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私はどう考えたか【「君たちはどう生きるか」を観てきた話】

遅ればせながら、公開前にかなり話題になった、あの映画館に足を運んできました。

そうです。「君たちはどう生きるか」です。

宣伝をほとんどしなかった「千と千尋の神隠し」以上の「宣伝しない宣伝」に、ジブリの強さを感じつつ、ジブリという確固たるブランドがあるからこそできる荒技に、「何を発信するか」ではなく、「誰が発信するか」の重要性を改めて感じた。

まぁでも、素人が一流の食材を使って作る料理より、三つ星料理人が最後に作る晩餐の方が、何が来るかわからなくても食べたくなるもんね。むしろ、「どんな料理が出てくるんだろう」というワクワク感すら、おいしい調味料になるわけだから。

「情報を発信しない」というところが戦略であったけれど、ここ数日で、公式からも対談などの動画がUPされ始めた。それと同時進行的に、著名人などによる分析的視点で書かれたレビューも増えてきた。
宣伝しない宣伝というところに魅力を感じた観客層が落ち着いてきたところで、「キャストのファン層」にリーチする第二段階になってきたのかもしれない。

とはいえ、そういうものを吸い込めば吸い込むほど、自分の未熟さを感じ、素直な感想を言えなくなりそうなので、今のうちに、アホがアホなりに素直な感想を連ねておこうと思う。
稚拙でも、何か語りたい、そう思わせる何かがあの映画にはあったのだ。

宮﨑駿が己を出して描いた
「君はどう生きるか」という
クリエイターへのラブレター

新鮮な状態で観たいのでネタバレを避けていたのだけれど、Twitter(現X)でどうしても入ってきてしまったネタバレ感想が、「宮崎駿の遺言」という一言だった。

視聴するとその解釈は腑に落ちすぎて、まさにこの映画は、宮崎駿からの後世のクリエイターへの愛のこもった激励メッセージだなと思った。

そもそも、この映画には、あまりにも過去の名作映画を思わせる場面がありすぎた。この映画は、その集大成としてのメタ的な側面があると提示するにはあまりにもわかりやすいものではあった。

たとえば、墓の門にある「我に学ぶものは死す」とう言葉。気になって調べると、「我に似せる者は生き、我を象る者は死す」という中国の言葉から来ているらしい。要は、猿真似するなということだろう。

墓の積み木のシーンにも感じたけれども、先人を真似するのではなく、オリジナルを見つけなさいというメッセージとも受け取れた。

大叔父は、現在の宮﨑駿であり、眞人は若かりし宮﨑駿であり、未来を担うクリエイタであると受け取った。ここでいうクリエイターは広義で良いと思う。それこそ、「君たちはどう解釈するか」というところだろう。

インコのメタファーって
もしかして……?!X!

インコは、烏合の衆であり、Twitter(X)の暗喩ではと感じた。ここで言うTwitterの指すものは、そのものというよりも、誹謗中傷であり、批評的視点である。
下界に出た途端、無力で可愛いインコ🦜になったのもそういうニュアンスを持っているような気がする。
あと、鳥の目という意味もありそう。俯瞰の目としてのインコ。クリエイティブを辞めさせるものとなる。

あと、大王は法律的なニュアンスを持つものだと思った。社会のルール的なモラル的なもの。コンプライアンスと訳しても良いのかもしれない。

鳥を語ろうと思うとすると、「アオサギ」について語るべきだったかもしれないけれど、アオサギについての知識が疎すぎるので、菅田将暉凄かった…とだけ描いておきます…!笑 あと、あのビジュアル驚いた…!笑 おじさん…!

わらわら、可愛い。

ごめん、これは、本当にそれだけ……(笑)等身大ぬいぐるみ欲しい。5000円くらいなら買う。💰



知識の乏しい私には、このくらいしか語れない。
大きな声で言えるのは、

「全然わからなかったから、もう一度観たい」

そんなことくらいである。

昨今の共感で魅了するコンテンツでは、全くなかった。共感度で言ったら、3割も行かないかかもしれない。

ただ、この映画で宮﨑駿が何を表現したかったのか、それを考えることこそが、宮﨑駿からの「君たちはどう生きるか」の問いなのかもしれない。

「いいコンテンツは、答えでなく問いをくれるもの」なんて小説家の朝井リョウが過去に言っていたけれど、まさしくこの映画は、問いをくれる映画だった。しかも、その問いは幾つもある。

面白い映画だったかと言われれば答えに悩むが、
良い映画かと問われれば全力でYESと私は答えたい。


この映画を、「表現する」ということの愉しさや苦しさ、喜びと悲しみが詰まった映画と捉えた。また、新たな視点をみつけるためにも、やはり、また観なくては…!

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