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渋谷にバンクシー出現!《風船と少女》ムービー体験

正体不明のストリートアーティスト、バンクシーの有名な作品《風船と少女》が渋谷で見られるということで、さっそく行ってきました!

世界一小さな美術館とは?

…とその前に、東京・渋谷の定番待ち合わせスポットといえば、忠犬ハチ公!ですが、デジタル・ハチ公にはもう会いましたか?

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こちらの真ん中にいるのがデジタルハチです!スマホで撮影したら、なぜかエグられて怖い顔になってしまってますが…本物はかわいいです。お手とかしてくれますよ。東急プラザの2Fでみなさんを待っています。

デジタルハチが登場したのは2019年ですが、2021年9月5日、「世界一小さな美術館@GMOデジタル・ハチ公」としてリニューアルオープンしました。

世界一小さな美術館は、厳選された作品をミニマムな空間に展示するアートスペース。コンセプトは「スペースは世界最小ではあるものの、お客様が得られる情報は世界最大」だそうです。

その第1弾企画が、バンクシー展!「Banksy Artworks from Masatoshi Kumagai Collection」と称して、《風船と少女》1点をバーンと展示しています!

バンクシー《風船と少女》

バンクシーについて詳しくなくても、「これ見たことある!」っていう方は多いのでは?女の子がハート型の風船に手を伸ばしている印象的なイラストです。

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「Girl With Balloon(風船と少女)」というシリーズで、2002年にイギリスで初めて発見されて以来、いろいろな場所に描かれてきました。こんなふうにいろいろなアレンジバージョンがあります。

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限定版プリントが何度か制作されていて、そもそもバンクシー作品の中で人気の高いモチーフではあったのですが、この絵がさらに有名になったのは2018年のシュレッダー事件です。

サザビーズ・ロンドンのオークションで落札された直後、アラーム音とともに額縁に仕掛けてあったシュレッダーが作動し、作品が切り刻まれました。バンクシー本人によって計画されていたもので、この事件後タイトルが《Love is in the Bin(愛はゴミ箱の中に)》と付けられています。

当時、約1億5400万円で落札されたのですが、このたび再びオークションに出品されることがつい先日発表されました!(参考:ARTnews

シュレッダー事件のおかげで価値が大きく上がったと言われているので、今度の落札価格も跳ね上がるのではないでしょうか?また、前回のシュレッダーはちょっと失敗したらしくて絵の下半分だけ刻んでストップしたので、もしかしたら次も何か仕掛けられたり……なんて考えて注目しています。

バンクシーがわかる!スペシャルムービー

こんなふうに世間をにぎわせてきた《風船と少女》の限定版プリントが、渋谷の世界一小さな美術館に展示されているとのこと。

デジタルハチの後ろ側には三面の巨大スクリーンがあって、まずはスペシャルムービーでバンクシーの世界を体験できるようになっています。

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最先端の技術を駆使しているらしく、音響も映像も凝っていてカッコイイのですが、それより気になることが・・・

ん?バンクシーいる???!!!

右端に黒いフードをかぶった謎の人物が座っています。バンクシー監督作品『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』で見たのと同じ!パーカーに「GMO」とプリントしてあるので本人ではないと思いますが、気の利いた演出で嬉しい気持ちになりました。ちなみにこの映画はめちゃくちゃおもしろいのでぜひ観てください!

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バンクシーのさまざまな作品が大スクリーンに映し出されて感動!それだけではなく、おしゃれなミュージックビデオのように凝った映像構成になっていて、アトラクションみたいに楽しめました。サウンドも迫力があります。話題の没入型アート体験というかんじ。

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シュレッダー事件の再現もあり、「これニュースで見た時びっくりしたな〜」と思い出しました。裁断された時のオークション現場に居合わせた気分になれましたよ。

いよいよ作品と対面!

ムービーが終わると、スクリーンがあがって作品が登場。小さめの作品ですが、かなり近い距離で鑑賞できました。写真だと見えませんが、左下に手書きのエディションナンバーとサインが入っています。

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GMOインターネットグループ代表の熊谷氏はアートコレクターとしても有名な方で、このバンクシーはコレクションのひとつ。オフィスにもジュリアン・オピーが飾られているそうで、そんなアート空間で働けるのうらやましい!

そしてよく見るとこちらの作品が入ったフレーム、シュレッダー事件の仕掛け付きフレームにそっくり。3Dプリンタで似せてつくったとのことで、今にも切り刻まれるのではないかとハラハラしてしまいました(そんなことはありませんでしたのでご安心ください)。

最後にフォトスポットも用意されていたので、作品の中の少女になりきって記念撮影してきました!大人300円というお手頃な料金で入場できるので、渋谷に行ったらぜひ立ち寄ってみてくださいね。

オフィシャルサイトはこちら↓


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