自作詩『ウソ』
『ウソ』
ランドセルが走っていく
腕をフリフリ走ってく
赤信号につかまって
ソワソワと悔しそう
青になった信号の下
パタパタパタと駆け抜けていく
ランドセルの子どもたち
カーブの向うに消えてった
大人たちがつくりあげた
ウソみたいな朝は
時間どおりにチャイムが鳴ります
でもそれはウソ
かもしれない
まだ眠い
それがホントウ
かもしれない
いろんなウソが手をとりあって
世の中を動かしている
つもりでいる
ランドセルの走る子ども
本気で走る
ただひたすらに走って走って
ウソみたいな冷たい朝
かけぬける
どうか
チコクシテ、オコラレマセンヨウニ。
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