ブッダが目覚めた「縁起」とは何か? 『ブッダが説いた幸せな生き方』③
前回の記事では、『ブッダが説いた幸せな生き方』(岩波新書)のなかで、著者の今枝由郎氏が、
「(一)条件付けられた生起(縁起)としての苦しみ」
「(二)ものごとの移ろい(無常)による苦しみ」
は、「苦しみの両面と見なしたほうがいい」と指摘しており、その点は、「ドゥッカ」(苦)の本質を考えるうえで非常に重要であると述べました。
では、「条件付けられた生起(縁起)」とは何でしょうか?
「縁起」については以前にも述べましたが、
今枝氏は、「ブッダが「目覚めた」のは縁起の法則