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自選短歌:2023年5月

一本になってしまった我々の傘を尻目に頼むハロハロ

嘘じゃなくフィクションだって分かるひとだけがわたしの作画を愛でて

動き出す下りの始発散り散りのネイルチップはまだ夜にいる

朝食に仕留めた猫が一昨年のきみの風味で輪廻を思う

たっぷりのお湯を注いだ言の葉とフィルターに残っているのがわたし

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