ゴールデンカムイ256話感想と考察

宇佐美の死ショックをまだ引きずってます。

美しすぎる宇佐美の最期についての感想と考察

帰りたい

尾形、宇佐美の葬式とか、軍に戻りたいホームシック感あって可愛かった。鶴見中尉がいると分かっているから余計に。

葬式出たいな…鶴見中尉どんな顔するかな的な。鯉登少尉いるので戻れないですが。1年以上も戻ってないもんなと…

鶴見中尉…童貞喪失前の真面目で勤勉な時重くんに対して「一番の友」というのは、嘘ではないと思いますが、童貞喪失した後の宇佐美上等兵としては…

鶴見さんは時重くんの猫被りを見抜けなかった。演技力を買った部分もあるかと。
そしてあの頃の時重くんを、全部嘘とは思いたくないんだと。
童貞の頃の時重くんが忘れられない篤四郎さん。

最期のセリフも鶴見中尉は時重くんに言ったのに、宇佐美上等兵で返す宇佐美。
ホクロ君の通り二人の距離は永遠に縮まらない。

生け贄の童貞(処女)子羊

宇佐美、童貞の生け贄(智春くん)捧げ、篤四郎さん脅して、無理やり特別扱いさせてそれで良かったんだろうか…

尾形に「安いコマ」と言われてキレるくらいなので「僕は鶴見中尉の特別」というのも自分で言っているよりは、自信なかったのか?

それとも尾形は自分より弱いくせに?智春くんの時みたいに。

鶴見中尉の特別扱いも本心ではないと、薄々感づいてはいたけれども、いまさら引き返せなかった。

どうやら、鶴見中尉の愛も尾形の愛も宇佐美には伝わってなかったようで。
馬車での見せつけも、安いコマ呼ばわりも、悔しかったら実力で尾形超えてみろ…

愛を勝ち取れなんだよなと…

でも悔しがらずに、僕は篤四郎さんと秘密を共有した特別にしがみついた。
僕にはそれしか無いんだと言った時のように。

尾形、鶴見中尉を好きな宇佐美は好きだっただろうなと…
自分の好きな人を好きだと目に見えて分かっているわけですし。悪い気はしない。 

それと同時に、宇佐美の扱いに困っている鶴見中尉も横で見てきたわけで、好きならば困らせることすんなよとも思っていそうで。

そして、宇佐美が「商売女の子供」と言ったのには傷ついただろうなと。

馬車での見せつけが、宇佐美には、ただの性欲処理にしか見えてなかったということなので。

宇佐美上等兵

宇佐美、自分から売り込んで来たから軍に入れるしかなかったけれども、鶴見中尉の期待に添える働きはしなかった…

人を躊躇いなく殺せる、常識はある、表面上のコミュニケーション能力にも問題はない。兄弟多いから上下関係に厳しいし面倒見もいい。鶴見中尉の見ている前では完璧な演技だけれども、杉元同様、上官の命令通りに動いたり、任務を遂行する能力が物凄く低かった。

それでも、軍人に向いていないとは言えない。智春くんの死が無駄になるし、そばにいたいと思わせたのは、鶴見さん自身だから宇佐美を切れない。

でも篤四郎さんと出会わなければ、その性格から、ただの殺人鬼になっていたかも知れない数奇な運命。

お前はダメだと叱ったら、改善したかもですけど。
宇佐美、鶴見中尉に叱られたい願望あったぽいので。
鶴見中尉に叱られたくない、鯉登少尉とは反対。
鶴見中尉は分かっていて、わざと正反対のことして、自分からどうして欲しいのか、どうしたいのか要求するの待っているんだろうなと…

鶴見中尉の部下の教育方針は「釣った魚にエサはやらない、欲しければ自分で取ってこい」かと。

自分の欲求に素直な尾形見てて、思った次第。尾形は生まれながら犬ではなく猫ちゃんなので、主と認めた相手に勝手に狩りして獲物持ってきてドヤる。餌が欲しければ甘える。

鶴見中尉の愛を手に入れるには、自分から殻を破らければならない。

鶴見中尉、尾形が終わらせなかったら、宇佐美をどうするつもりだったのだろうか…

尾形が宇佐美手負いにさせて、本来の目的思い出させたまではいいけれども、鶴見中尉は門倉さんのこと聞きたかったわけじゃないでしょうし、目の前で撃たれたということは尾形とやりあったということで、門倉さんと尾形両方で「交戦するな」の言いつけも「ジャック確保」の任務も破った。

兵士としては優秀だけれども、軍人にはなれなかった。
宇佐美能力的に伍長にはなれないから、いつまでも上等兵のまま置いておくわけにはいかなかっただろうなと、順当だと年齢的にすでに伍長。
玉井伍長いなくなって鶴見隊は伍長欠員出てる。補充もされてないみたいなので、尾形が造反させて始末して宇佐美のために席を空けたようにも取れる。
 
でも、すぐ暴走脱線事故起こす宇佐美を伍長にはできない…

ミケランジェロ嘆きのピエタ 

鶴見中尉はチャンスをあげたのに、遂行しない宇佐美にどこまでガッカリしたのだろうか…
そして、狙撃手軍人生命がどうなったのか心配していた息子(尾形)の完全復活を目の当たりにしたわけで。

指噛み千切り怒り→息子からのプレゼントに嬉し泣き?見ていても感情が追い付かない。
最低の知らせと最高の知らせが同時に舞い込んだ。

小指噛み契りは、約束破りだからかと。

指切りげんまんの別歌詞に、指切り かね(髪)切り、高野の前で腐れ、明日も腐れ、みたいなのがあるので。

指切り 噛み切り 便所の前で腐り続けろ。

小指無くせば、あの世で鶴見中尉と会っても約束は永遠に交わせない。

小指切るのを縁故を詰めるとも言いますし。

尾形の狙撃手としての完成って何だろうと思ったんですけど、普通に考えて上官に獲物(ターゲット)の首を取ったと報告することだよなと…尾形鶴見隊には戻れないけれども、狙撃手完全復活の初仕事が宇佐美の処分なのが悲しすぎる。

そして宇佐美ならば、確実に鶴見中尉に伝えてくれるから「ありがとう。」

右目ポーンは泣きそうになって右目ショボショボしたから…多分。
右目から流れるのは、感動の涙とかいう俗説もありますが…どうなんでしょう。
というかこれから尾形、泣きそうになったら右目ポーンするのかと思うと面白キャラ…

尾形、宇佐美のことはやっぱり好きだったんだと。伍長の座を空けて待っていたけれども、宇佐美は尾形の下になることを拒絶した…宇佐美上等兵の軍服、尾形はムイムイした一等卒の制服なのも切なさ倍増。  

自分より出世街道の尾形と並ぶことはできないから、余計に篤四郎さんと秘密共有、特別というのに固執したのかも。 

鶴見中尉や尾形が、宇佐美の道を用意していたのに気がつかなかった。まさに恋は盲目

聖母マリア

鶴見中尉が聖母なのは、尾形の精子(宇佐美)を受け止める役だからからなのかと…宇佐美=精子だもんなと…尾形のですが。

尾形の精子を受け止めた聖母鶴見中尉…
究極の概念的近親相姦。

精子=生死……そして、三位一体

父(鶴見中尉)と子(尾形)と聖霊(宇佐美)でもある。

聖霊により身ごもったマリア(鶴見中尉)から生まれたのが尾形で、母胎回帰にもなっている…

収録巻が26巻にあたるので2+6は8、足して一桁になった数字は本質を表す。8は永遠を意味し、タロットでの8力と正義の尾形を意味する。 17も足して8。

宇佐美への怒りと赦しと、芸術品の完成で感情がごちゃ混ぜに






そして、父と母から生まれたのを否定し、神の子になった杉元は……


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?