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いちご100%こそ、少年恋愛マンガで至高だと思う。

ども、しおです。

ぼくは自他共に認めるマンガ大好き男です。

性別を公表していないので、女かもしれません。


名作の中で恋愛漫画といえば、「いちご100%」であるとぼくは思うのです。異論は認めます。


ちゃんと読んだのは初めてだった

「いちご100%」は週刊少年ジャンプで2002~2005年まで連載された、恋愛漫画です。

ちょっとエッチで、可愛い子がたくさん出てくる、ジャンプにありがちな恋愛漫画なのですが、ぼくはその中でも一線を画していると思っています。


連載当初、ぼくは小学生1年~3年頃で、ジャンプは読んでいたかも定かではない年頃、いちご100%の存在は知っているが、読んではいませんでした。

みんな小学生でお金がないので、ジャンプの回し読みをしてたんですが、なんだか羞恥心でいちご100%は読めなかったような...


しらんけど。


ToLoveるは親や姉に隠れて必死で読んでましたが。
今思えば、おそらくバレていたでしょう。

(女性のあの嗅覚はどこからくるのか...)


まあさておき、そんなわけでちゃんと読んでいなかったわけです。

でもマンが好きを自称しておきながら、名作である作品を読んでいないわけにはいかないと、ぼくは齢26にして読むことにしたのです。

オチはしっていたが全巻買った

正直に言うと、オチは知っていました。

また、途中までは読んだことがありました。

ジャンプのアプリ(Web版)である「ジャンプ+」というもので、無料公開されていた時期があったのですが、その時に読んでいました。しかし、無料公開されたのは途中まででした。

なので無料公開された部分は知っていましたが、それ以降は知りませんでした。

というか、途中まで読んでしまったので、気にはなりつつも、途中から買うという行為がなんだかもったいなく、だったら全巻買うべきか?とも悩んだんですが、結局その時は「まあいいや!」とあきらめてしまいました。

当時はまだ大学生でお金もそんなに余裕がなかったので、「そのうちまたジャンププラスで無料公開されるっしょ!」と思っていました。


ところが、
一向に無料公開しなくなった集英社ぁ...

買えということか~?


と、ぼくと集英社の長い闘いが始まりました。

4年くらい経過するも、ジャンププラス編集部、いや集英社はいちご100%を無料公開することはありませんでした。


根負けしたぼくは、そうしていちご100%を買ったのでした。

さすが少年ジャンプでかずかずの名作を生みだしただけはある...やつらは戦い方を熟知していました。

少年からおっさんになりかけているぼくの、金銭的余裕のある生活から1万円くらいを奪っていきました。(結局全巻買った。


主人公の真中はクソなのか?

「どうでもいいからさっさと紹介しろ」という声が聞こえてきたので紹介します。

あらすじは以下の通り。(ウィキペディア参考)

中学3年生の真中淳平はある日の放課後、校舎の屋上に出ようと扉をあけると、頭上からいきなり目の前に女の子が飛び降りてきた。着地に失敗して倒れ込んだ女の子のスカートは捲れあがり「いちごのパンツ」が露出する[6]。慌てて起きあがった女の子は夕日に映える美貌の持ち主で、真中は一瞬で心を奪われる。制服を着用していることから同校の生徒である確証はあるのだが、驚いて逃げるように立ち去ってしまった美少女に心当たりはない。唯一の手掛かりとして、屋上に落ちていた東城綾と名前の書かれた一冊のノートが残される。
翌日、東城を訪ねたが、おさげ髪に黒縁メガネという地味な印象だったため、いちごパンツの美少女ではないと思いこんでしまう。真中の悪友らは美少女は学年のアイドル的存在の西野つかさに違いないと真中を煽り、真中本人もその気になってしまい、勢いで西野に交際を申し込む[6][10]。その告白を受け入れる返事をした西野の背後を走り去っていく「いちごパンツ」の美少女の姿があった。
その後、西野と付き合うことになったものの、真中は次第に東城に惹かれていく。そんな真中の様子に気付いた西野は真中への想いを胸に秘めたまま、彼らとは別の高校へ進学する。


ぼくの友人曰く、「真中は最低野郎だ」とのことですが、ぼくは真中の心情はわからなくもないかなと思います。


出てくる子たちがひたすらに可愛いので、まあ男としたら揺れるというもの。


真中の友達に大草というイケメンでモテる男がいるんですが、ぼくはどちらかというとこっちタイプの方が最低だと思います。(ヤリチンです


そんなヤリチンとも友達関係でいられる真中の心の広さを、ぼくは皆にも知って欲しいです。...いや、単に少年ジャンプ主人公あるあるの「鈍感」であるだけなのかもしれないですが。



またぼくの友達の言葉を引用させてもらいますが、「なんで真中がモテるのかわからない」と、元も子もないことを言っていました。

確かに、真中はさえない主人公です。

これもまあ”あるある”といえば”あるある”かもですね。


さえない男か、イケメンか、どっちかな気がします。少年恋愛漫画は。

いや、少年漫画こそ、心根がイケメンな主人公が多い気がします。

ですが正直言うと、真中は心もそれほどイケメンではありません。等身大の男の子なのです。

思春期で、ただの夢見がちな主人公です。

ただちょっとダメな所も多いので、もしかしたら女性の「母性本能」をくすぐる何かがあるのかもしれないですね。


要は、そんなどこにでもいそうな主人公だからこそ、多くの少年は自己投影できていたのではないかと思うのです。モテること以外は。


なんで名作なのか

なぜ名作なのか。


あらすじから、ありがちな設定だと思うでしょう。

確かに少年恋愛漫画の王道展開です。


でもドラゴンボールしかり、ワンピースしかり、少年ジャンプの王道ものという観点でいうと同じなのではないかと。

結局、王道が一番おもしろいんじゃないかと。


群雄割拠の少年ジャンプの連載陣に恋愛漫画が3年ほどにわたって連載されていたというのはものすごいと僕は思います。


それだけでなく、やっぱりちゃんと「恋愛」しているから良いとぼくは思っています。


昨今の少年ジャンプの恋愛マンガはというと、「誰と付き合うか」までの過程をながながながなが、もはやくどいくらい展開してきます。

「もういいよ....」と何度もなりました。ぼくは。


長いよ。最近のジャンプの恋愛漫画は。展開がギャグ寄りになってただ長く続けているだけじゃないか。とそんな風にぼくは思うのです。


でも編集部からしたら、長く続けて欲しいと思うのは当たり前なので(商業誌ですしね)仕方がないと思いつつ、どこか「飽き」もくることは事実でした。


ところがいちご100%は良い意味で裏切ってくれます。


まず普通に付き合います。

ここです。


昨今の少年ジャンプの恋愛漫画は、ながながと正ヒロインと付き合うまでの工程を見せられますが、

いちご100%は作中でくっついたり離れたりします。(言うほどないけど


ある程度、付き合ってからの展開も知りたいと思うのが読者の本音ではないでしょうか。


そんな展開が見れます。


あと、女性の深層心理の描き方がめちゃくちゃうまいです。

女性作家というだけあって、心理描写がとても鮮明かつ丁寧に描かれるので、読んでいて良い緊張感があります。


ここも最近のジャンプの恋愛漫画では読めない点だと思います。


あと個人的に良いと思ったのが、主人公がしっかり夢に向かって努力する部分です。

途中でなんども躓きますが、自分の意思で道を作っていく様子は、おっちゃんちょっと感動した...



あとは「それでもオチはわかるよ」という読者がいるかと思います。

でもなんでこの漫画が少年ジャンプの恋愛漫画の金字塔となったのか、考えてみて欲しいです。

王道だけど、おもしろいからです。

おもしろいのです。

オチは絶対に調べずに読んでください。絶対におもしろいから。


少年ジャンプの恋愛漫画

昨今でも少年ジャンプの恋愛漫画は割と長く連載されています。


ウケるジャンルではあっても、たいがい連載されて1作品です。


今は「アオのハコ」という恋愛漫画が連載されていて、割りと人気なので続くと勝手に予想してます。


それでも「I”s」や「電影少女」「いちご100%」を超える作品は早々出てこないと思います。

世代かもしれないですが。


いや、どちらかというと、ぼくの世代は「ニセコイ」世代なのか...



まあでも名作を超えて欲しいと思うのは、ちょっとエゴですね。

思い出補正もありますし、今の新連載にワンピースや北斗の拳を超えろといっても難しいでしょう。


何をもって面白いというのかも、人によって違いますし


人によっておもしろい作品、名作があるなら、まあそれで良いか!



ーてきとうにおわりー

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