ゴールデンカムイ304話 感想と考察2

第一師団長頼るのは面倒くさいし、鶴見中尉も約束守ってくれないから、お上に直訴して昇級しましたってこと?

まぁ…薩摩や長州優遇で大したことなくとも&親の階級次第…を間近で見たら、そりゃそうなるわと。

鯉登少尉のせいで、正規ルートは潰されたわけだし。

自分より大したこと無くとも適性なくとも、父上の威光で少尉になれるのだから、自分も親のコネ使って少尉になったという…みんなやってるのだしっていう。

そこらへん潔癖で高潔な尾形の殻破るのに…とか思ったけど、鯉登少尉が来たのはやっぱり鶴見中尉の予想の斜め上過ぎたし、尾形最初から裏ルート通るつもりだったから好都合だったのかもなと。

でも、士官学校はちゃんと行ってみたかったようで…

鶴見中尉も尾形も本当なら、鯉登少尉を殺したいほど憎いわけだけど、鯉登少尉本人に非はないわけだし…いや、無知は罪とは言うけれども。
その代わり、尾形爆弾の導火線に火を付けて鯉登少尉を精神的地獄に突き落とした。


百之助が「見て」っていうの何だろう…やっぱり褒められて育ったから?

よく褒められては頭撫でられたから、セルフ撫でなのは皆が思うところ。

くせ毛で髪の毛落ちてくるのウザいからかきあげるはまた別だし、網走での指先冷えたの暖めるのに額触るのは寒いときよくやる。額だけは冷たくならないし。

出来の良すぎる息子を持ちすぎて、手がかからな過ぎるから構ってほしい父だなと…子としては昇級決まったから、いい加減、忙しいなら俺に仕事振れ、俺に仕事させろかと。

まぁ…猫ちゃんだから、こちらからいちゃつこうとしたら逃げるから、逃げられない状況でいちゃつこうとするのだろうけど。
馬車の中とか。そもそも愛情の示し方がスキンシップ過多だからウザがられるっていう…

鶴見中尉の手映るってるのって、今すぐにでも頭撫でたいの我慢するっていう。
あと、鯉登少尉に怒っていない、怒らないアピールも。
指先動かすの我慢するため、わざと手の平傷つけたのかも?

手でいったら尾形がアシリパさんに「行くぞ」って励ました時の尾形は手出す気もなさそうだったなと。手を繋ぎたいアピールは積極的なのに。
アシリパさんが杉元のこと思う時、隣同士で距離置いてる回想が度々出るのは、隣同士で手繋ぎたい相手がいない寂しさなのかなと。

そして、杉元は房太郎のことで混乱したアシリパさんにすぐ手を差しのべて否が応でも違いを…っていうのもあるし。

一応回想地獄行きと言う事で、そこ拾っとこうかなと。

どうしても顔の次に感情出て情報量多いのが手だから、手の演技させるのすごく良くわかる。
大体絵描くときいちばん決めるのに時間かかるのは、手と肩周辺の演技をどうするか。


白い目で見られようとも、自分の意志で陸軍に来た鯉登少尉に怒ったって、しょうがない。
まぁ…白い目で見られるのが何だって開き直れるなら、海軍でも……そこは父上がいるから醜態晒したくないプレッシャーがあるのかもだけど、父上に褒められたいなら、やっぱり尾形のように苦手克服して同じ土俵に立つことからだよなと。

苦手というか、正規ルートで真面目に防衛と将来を考えてる新米将校に対する負い目…勉強量ではひけを取らないし、鍛錬も怠ってはいないのだろうけど。  


鶴見中尉の言ってた、自分の子に茨の道ってやつ…

鯉登少尉…開き直り=嫌いな奴とコミュニケーション取る気ないっていう…新米将校の適性としてはどうなのよだし。
尾形隊内で狙撃の腕右に出る者はいないのと、第七師団長や鶴見中尉に近づける足がかりというポジションを確立してたから無視決め込めてたわけだし。


鯉登少尉のポジションって?
上に行けば気に入った人間しか置かないとかできるけども、そもそも従う、うま味がないから部下がつかない…


百之助は思春期女子…スキンシップされて爪立てたりしないから満更でもないのだろうけど、おっ母さんのほうが良いのは言わずもがな。

「おっ母さん」呼び可愛い……

でも、流石におっ母さんという年齢じゃなくなったから余計父に憧れの人でいて欲しいから素の部分あまり見たくないっていうのと、父に堂々と褒められたいっていうジレンマが…でも褒め方が過激なのだろうなと思ったら…うん、まあ…やっぱり猫可愛がりされてきたんだなと。

ますます、尾形母の父(百之助の祖父)が何者なのか気になるところ…繋がりがないとそういうことにはならないだろうし。やっぱりお上に近い方なのかも。

江渡貝くん編思い出せだし。
 
んっ。猫ちゃん〜な鶴見中尉、あと、ファッションショー、何を見せられているんだ…な月島。
ちょうど月島が天井破ってツッコんできたし、思い出せポイント親切設計。

そしてトロッコ……

鶴見中尉は最初尾形上等兵と呼んでから「百之助」と呼んだのに対して、百之助は「鶴見中尉殿」

そう言えば、月島の海藻回は『恋なんていわばエゴとイゴのシーソーゲーム』だった…話は至っては大真面目だけど、月島の呼び方に合わせない、鶴見少尉がシュール過ぎ…

尾形、他の子に浮気するくらいなら、俺のもとでじっとしてろって、結構過激発言なのは笑った。
でも怒ってるわけではない。勝手に人が付いてる人だと分かってるから呆れてるだけで、そこ嬉しいけど自分が嫉妬の対象になって面倒くさくしかならないから、嬉しくないっていう複雑さ…
 
あなたはいつでもキョロキョロ私が誰よりいちばんは、ヴァシリでもうすでにやったから拾わないでおこうかなと思ったけど、やっぱり触れておこうかなと、キョロキョロは28巻のほうだけど。

コッチは恋とかじゃないし。

それよりは、公然の秘密……

父子を取るか、仕事の上下関係をとるか…距離感と公私の分け方が面倒くさいけど「ずっとあなたのもとが良いです」だし。

むしろ鶴見中尉のほうが、公私分けられないタイプっぽい。
息子が手かからな過ぎるから、厄介な子ばかりに目がいくわけで。

あと、何もしてないのにモテるんだもの。っていちばんタチワルイ…そら尾形が「誰彼構わず世話焼くからでしょ、じっとしてなさい」ってなるわと、でも、尾形もまぁ…それなりに…茨戸とか熊岸編、姉畑編でキチンとトラブル解決してるから。

ことごとくアニメでは、描かれなかったけど。

バカな子ほど可愛いとはこのこと…まぁアシリパさんとの関係にも言えるけど、お固すぎるから、もう少しバカでもいいんじゃないっていう…ハメの外し方が分からないから極端っていう。


尾形の「はぁああぁあ」

うっせえ うっせぇ うっせぇわ

あなたが思うより健康です

ってページめくる前に思わず…歌ってしまって、その後の爽やかさに吹き出したから思うツボ。そこは紙の本ならでは…


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