毒男喪男板 非モテ論壇から男女論へ

割引あり

 20年くらい前、僕はモテない大学生だった。
 今も妻以外からはモテないし、そもそも妻にもモテてないのかもしれない。
 僕は2chにはそんなにはまらなかったが、でも毒男板はよく見ていた。そしてそれから喪男として生きることになり、2chに飽きてくると、学生の頃から書いていたはてなダイアリーで非モテ論壇でなんか書いたりした後、結婚をして、子供がちょっと手を離れてからX (旧ツイッター) を見たらフェミニストの人たちが無双をしてて、何かわからないことになり、そして時代は男女論とかアンチフェミニストとかになったみたいなんだけど、その歴史というか跡地を追いたかったんだが、なんか昔のまとめがほとんど見れなくて、電子情報というのは儚いものだと思うのと、自分の中の何かをまとめたかったのでざっくりと振り返ってみる。この記事を読んでみて面白いと思ったらスキ❤ボタン押してくれると嬉しいし、フォローしてくれるともっと嬉しい。なお、最後の有料パートにはある時期にX (旧ツイッター) で、APIが無料公開してたときに色んなツイートを引っ張ってきて分析したやつとかちょっと載せたので、もしよろしければ有料パートを見ていただけると超嬉しい。
 そしてこのまとめでわかったのは僕自身の若さの喪失と電脳空間に保存されるデータの儚さであった。


ゼロ年代前半

毒男板

 2chの独身男性板。今の5chにもまだあると思うが、「どーせモテないしhogehogeしようぜ」みたいなスレが沢山あって面白かった。基本的に「モテないから」というのを枕詞にして、独身男性が自嘲的な書き込みをしているマターリした板だった。僕はここと2chの痰壺であるヲチ板を見ていた。
 ちなみにここは嵐で板を管理してたので、嵐商事をたくさん見た気がする。
 そして、インターネッツで嵐商事を検索してみたが、ビビることに嵐商事とそのAAが検索結果に引っかからなかった。これはちょっと驚異的なことだ。ちょっと毒男板の記憶とかどこかで書いといた方がいいのかもしれない。
 ちなみに5chの独身男性板はまだ残っている。

  ハァハァ・・・仕事に行きたくない ○| ̄|_スレとか何十年やってんだよって感じだし、もう古いスレは僕が学生の頃から続いてる。きっと中の人たちももうみんないい年なんだろう。

電車男

 独身男性板の「男たちが後ろから撃たれるスレ」から電車男が派生した。リアルタイムで見てて、俺的には面白かった。なんと、驚くことにまだまとめサイトがあった。ここを見ると当時の牧歌的な感じを思い出すかもしれない。

喪男板

 独身男性板から派生したんだと思うが、独身男性板からモテないことを主にネタにする喪男板ができた。こっちはちょっと深刻な感じがしたので、俺は余りちゃんと見てなかった。ただ、この板のまとめサイトで、「夏の葬列」というはてなでやってるのがあって、そのまとめが大変秀逸だったので、そっちを見ていた。「夏の葬列」は閉鎖すると宣言して閉鎖してしまった誰かがキャッシュを取っててくれたみたいだったが、もうそれも見つからない。本当にインターネットの記録は儚い。
 やはり5chの喪男板は健在である。

 こちらの あぁ 俺ってもてないんだぁと思う瞬間 スレもずっと昔に見た気がする。

ゼロ年代後半

はてなの非モテ論壇界隈

 僕はその後独身男性板を卒業して、はてなに非モテ論壇界隈というのがあったので、それをヲチ (2chのネットウォッチ板の用語。インターネット上で香ばしい行動をする人たちを眺めて2chのヲチ板の該当スレにさらしてキャッキャウフフしたりすること) していた。そしてそれをヲチするのにヲチ板に非モテをヲチするスレ (2chの掲示板のスレッドのこと) があった。名前は忘れた。
 主に恋愛資本主義と絡めて、自分たちがモテない理由を語るようなものが多かったと思うし、自分たちがモテないのは女が悪いみたいな論調もあったように思う。
 そして、その非モテ論壇の中の過激な主張をする人たちを非モテDQNと呼んでまとめサイトが作られたりしていた。こちらはまだ非モテDQNヲチのまとめwikiが残っているが、過激な非モテブログは大体閉鎖されている。

 このまとめに載ってる非モテ論壇でまともに更新があるのがシロクマ先生とその他の一部だけというのがまた寂しい所だが、こういうものは大体年と共にみんな卒業していくのかもしれない。みんなどうしているのだろうか。そしてこのまとめwikiも2chの例の問題があってから過去ログが見れなくなってる。
 そしてこのシロクマ先生の非モテ終わり宣言によって、改めてはてなの非モテ界隈が終わったことが再確認された。もう10年以上前のことである。そして実際はてなで当時キャッキャウフフしてた人たちはもう非モテをネタにしてキャッキャウフフはしてない。

 もうヲチのスレも昔の大物のブログもほぼ見れないのだが、インターネットで検索するとまだ非モテをネタにしてブログを書いている人もいて、中々どうしてあるムーブメントの終焉というのはなかなか来ないのかもしれない。直接非モテの話は関係がないかもしれないけど、こちらの記事が面白いなと思ったりした。僕にも若い時代があったのだ。

 奇刊クリルタイは読んだことがないけど、やはりその界隈でも非モテの終焉が取り沙汰されている。しかし非モテ論壇は終わっても、非モテの問題は永遠に終わらなかったのかもしれない。

 そして僕はこの非モテ論壇をヲチしていたときに、 非モテ問題が解決するには共産主義とか律令制度的に女性をある種の財とみなして全ての男性に分配するようにしないと解決しないと結論付けた のだが、それでも別の問題はあるだろうし、根源的な解決は無理だろうと思い、もう興味を持てなくなった。そしてこういう身も蓋もない意見は人の不興を買うし、理解されにくそうだったので他人に話すことはなかった。元々非モテ問題というのは人類の性質そのものと社会の成熟に伴う諸制約の緩和により発生した自由化とその行き着く先である財の偏在の問題であって、キャッキャウフフしたところで問題は何も解決しない。せめてやるならキャッキャウフフしながら周りのやつを出し抜くくらいしか打つ手がない。
 ちなみに何故そういう方法が無理だと思ったかというと、ある知人の女性と非モテの話をしてたときに、そんなよく知らない男と納得いかない結婚をするのは絶対に嫌だ、そんなことするくらいなら一生独身の方がマシみたいなことを言ってたからで、別の機会に別の女性に聞いてもやはり似たようなことを言ってたので、最早現代社会ではこの手の問題は解決不能なように見える。
 到底うまいマッチングが全部の男性と女性に対して成立するとも思えないので、結婚する人の数が減り、少子化を迎えるのも当然だなと思った。
 当時は少子化をあまり重くとらえてなかったが、今は自分の子供が非モテにならないにはどうしたらいいか考える日々である。考えても無駄だけど。
 差し詰め今は班田収授法が崩壊して、墾田永年私財法による土地の私有が認められた平安時代のような富 (男女のカップリング) の偏在が発生している時期で、そのうちもしかしたら摂関家や武家政権のような富を独り占めするような人々が現れるのかもしれない。一説によるとアジアの人々のかなりの人々が何らかの形でチンギスハンの遺伝子を継いでいるというが、そういう時代になったりするかもしれない。
  いずれにしろ今が人類存亡の危機を迎えている初めの時期なのかもしれない

革命的非モテ同盟のバレンタインデー粉砕デモ

 これらの非モテ界隈の中では恋愛資本主義というのが批判されていた。具体的にどういう文脈で批判されていたのか覚えてないが、クリスマスとか、バレンタインデーのように資本主義に紐づく自由恋愛をよしとする社会的風潮に異を唱えようとかそういうのだったと思う。
 渋谷で実際にデモをしたわけだが、中の人が中核派だったということで、最初はただの非モテで、ノンポリだった人たちもいつの間にか中核派のデモに参加してたことになってしまってたらしい。これは知らないうちにオルグされてた、卑怯だっていうので批判されてたし、もちろん公安に記念撮影されてるので、ちょっと知らないで参加した参加者の人たちがかわいそうだと思った。
 このデモは2020年くらいまで続いてたらしく息が長いなと思う。

2020年代前半

 この時期はJTC僻地工場でチャラチャラ暮らして、仕事もそれなりに忙しかったし、結婚して子供も生まれたりしたので、正直なところ非モテ界隈とかゼロ年代で終わったしもうあんまし興味がなくなっていた。だからこの時期に何があったかあまり記憶にない。

2020年代後半以降

インターネット上のフェミニズムの勃興とmetoo運動

 上記の非モテ論壇が盛り上がってた頃にやはりヲチ板では非モテをヲチする動きがあったし、その中では現在のネット上のフェミニズムに通じるような議論がなされていた。やはりもう過去ログが見れないので何とも言えないが、論調は概ねツイフェミという人たちのモテない男性に対する論調に似たようなものだったように思う。つまり非モテ男性の女性と付き合わせろというのが加害性があるという主張であった。
 その動きが直接繋がってるのかわからないが、X (旧ツイッター) 上ではツイフェミという人たちが現れて活動が盛んになっていった。
 その契機はやはりmetoo運動だったと思う。ただもうこのあたりは議論が分かれるところであろうから、今の僕にはまとめる能力はないので、まとめることはしない。いろんな人たちがいろんなことをいってて面白いと思う。

僕の非モテ問題とか男女論とのかかわり方について

 僕はそのときにフェミニストの人たちが過度に攻撃的であることに興味を持ったので、X (旧ツイッター)でちょっとヲチをしていた。実際に自分もアンフェのようなツイート (まだポストではなくてツイートだった) をしてたこともあった。
 その謎を解き明かすために、当時はまだX (旧ツイッター)のAPIが無料で使えたのでフェミニストの人たちのツイートを収集するbotを作ったりしていた。そういう経緯で、僕のX (旧ツイッター)での名前には "bot" というのがついている。ただ、もうAPIが無料で使えなくなってしまったし、金払ってまで分析したくないので、僕のX (旧ツイッター)分析botちゃんはタヒを迎えてしまった。今は別のbotちゃんを作って遊んでいる。ちなみにそのときに収集したデータはパソコンの調子が悪くなったときにブッ飛んでしまった。勿体ないことをした。
 閑話休題。
 そしてなんかNLP的な何かを使ったり、データ分析をしたりしていたのだが、そこで分かったのが、

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