見出し画像

自選短歌:2023年4月

思い出のライブハウスがなくなってビールは少し苦手と気づく

小袋の塩を眺める 大人には幼馴染はもう作れない

リメイクをどう観たのかと訊きたくて記憶の中のきみにまみえる

割り切れぬ心を熔かすように煮た紅玉によるあたたかなパイ

「トホホ、もうこりごりだよお」と言うべきのまあるい枠が近づいている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?