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第4回「清須でどうする!」【大河初心者&松本潤オタクのどうする家康感想日記】

大河初心者の松本潤オタクによる感想日記第4回です。

▼第1回はこちら


第4話あらすじ

松平元康(松本潤)は信長(岡田准一)が末尾張・清洲城へ向かった。幼きころ織田に捉えられていた元康は、信長から再会の挨拶代わりに相撲の相手を命ぜられる。くせ者・木下藤吉郎(ムロツヨシ)や信長の妹・市(北川景子)を紹介される中、信長から盟約を結ぶ代わりに、驚くべき条件を提示される。一方、駿府に残された元康の妻・瀬名(有村架純)は、今川氏真(溝端淳平)から元康と離縁して、側室になれと迫られる。
「どうする家康」公式HPより

感想

今回は、家康と信長、信長とお市、お市と家康の関係性にスポットを当て書かれていた。

栄えた清洲の街を見せられ、完全に“信長の配下としての家康”が描かれていたけれど、10年ぶりに相撲を取ったり、対等に話しているシーンを見るにつけ、“信長にとって信頼している相手”としての家康として描かれているのも良かった。

毎回思うけれど、「強大な敵であり、憧れである信長」を、岡田准一というアイドルとしても俳優としても“超一流”の人物がやっているのが凄く、画としての説得力が増している。このキャスティング、何回見ても胸が熱い…。


けれど、今回、最もキーとなってくるのは、お市と家康の関係であろう。今回のキーはここだ。

初恋の相手は“家康”?!

今回、史実としては語られていない「家康とお市の恋愛(婚姻)」が描かれていた。

そもそも、お市というと、信長・秀吉・家康と深く関わりを持った美しき姫だ。

「秀吉がお市を好いていたけれど、全く相手にされなかった」というような話は見たことがあったけれど、この説は知らなかったので、婚姻の展開には、驚かされた。調べてみると、歴史小説家の方が提唱したらしい。驚くべき展開ではあったけれど、「婚姻」により家の結びつきを深めていた乱世において、信長と家康の関係性を強固にするための「婚姻」は何ら不思議でもない。

恋愛感情というものが大きなファクターになるかは置いておいて、教養もあり、(田舎とはいえ)両家の嫡男である家康に惚れていても無理はない。

また、お市も喧嘩っ早い“うつけ者”である信長に育てられていれば、“男勝りな”お市として描くのもなるほどな…と思った。
もっと昔の平安、頭脳明晰な紫式部や清少納言が、「男であればどんなに…」なんてことを言われていたとかいないとかあるけれど、お市もまた、言われていたかもしれない…なんてこともあったかもしれない。

そのような「主体性を持った姫」として描くことで、より生き生きとした構図が浮かび上がってくるのも魅力的だった。

というか、北川景子さんの凜とした姿が美しく、恋する姿がかわいらしく、岡田准一との兄弟、最強では…?!というインパクトが凄かった(笑) 織田家の圧倒的カリスマ感…!(笑)


また「瀬名と今川氏真との恋愛関係」も見所だった。元々、氏真は瀬名に好意があって(瀬名は相手にせず…)、だからこそ、瀬名を夜の相手にするということでお咎めなしにしようとしていたのだが、瀬名の家康の思いをまざまざと見せつけられて逆上する…という部分。

実際そういう史実はないようだけれど、これも“あったかもしれない過去”だ。長らく一緒にいた幼なじみに恋して、手に入れられないと逆上して…だなんて、今っぽい感情かもしれないけれど、あったかも知れないじゃないか!

「史実に語られていないからといって、事実でないとは限らない」…コンフィデンスマン(古沢良太脚本)の世界に誘われそうでもあるけれど、そのイフオアを考えるのは非常に楽しいを与えてくれているような気がする。


私はつねづね「良いコンテンツとは、受け手に“良き問い”をくれるものだ」と思っている。

「どうする家康」もまた、私に様々な問いをくれる。そして、歴史をもっと学びたいと思わせてくれる。その点においても、見るべき理由になっている。そう思う限りは、その世界を堪能していきたい。

P.S. ついにムロ藤吉郎が登場!クセ強をやらせたら、流石なムロさん…家康とどう絡んでいくか、楽しみなところです。

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