ゴールデンカムイ 266話感想と考察2

今週号が発売される前に、まとめておきたいことがあったので。

1867年の事件で宙に浮いたアイヌの金塊が、明治維新後の資本主義への転換で金塊を集めたリーダだったアシリパさんの祖父の所有財産になったことが、争いの原因ということなので、最初にマカナックルが杉元に「金塊を集めたのはアシリパの祖父の一族だ」語った話と変わらない。

だとしたら、ウイルクは金塊を自分のものにするために、アシリパさんの祖父母や母に近づいたという、少しキナ臭い話にも。

「ウイルクが金塊をぶん取った」が少し真実味を帯びてきた。ここの謎の提示はこれから、のっぺら坊と接触した土方さんの話も聞いた上で、アシリパに「自分で何が真実なのか見つけろ」なんだなと。 

本当に、アシリパさんが個々とじっくり話をする機会を邪魔する杉元が邪魔でしかない。白石は空気の読める男なので…


金塊争奪戦が仕掛けられ金塊が宙に浮いてるのは、一族の安全を守るために一族の誰かが金塊を宙に浮かせたという話でもある。

わざとソフィアからしたら脈略のない話をして、次に何を話すのか聞かれるのか分からないプレッシャーの恐怖で、話を戻してソフィアを追い込むアシリパさんもまた悪魔…

アシリパさんは、自分の父が生まれる前の話を鶴見中尉が知っていることによって、鶴見中尉とウイルクとの関係がソフィアと出会う以前、祖父の代からの知り合いだと気がついただろうけども、話の流れからキロランケは北海道にいるのが分かっている、ソフィアも樺太の刑務所に収容されていたから名を知っていて当然。
じゃあ日本国籍で日本人なはずの、ウイルクの名をどこで知った?

鶴見中尉が脈絡無さそうな話をしたのは、キロランケがソフィアとウイルクと一緒に長谷川さんに日本語を習ったと、アシリパに語ったかどうかを確認するための誘導でもある。

アシリパさんは、鶴見中尉が知らないはずのウイルクという名を鶴見中尉が知っていると確認したから、長谷川さん=鶴見中尉と確定して話を戻したことで「キロランケとソフィアとウイルクが長谷川さんから日本語を習った話を私にした」と鶴見さんに話を返した。
  
分かりやすく説明するのが難しい…

もう少し短くまとめると、鶴見中尉がアシリパさんに、ウイルクとは自分やウイルクが生まれる前(祖父の代)からの付き合いだが、キロランケやウイルクから私(長谷川)の話を聞いたなら、長谷川さんに日本語を習った時に初めてウイルクと出会ったということにしておけ。という話。

アシリパさんが深く聞きたいことを無視して、自分の話の流れに合わせられるかのテストのよう。

長谷川さん回で、ウイルクもソフィアもキロランケも長谷川さんの前で偽名を使っていたけれども、キロランケはそれをアシリパや尾形白石には語ってはいない。

ソフィアは、自分が犯した罪をアシリパからも追求されるのでは?
ユルバルスは長谷川さんの話をどこまで、アシリパに話したのだろうか。と、更に追い込まれる。 

ソフィアはウイルクをダシにして、アシリパを理想論で丸め込むことは不可能になった。
そもそも、ウイルクの語った理想論や言葉を正確に伝えられるほど、日本語が達者ではない。
横で繰り広げられる高度な会話に頭が追いつかない。

いや、私もそれほど話の内容に頭が追いついてはいないですけど、大体こんな流れかな。という予測や考察を記録しておかないと、頭が混乱するので思考の過程を含めて、書き記しておくのが毎回の習慣に。

内容によってはpixivのほうでもやってます。

ふたつ使い分けすることによって頭の整理のため。

本当に読者も、次に鶴見中尉が何の話をするのか予測不能。

鶴見中尉が話題を間違えれば、いつキレて水差しに入ってくるか分からない月島鯉登と緊張感が恐ろしい…


とりあえず、すぐに杉元白石と土方組だけは乱入しないだろうなと。
鶴見中尉の話の邪魔をしないよう、白石が杉元をコントロールしているから、話終わるまで時間稼ぎしてくれるだろうなと。多分。
それこそ、鶴見中尉とアシリパさんがゆっくり話す機会を邪魔したら真っ先に殺されかねないのは、杉元の隣に常にるお目付け役の白石なので話の邪魔はできない。

杉元が土方さんの足止めになることで、二人がゆっくり話す時間を稼ぐという、杉元の役目がまたひとつ増えた。使い捨てですが。


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