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雷音轟く中で4発快勝。復活の14が躍動。怪我人続出で出番が回ってきた第3の才能も光りました。6/28 VS湘南ベルマーレ。

Ciao!!
曇りに曇っているのに本日6/29は30℃超えだそうです(ノД`)ハァ
結構、こういう天気の時に熱中症になりやすいので室温と水分摂取気にしてくださいね。

さて、我らが浦和レッズは28日の水曜日、湘南ベルマーレを迎えて遅ればせながらの前半戦最終節を迎えました。
スターティングラインナップは
GKに周作。
最終ラインが右から宏樹、ショレ、マリウス、大畑の4人。
中盤が敦樹と岩尾。
2列目が右から大久保、安居、関根。
トップに慎三さんが入った4-2-3-1。
6月入って負けなしもわずかに2勝という消化不良が続く梅雨の季節。
その最後に何とか勝利をもぎ取ってほしいと思います。

対して湘南は
GKにソン ボムグン選手。
最終ラインが右から高橋選手、大野選手、山本選手。
中盤がアンカーに永木選手。
インサイドに直輝と小野瀬選手。
WBが右に石原選手、左に杉岡選手。
トップに大橋選手と町野選手が入りました。
開幕から数試合は好調を維持し、ルヴァンカップでも中々思うような試合をさせてくれなかったイメージがある湘南ですが、6月に失速。
先週末の試合では鳥栖相手にまさかの6失点と中々、悪い流れを断ち切れていない様子。
それでもハードワークが出来る選手が揃い、最終局面で絶対エースである町の選手がいるわけで全く気が抜ける相手ではありません。

見どころとしては、レッズは如何にファイナルサードでシュートに持ち込めるか。
湘南はチームとしてプレスなのかリトリートなのかを統一して、どうやって町野選手にボールを届けるかという所でしょう。

さぁ、試合を観ていきたいと思います。
入りにまずはレッズ。
関根、大久保とテンポよく繋いで落としたボールをエリア内に入り込んだ安居がシュート。
ソン選手にセーブされましたが、形を作ってきましたね。

その後もレッズが持って、湘南がプレスするいつもの展開になりましたが、正直、いつもの迫力は無かったように感じますね。
やはり、失点が怖くて出足が鈍り、ラインのプッシュアップも中途半端な感じがしました。
そこを見事に突いたのが19分。
ビルドアップしなおしの形で戻ってきたボールを受けたショレがセンターの岩尾へ。
ハーフラインやや自陣センター、完全ドフリーの状態で受けたQB岩尾から届けられたタッチダウンパスが3バックの急所でもあるCBの間に走りこんだ大畑の下へ。
本当にそんな感じでした。
ディフェンスの頭を超えて裏へ走りこんだ大畑は1stタッチで並走する高橋選手の前を取り、素晴らしいグラウンダーの折り返し。
これを同じく大野選手を振り切った慎三さんがソン選手の前で触ってゴールに蹴りこみ先制。

ではまず、大畑に
(m´・ω・`)m ゴメン… 天皇杯ではボロクソ言ってごめんなさい。

明本、荻原とは全く違ったセンスを見せつけられました。
あの2人ではあそこには入っていけない。
これは持ち味自体の違いなのでどっちが良いという訳ではないんですけど、今回の試合では大畑の”相手の嫌な所を突く”という状況判断とセンスの良さが光ったと思います。
そして、岩尾。
あれだけドフリーで自分のタイミングで蹴れるというシチュエーションではありますが、やはりキック精度は高い。
それに右足で中央からフィードを蹴るなら、やはり左サイドになるんですよ。
しかし、先にも言いましたけど、あのスペースに入っていく選手がいない。
折角の宝の持ち腐れが大畑という新しい武器を得て本領を発揮してくれました。

幸先よく先制した直後に雷雨で中断がはいりましたが、この日のレッズは縦に速い攻撃がハマっていました。
好調の関根と普段とは違ったポジショニングを見せる大畑が起点となった左サイドが主役となり分厚い攻めを見せてくれました。
34分には関根が中に切れ込みディフェンスに当たったボールをこちらも中に入ってきた大久保が拾うと素晴らしいミドル。
これはソン選手が弾きますが詰めたのは大畑。
完全に1対1になったんですけど、上手く足に付かずに無理やり打ったボールはソン選手にはじき出されてしまいました。
その4分後には慎三さんが安居のスルーパスに抜け出すもこれもソン選手のセーブ。
非常に惜しかった。
決めなくては~と言う声が出るのも分かりますが、ここ最近では中々見れなかった決定機を作ることが出来ているのが本当に実感できましたね。

守ってはキーマンである町野選手に持たせないディフェンスを完遂。
その前段階のサイドの封殺と直輝&小野瀬選手をインサイドの2人が封じ込めることが大きかったですね。
しかし、湘南の方のどこか迷いながらのプレーの影響も大きかった。
上手くいっていない中での被弾で更に出足が重くなり、攻撃に回すパワーが中々でなかったかなと感じました。

前半はそのままレッズが1-0リードで終了しました。

しかし、後半に入って湘南が反撃
53分。
右サイド45度25m付近から小野瀬選手がアーリー目のクロス。
これがファーに流れて直輝がヘディングで中に戻します。
大野選手がこれを倒れこみながらシュートもマリウスがクリア。
それを拾った杉岡選手が大久保を連れて深くまで持ち込むと中へ。
ニアに飛び込んだ大橋選手がショレの前に体を入れて頭で流し込み湘南が同点に追いつきます。

正直ね。
最初の小野瀬選手のクロスの時に大野選手が宏樹を倒してるんですよね。
全く悪意なく自分が転んでしまって、そこに宏樹を巻き込んだだけなんですけど私にはファウルに見えました。
大した接触ではなかったように見えたのでプレーが続いているのに立ち上がらない宏樹にもどうなのかなと思いましたけど、笛吹いてほしかったですね。
一応、VAR入っているので、それでファウルにはならないと判断されたので仕方がないとは思います。

良い流れの中でも追いつかれてしまったレッズでしたが、前への意識は止まりませんでしたね。
7分後の60分。
ハーフラインよりやや敵陣入った右サイドから敦樹が前にいる安居とワンツーで中に切り込み、関根へ。
ゴールから30m付近、中央からやや左の所からドリブルを開始した14番は一回の緩急で並走する小野瀬選手と入れ替わりエリア内へ。
今度は最終ライン中央から飛び出し、正対する大野選手をこれまた一発のキックフェイントで転ばせると中央から右足を一振り。
これは流石のソン選手も届かず右ポストをかすめてネットに突き刺さりました。

更に勢いがついたNo14は止まりません。
その4分後。
自陣右サイドでボールを受けた安居が力強くボールをキャリー。
結果的に2人引き連れながら左CBの山本選手まで引き寄せてから右サイドへ。
完全に前が開けた右で受けた大久保は深くまで侵入。
この時、中にはオーバーラップした宏樹がニアに、慎三さんと替わって入ったカンテ、セカンドブレイクの関根が宏樹の後ろで完全に浮いた状態でした。
大久保の選択はマイナスの優しい折り返し。
ニアに宏樹が突っ込んだことで大野選手がそれに釣られてコースがあいていましたね。
関根はソン選手のポジションを見ながらニアへ素晴らしいシュートを叩き込んでくれました。

何度も何度もここで言ってきましたけども、関根 貴大が完全に復活してくれました。
決して上手い選手ではないですし、器用な選手ではないです。
そんな選手が昨シーズンまでのフットボールでは活きないのは当然と言えば当然でした。
更に言って、海外移籍するまで見られていた思い切りの良さも段々と無くなっていて、昨シーズン終わりには、もう終わりなのかなと思っていましたよ。
(m´・ω・`)m  本当にごめんなさい。
今季の劇的な復活はやはり球際の強さを活かせる戦術と回しながらも縦に行く速さを求められていることですかね。
今の関根は去年とは比較にならない位に自信に満ち溢れていて、去年彼が語っていた浦和を背負う責任を小さい体からひしひしと感じられますね。
本当に頼もしいです(((o(*゚▽゚*)o)))

その2分後には右から中に入りながら楔を受けた大久保が鋭いターンで前を向くとパスを出すタイミングを図りながらキャリー。
関根が左から高橋選手裏をとった所でスルーパス。
抜け出した関根はソン選手を外してゴールに流し込みますが、これはオフサイドの判定。
確かに一瞬早く飛び出していましたけども動き出しのキレが鋭くてコンディションの良さを感じますね。

73分には敦樹がスライディングでボールを奪うと自陣左サイドから裏のスペースへ。
右に流れたボールを大久保が収めると中に走りこむカンテへ。
完全に1対1だったもののシュートはソン選手の左手ではじかれゴールならず。

それでも後半アディショナルタイムの92分。
右サイドから宏樹が鋭い縦パス。
これを受けた馬渡が中にグラウンダーのクロスを入れると大野選手がクリアミス。
転がった先に走りこんだカンテが今度はGKの動きを見ながらゴールへ流しこみ先ほどのチャンス逸を取り返す4点目で試合を締めくくりました。

レッズとしては追いつかれはしましたけど、中々、ゴールどころか決定機を作ることも難しかった今までが嘘かのように多彩な攻撃で4得点を奪いましたし、それ以外にもGKと1対1になるシーンが他に3回もありました。
1試合を通して、やりたい攻撃が出来たのではないかなと思います。

ただ、如何せんそれ以上に湘南の出来が悪すぎましたね。
鳥栖戦の6失点に続いての4失点で2試合で10失点。
それも内容が悪すぎますよ。
この試合の1点目。
右WBの石原選手は大畑に付くわけでも下がっていた関根をケアするわけでもなく頭を越すボールを見送りましたよね。
高橋選手が応対するわけですけど、明らかに準備できてなかったです。
オフサイド取りに行くのか引くのかのラインのプッシュアップが中途半端な上にマークの受け渡しミスがあそこで起きてしまうのは痛恨ですね。

2点目に関しては更に悪く、小野瀬選手が振り切られたのはしょうがないにしても、その後でペナルティエリア内で飛び出した大野選手がキックフェイント一発で滑るのは論外ですし、PKスポット周辺に5人が並んで誰もボールに行けないでいるのは異様でした。

3点目は安居のボールキャリーに高橋選手が出てしまった時点で負け。
アンカーを置くシステムの最大の弱点である、アンカーの横のスペースを誰がどう埋めるのかが徹底されておらず、CBが釣り出されてしまえば、あとは詰将棋のように1つ1つ相手を剥がして行けば良い。
あそこで中に入ってきた関根を止めるのは中々困難なのでそもそもあそこまで行かせないディフェンスが絶対に必要でした。

最後の4点目は完全に心が折れてしまっていたので何とも言えませんが、言えるのは圧倒的な人材不足でしょう。
他チームの選手を悪く言うのは憚られるのですが、3バックセンターに大野選手を置かなくてはいけない状況自体が失点を防ぐことが容易では無いと思います。
馬渡のクロスはそこまで厳しいボールではなかったですし、せめてゴールから逆方向に軌道をずらす努力が絶対の場面でボールを後ろに、それもゴール方向にそらしてしまったのは痛恨のミスでした。

見ている限りでは2ボランチ3バックである程度中を固めてWBは選手交代でやりくりする方が良い気がします。
アンカーの永木選手はそれこそ岩尾と同じくモビリティが高い選手ではないので同じラインで彼をサポートできる選手が必要だと思いました。
実際、インサイドの2人がそれほどボールに絡んで怖いプレーが出来ていたわけでもないので10番を置いて直輝と小野瀬選手で回して中盤にもう一枚バランス感覚のある選手を配置する3-5-2が現実的に勝ち点を拾っていくためには必要ではないかなと思います。

さて、レッズに話を戻しまして、上手くいっていない相手の隙をついてでも4ゴールは大いに自信になったことでしょう。
特に大畑のポジショニングという新しい攻撃パターンが加わったことで、岩尾が最終ラインに入る意味が生まれました。
もちろん、明本、オギの早期復帰も必要不可欠ですが、パリ世代を引っ張る若武者のポジション奪取に大いに期待したいと思います。

最後に移籍市場で新しい情報が入ってきました。



バルセロナB所属で契約満了が報じられていた安部 裕葵の獲得が濃厚となりました。
安部は元鹿島で2019年夏からバルセロナに移籍。
3部のBチームで主力として試合に出場していましたが、2021-22シーズンから登録外となってました。
前回、獲得に乗り出してほしいと言っていた矢先の動きにマッチポンプのような気もしますが、しっかりと投資に動いてくれていたようです。
負傷離脱で長い期間試合から離れているようではありますが、まだまだ24歳。
元鹿島の選手と言えば、慎三さん筆頭に阿部敏之、室井市衛とレッズでその力を発揮した選手たちばかりなので大いに期待したいですね。
今年6月で契約が切れるてボスマンプレーヤーとして獲得できるのも大きいですね。

(((o(*゚▽゚*)o)))この調子で中盤に元気と森岡。トップにオナイウも獲っちゃおうぜ(無理)

さて、次回は7/1の鳥栖戦のレビューをしていきたいと思います。
ではでは、ごきげんよう。Arrivederci(。>ω<)ノ゙





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