ゴールデンカムイ 269話感想考察

話の結末だけなぜか狼=尾形になっている。

そして、長谷川さんはウィルクに恨みがある。が、強調されているのは、やはりソフィアの前だからだよなと思ったり。

狼のやり方?キロランケがウィルクの語った狼の習性をどう理解して、そうなったのか良くわからない。
表向き最短距離で情を捨てるられる男というのならまぁ…尾形ですが…

鶴見さんの話だと、キロランケはアイヌ惨殺から金塊争奪戦に一切関わっていないという事に。

キロランケがソフィアに「ウィルクと仲違いしたこと」と「ウィルクを殺したのは俺だ」と手紙で告白したこと自体は事実。

関係のないアイヌ惨殺には、手紙で触れていないよう。と辻褄は合っていますが。


話から見えてくるのは、ウィルクはアシリパに自分が犯人だと、迷惑かからないようした。くらいしか。その代わりキロランケを犯人に仕立てた?それだと、それはそれで、胸くそ悪い話に…

事実に近い所は、アシリパの祖父がキムシプで、兄と弟の二重戸籍持ってそれぞれ家族がいたこと。
兄ほうはチカパシの両親どちらかの父、弟のほうはアシリパさんの母とオソマちゃんの母姉妹の父。

そして鶴見さん、支笏湖でウィルク撃った後のことは、犬童典獄頼って網走監獄に収監されたこと以外は、よく知らないと。

語られていない鶴見さんの回想部分から読み取れるのは、鶴見さんがウィルクに対して親愛の情があること。
語られている部分にも、私はウィルクの行動が読めるから毒矢を放った。的な言い回しが。

後半の手紙部分は、キロランケの文そのままかと。
キロランケが惨殺現場に駆けつけた時に、遺体処理してる上等兵の体型と横顔が尾形っぽい。丸顔と背中の厚み。


そして話に出てこない、それぞれの遺品につけられた傷の話。
殺し合いになったのなら、罪悪感なんてないはず。
誰かひとりが皆殺しにしたから、罪悪感で遺品に傷をつけた。
もしくは、特定の人物に罪を被せるため遺品に傷をつけた。


そして、物凄く気になる言い方。
尾形と同じ「網走監獄“の”のっぺら坊」という、他にものっぺら坊がいるような言い方。確かにいるにはいる。門倉看守部長に刺青彫ったのは、あからさまに別人を匂わせている。


話だと、頭部皮はがされ入れ眼球くり抜かれバラバラに入れ替えられていた。
これだとウィルク他5人のうち何人生き残っているのか分からない。
一体だけならおかしいから、他の5人分もバラバラに入れ替えたにしても、やり方が雑過ぎる。

話のウィルクの人物像と、尾形が見ていた、杉元に「アイヌ惨殺の犯人」を言おうとした、網走“の”のっぺら坊と人物像が一致しない。

犯人を言おうとした=犯人として特定の人物がいる。
そして、杉元が娘のアシリパの関係者と確認はしたが、杉元に誰が関わっているのか分からない状態で、確実に関わっているであろう「キロランケがやった」と言うしかない。

「のっぺら坊が、あんたのこと杉元に言おうとした」と、尾形がキロランケにカマかけした通り。

アニメでは「アシリパのマキリ私が彫った」を回想つきでやっていますが…

原作のっぺら坊の「アシリパのマキリ」の主語は「アシリパの持っている」なので、それだけでは父と確定しようがない。
アシリパが会いに来るの分かっているのだから、女物のマキリ見せられたら「アシリパのマキリ」と答えるしかない。

ますます網走にいるのは、誰なのか謎が深まるばかり。

ただ確実なのは、アシリパの父は死んだ。

生きているかもの期待を持たせた上で、本人の目の前で殺すことで、アシリパに父が死んだという現実を実感させるための行為。


何だろう…事件の真相を追求したところで今が変わるわけではないなと。

話の本筋のほうは「金塊をどうするか?」なので。

アシリパさんが鶴見さんから確認したかったことは「アイヌ惨殺の犯人は、ウィルクではない」という所だけでしょうし、そこは事実として明かされたのでいいかと。


キロランケ…ウィルクが父代わり、ソフィアが母代わりだったんだなと思うと、両方から突き放されて…

薄々匂わせていたキロランケにとって、ソフィアは母代わり…そこが確定に近づく…なんて燃料投下。

でも、ソフィアがユルバルスに教えたのは、煙草と酒と女性との性行為…

清廉高潔過ぎるのも考えものですが、盲信しているソフィアから教えられたことがそれでは…節度が…


次回…杉元と菊田さんの関係か、有古と菊田さんの関係が明かされる?


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