拝見してきた私の観点から、今日は「ら抜き言葉」の是非についてちょっぴりだけ語ります♥

ら抜き、い抜き言葉を使うライターはいっぱいいる

いきなり、身も蓋もない話をしますが……。

ら抜き、い抜き言葉を使うライターは腐るほどいます。

これは現実です。

私は以前、超有名「だった」キュレーションサイト群の日本語校正を担当していました。「だった」ですよ。もろもろの事情でこのサイト群は華々しく散ってしまった（……ＴＶのニュースにもなった）ので今はもうありません。

当時、ライター達の書いた5,000～7,000文字（か、多ければ10,000とか）の記事を、月300記事くらい拝見していたのですが、ら抜き、い抜きは非常によくあって、もちろんそのたび修正していました。

といっても100%ではないんですけれどもね。

「ライターは」区別をつける必要がある

ライターでない方のブログなら、大抵、ら抜き言葉もい抜き言葉も「ありよりのあり」なのかもしれません。

しかし、ライターであるならば、これらは「なしよりのあり」でなくてはならない。

ら抜き言葉や、い抜き言葉は、所謂「話し言葉」であって、「書き言葉」ではないのです。

トーカーじゃないでしょ。ライターでしょ。

だから、ライターはライティングのための言葉をマスターしておく必要があるんですよ。

但し気を付けたいのは、「ライティング＝100%書き言葉で書く」ということではない、ということです。

ほらだって、私さきほど言いましたでしょ。

「ライティングのための言葉をマスターしておく必要がある」って。

あくまでも、書き言葉と話し言葉の境界線を知った上で、言葉を選んで使うスキルが、ライターには求められるのです。

「マスターしておく必要があるんですよ。」

これは話し言葉です。

書き言葉を使えば良いというものではありません。文章のTPOに沿って、それぞれの場に適した文章リズムを作り上げる、あるいは自分のブログであれば、自分のブログという場の雰囲気を構築するために、どちらの言葉を使うかを選びます。

自分の文章を作り上げるために、書き言葉と話し言葉の両方をデータとして蓄え、場面、場面に応じて、望ましいものを選び取る。

これが、ライターに求められる「言葉選びのスキル」です。

そんな話し言葉の中でも、書くにあたってら抜き言葉やい抜き言葉が求められるシーンは、私の経験上、あまり多くはないと思います。

人物がしゃべっている所や、わざと自分がしゃべっている感じを出したい所で登場することはあっても、地の文でら抜き言葉が登場することはほとんどない、そういうものです。

言語の使用パターンは会話量と読書量から学習される

どのような場面に、どのような言葉が使われるべきなのか。

このパターンは、とにかくひたすら、会話量と読書量によって頭脳の中に蓄積されます。

例えばですが、上の娘（小4）の場合、週平均で最低でも15冊程度の本を読み（前に読んだ本ということも多いですが。2週間に24冊図書館から本を借りて、他にも手持ちの本を読みまくる）、日本語レベルは高校受験準備程度と言われています（検定結果）。

むろん、冒頭で触れたとおり「草」とか言いますよ。しかし、作文となると使う言葉が変わります。

ら抜き、い抜きは時折まだ混濁するようですが、それでも話し言葉と書き言葉の区別を、既にかなり的確に掴んでいるようです。

言ってみれば、ネットスラングばりばりの会話をしていても、書き言葉との区別はちゃんとつけられるようになるというわけですね。

言葉を選べてるかなチェックリスト

現在、ライターの仕事をしている方、あるいはこれからライターになろうとしている方で、

♥Ａ♥自分の読書量はこれまであまり多くなかった

♥Ｂ♥本を読んでいても、ノウハウ本の割合が圧倒的に多い

♥Ｃ♥今まで一度も、言葉選びを意識してライティングしたことがない

Ａ～Ｃのうち2つに当てはまる場合、「言葉選びをできていない」可能性があるでしょう。

読書量が多ければ、自動的に言葉選びを行っていることが考えられますが、それでもノウハウ本などはブログ調で書かれていることも多く、既に話し言葉のものを読んでしまっている可能性があります。

あなたはどうでしたか？

あっ……

「言葉を選べてるかなチェックリスト」

これは「い抜き言葉」でしたよ♪　気がついたかな？？？