ゴールデンカムイアニメ33話感想と考察

長谷川さん回アニメ化

スパイの宿命

うーむスパイだからと言えば、それまでですけど…やっぱり声に関してはモヤモヤアニメ化。

キロランケとウイルクは、そのままなのに…と。

原作で、ソフィアと長谷川さんが対峙する時がもしあったとして、それをアニメ化するとしたら今回の逆をWキャストでやるのかと…それはそれで…

原作、尾形の年齢に近い頃は、尾形ソックリな声だったというのを、遊郭での尾形と同じ笑顔してる長谷川さんとかで、示してる回だと思うので。

なんか長谷川さん視概感のある笑顔だな…からの名乗りで話の最初に戻ると声のイメージがハッキリする辺りが凄い回なので。

長谷川さんが直接ソフィアに復讐することはないでしょうけど、だとしたらアニメ尾形の樺太編での立ち位置は???ですし。

復讐ならば、これが復讐と分からなければならないわけで。

今回の長谷川さんは確かに鶴見さんの若い頃の声ですけど、尾形と=にはあまりならないのが何とも…

人当たりのいい好青年の鶴見さんではなく、人当たりのいい好青年の尾形なのだよなと長谷川さんは。

キロランケも尾形の声に思うところがあるから、この話を尾形の前でしたのでしょうし。

かならずしも流氷の前だからと、流氷を渡って日本に来た時の話でなくともいいわけで、ソフィアに会う前にアシリパにソフィアへの好感を持たせるならば、出会った時の話とかでいいわけで、わざわざマイナスな話をするのは、やっぱり尾形がいるからとしか。

一匹狼の話は杉元の話への伏線ですが、キロランケは尾形のいる前でこの話をしているので、表向き尾形に引っ掛けてるのでしょうし。

ソフィア本人から語られる前に「あれは事故だ」という、尾形やアシリパさんへの牽制とも取れる。

その前の勇作さん回の「正義感が強ければこちらに引き込むのは難しい」のセリフが効いてる。
事故だということで、二人にソフィアを断罪させないための予防線なおかつ、それでもソフィアに惹かれるカリスマ性ががあるからきっとアシリパも…なのでしょうし、まさに恋は盲目。


そこは法で裁けないからこそ、復讐しようと思うわけですけど、ソフィアの罪はそこじゃないですし。関わったユルバルスとウイルク、長谷川さんの運命を狂わせた。

狂ったからこそ、今のアシリパさんが生まれた。
尾形は父が鶴見さんな限り変わらないだろうなと思うのですけど、アシリパさんはそうじゃない。
アシリパさんがこの性格に育てられたのは、ソフィアがいたから。

そして、ソフィアの前では一言も発さない尾形。

アニメのほうが、原作よりも鶴見中尉と尾形が父と子というのが、声の演技にハッキリ出ていて分かりやすい。
声のトーンとか喋り方とか少し寄せてるんだなと。
鶴見さんの尾形溺愛ぷりも端々に。

長谷川さん=尾形だとエンディングのキャストクレジットに問題ありまくり…

だから、この話は映像化不可能なわけですし。折り合いつけるなら、鶴見さん寄りにするしかない。

確かにアニメのほう名乗るシーン。
鶴見さんに声似すぎでビックリしましたけど、じゃあ声作った演技したままフィーナさんと子作りしたのかと…なんか微妙な気分に。

どっちが素の声なんだ?と…子作りしたとき愛を囁いた声も偽りなのか?と鶴見さんが素でなくこちらが素だったら、今の鶴見中尉や尾形は…と存在意義の根幹に。

「スパイだから」を子作りの言い訳にして欲しくなかったなと。

オリガも、全て偽ったまま子作りした「愛のない夫婦に生まれた何かが欠けた子」なのかと…ものすごくモヤモヤする…

長谷川さん=尾形の声だと
ラストシーン、妻を抱くピエタのシーン→聖母子にゾクリ感アップ。

もちろん名乗るシーンも声そのままで。そこで、愛を囁いて子作りしたのも本物と証明できますが、鶴見さんが長谷川さんで、尾形と独立してしまっていると、証明が難しいから長谷川さんは尾形寄りと分かる声でなければならないけれども、アニメはそうはいかない。

母と妹を看取る尾形……全ての始まりのシーン。

ピエタのテーマは母胎回帰ですし。

尾形の声の長谷川さん→鶴見さん→尾形→尾形が年を取ったら鶴見さんの声に…の輪廻が断ち切られてる。

でも、ここで尾形声のロシア語をやってしまうと、このボンボンが…できないのでやっぱり不可能。

本気でアニメ化できるならやってみろだよなと…

アニメ聖母子を尾形母でやるくらいなので、こちらは却下と。ミスリード通りと言えばミスリード通りですけど。

そもそも原作のはミスリードではないなと…国語の引っ掛け問題と演出や話のお約束の問題なので。

色々問題作…(意味違い)…

漫画は声のイメージ自由なので、アニメのキャスティングがハマっていて、アニメでできないからこそ、原作長谷川さん=尾形の声のイメージが明確になるのは面白いなと…

にしても、ソフィアがWキャストとは思わなんだ…次回のソフィアの過去語りはどっちがやるの?ですし。

アニメのほうがウイルクが、咄嗟に出るのはロシア語より日本語といいうのが分かりやすい。

ソフィアやユルバルスがいるから指示はロシア語でなければならないはずなのに…というところで、流暢に日本語喋れるようになったからといってロシア語より歴の短い流暢な日本語で指示を出すのは、違和感が大きいので。

そして、白石がロシア語ペラペラじゃないと、囚人に化けてソフィアへの衣装の引き渡し役なんてできないよな。もアニメのほうが流れが分かりやすい。


網走“の”のっぺら坊

声で言うと「網走“の”のっぺら坊」もアニメ化不可能。

原作だとどうやっても、のっぺら坊とウイルクは声が同一なのかどうか確定できない。

という問題が出てるので。

のっぺら坊=ウイルクという前提で、樺太編の話を進めなければならないけれども、のっぺら坊は顔が分からなくされているので、声しか本人だと確認できる術がない。

でも、のっぺら坊がウイルクなのかは、声を良く知っているはずの鶴見中尉、キロランケ、アシリパさん、インカラマッ誰も声を確認していないから、のっぺら坊の声=ウイルクの声だと誰も証明できない。

アシリパさんのマキリと、インカラマッの服は証明にならない。
会いに来るのは、このふたりしかいないのだから、マキリ見せられればアシリパ、アイヌの女性見たらインカラマッですし。

アニメはアシリパのマキリをウイルクが…に、なってしまってますけど…

国境越え

尾形の国境越え派手色衣装も、アニメ化不可能だからこそ、原作で可能になっているという証明が面白いアニメ。

尾形撃たれたんじゃ…をやるのを優勢させたら、アニメの地味色でそうなりますけど、それじゃあなぜ撃たれたのかが分かりにくいので、やっぱり色が重要。

おじさんが撃たれた→「キロランケの撃ってみろと言わんばかりの態度が気にくわない」のところまで、尾形が物凄く派手な色の衣装着ていたと分からないようになっていて、
最初は色ついていないけれども、後から尾形が派手な色の服の服着てたのが分かるという…これはアニメ化不可能。

アニメ化不可能だからこそ、原作で可能になる部分を引き立てるアニメと、いう変わったアニメ。

1期は尾形初登場、2期は網走のっぺら坊だけでしたけど。

3期はアニメ化無理が増えて…4期やるとしたら更にハードルが…アニメ化不可能領域に。

どこまでアニメ化できるのか楽しみに。

ん。でも、何歳なのか分からないアニメアシリパさんへの、尾形の突然のプロポーズは生理的に無理…


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