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インフルエンザの予防接種は有効なのか?

年末から体調が悪く、12月から2回も熱を出してしまってたのですが、さらに先週はインフルエンザにも罹患してしまいました。
大人になってからの高熱はなかなかシンドイ。

今年は体をそこそこ動かして体調整えながら、インフルは予防接種もしてたんだけど、年末年始にして無念。

予防接種していてもかかるときにはかかるもので、これは仕方ないです。
予防接種(ワクチン)について、少し自分の考え方を紹介しておきます。


インフルエンザのワクチン効果は罹患を60%防ぐという発表が出ています。※

つまり、何もしなかった場合に100人のうち50人が罹患するなら、
ワクチン打てば、罹患する人は20人になるということ。
20人 = 50人 * (1-60%)

では、いくつかの値を仮置きしてみて、自分にとってワクチンというものは価値があるのか計算してみよう。

・なにもしない場合のインフルエンザにかかる確率 50%
・インフルエンザに罹患すると失われる価値 3万円
 (罹患したツラさと失われる時間の金額換算)
・ワクチンの接種費用 2,500円

と、これで計算すると、

・何もしない場合 -30000円 * 50% = -15000円
・ワクチン打つ場合 -30000円 * (50% *(1-60%)) -2500円 = -8500円

ワクチン打つほうが6,500円くらいはプラスだね。打っとこうか、
ということになります。

これは自分の金額換算だけですが、実際は周囲や家族の感染を防ぐという働きもあります。
これも価値に入れて計算するとさらにワクチンの価値は上がります。

もちろん、何もしなかった時の罹患率は元気な人と弱い人によっては変わりますし、一日の価値やツラさも人によって変わるでしょう。

ま、考え方の一つです。

もともと元気で罹患しにくいなら当然効果は薄く、60%防いだとしても、元の罹患率が1%ならそれが0.4%になったところで、どちらにせよ罹る率は低いのだから、大して意味がない、と言えますし、ワクチン打つよりそもそも罹りにくくなるように生物的に強くなるべく鍛えたほうがよいという考え方ももちろんあります

ただ、まあ年に何度か風邪にもかかるし、都心の満員通勤電車などでウィルスにさらされる危険が高い人は打っといたほうがいいだろう、が自分のスタンスです。
(そもそもワクチン打つより不特定多数の人との接触を避けるのがいちばん罹患率を下げる気がしますね)

当たり前ですが、いくら確率が下げても、例えば99.99%罹らない状態になってようが、1万人いたら1人はかかるわけで、罹るときは罹ります
しかし、罹る確率がたとえ1万に1人だろうが、罹った1人にとっては100%罹ったという思いしかありません。この場合100万人いれば100人は罹るわけで、罹ったうちの10人位がtwitterなどでワクチンなんて意味なかったと大きな声出して騒ぐと、まるでそれが大多数のように聞こえてしまいます。

この情報があふれる時代、いくつかの情報をあたって、正しい情報が何なのか、自分でちゃんと考えなきゃね。

以上!


※平成28年度 厚生労働行政推進調査事業費補助金(新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業「ワクチンの有効性・安全性評価とVPD(vaccine preventable diseases)対策への適用に関する分析疫学研究(研究代表者:廣田良夫(保健医療経営大学))」

[](https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html)

#インフルエンザ #ワクチン


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