ゴールデンカムイ鶴見中尉考察 カバー絵編

ゴールデンカムイのカバー絵は、タロットカードになぞらえられているので、タロットカード的解釈による人物考察。

カバー絵の寓画考察と、タロットカードの寓画やキーワードを元に考察

鶴見中尉がカバー絵なのは
4巻【皇帝】
13巻【死神】

4巻カバー絵考察

黄色は黄金と光を表すので、タロットウェイト版における、権力と自然の力の象徴、尾形が鶴見中尉と空の色が似ていることからこの二人は同じ位置に属する者。

鶴見中尉はオレンジ色、属するものが同じとなると尾形はの黄色でレモンの色なのかと。
レモンはビタミンC不足による病気を治す万能薬とされ、宗教画で聖母マリアの果実となったらしいです。


鶴見中尉はオレンジ
尾形は黄と黄緑で若いレモン。

鶴見中尉=聖母なのは稲妻編や樺太編で赤子を抱く姿からも。
鶴見中尉は男性なので、聖母的な一面を持った父。

レモンやオレンジは1カートン88個。
88という数字は意味深。

レモンの花言葉は、思慮分別、誠実な愛
果実は熱情

オレンジの花言葉は、純粋、愛らしさ
結婚の祝宴
果実は優しさ

どちらも意味深な花言葉。


鶴見中尉が部下を引き連れている辺りも、尾形が後継者として指揮官になる示唆。

裏は鶴見中尉が辺見編で出資をお願いしていた、ニシン御殿。

幼少期は裕福だった。という鶴見中尉の話から、過去の財力の象徴。


皇帝のカード考察

キーワード
・支配
・統治
・安定
・防御

皇帝の名の通り王として統べる者、権力者を表すカード

マルセイユ版は、先を見据える理想的指導者を表しますが、鶴見中尉はポーズが大袈裟で指導者と言うよりはパフォーマーの様なのは、鶴見劇場の主宰者だからかと。

星座との関連
対応する星座は牡羊座ですが、その神話が、王と前妻との間にいた兄妹が、後妻に恨まれ殺されそうになり、空を駆ける金色の毛皮を持つ羊に乗り兄妹が逃げた際、妹が落ちてしまい亡くなったが、兄は無事逃げ切ったという話。
樺太編尾形の「逃げて来たのかもな」発言と相まって、娘が亡くなってしまう長谷川さんエピソードのよう。

13巻カバー絵考察 


金色に輝くガトリングと、ケシ(ポピー)の花、白い夏仕様の肋骨服  

稲妻夫婦編の鶴見中尉  

ポピーの花言葉は、眠り、忘却、慰め
弱い催眠作用があることから、乳児の夜泣きを止める薬として使用されていたよう。

稲妻編の良い子で眠る尾形とリンク。

ケシの花のほうは、鎮痛剤モルヒネの原料。

苦痛を和らげる花

ガトリング
鶴見中尉は薩摩を迎え撃つため、最新鋭武器かき集めていた長岡藩の侍の恥辱十七ヶ条を受け継いでいるよう。

同郷だと共通のアイデンティティがあるので、意思疎通しやすいから側近が同郷の宇佐美、月島軍曹なのかも。

死神のカード考察

キーワード
・死
・再生


直接人の生死に関わるカード。忌み数の13で数字や名前が無記名の場合も。

4も日本人にとっては忌み数。

ウェイト版の死神は甲冑を身につけ軍旗を手に死の行軍を行う。

二○三高地に旗を建てた鶴見中尉

ヨハネの黙示録の7つの封印の4番目が解かれた時に現れる青ざめた(灰色っぽい)騎士。
黄泉(ハデス)を引き連れ、疫病、獣によって人を死に至らしめる。

黄泉の神ハデスの持ち物の一つに、姿を消す兜というのがあるので、外套で姿を消す尾形=ハデスかと。

ウェイト版マルセイユ版共に骸骨の姿なので、人皮を剥ぐ者を表しているのならば
疫病=杉元
獣は誰が当てはまるのか、猿叫の鯉登少尉?

マルセイユ版は甲冑を着ていない骸骨。
大鎌で回転しながら命を刈り取る者
には始点と終点があり、終わりがないものなどない。終わらせなければ、新たな始まりもない。というカードでもある。

杉元へのセリフ「私はお前の死神だ」は10運命の輪の杉元を終わらせる者としてのセリフかと。


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