見出し画像

自選短歌:2023年12月

傷口を撫でる言葉が浮かばずに新玉ねぎを丸ごと煮込む

海になるシーンはカットされていてきみの中から雪は見えない

記憶では冬の歌だけ口ずさむ彼女の息は白くなかった

飴ほしい・見て海王星・寒いかも 帰り支度に時間をかけて

偶然をうんと懐かせ必然と言い聞かせつつ恋を続ける

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?