見出し画像

サボり

真面目に通った小中学校。充実してた友達もいる勉強も出来る部活も楽しい。特に悪いことも無かったから毎日学校に行ってた
わたしは昔から風邪ひきやすい体質でよく熱出したり咳が止まらないときもしょっちゅう𓏲𓇢それでも学校は楽しかったからほとんど休みなんて無かった


そんなわたしが高校生になったときはじめて学校をサボった
理由は単純。課題が終わってなかったから 週末課題っていうのが毎週あって数学科から10ページくらいずつ出る 青チャートいわゆる青チャってやつを火曜日に提出する。計画的にやれば終わるんだろうけどそんなのわたしには無理だからといって課題を出さないわけにもいかない忘れましたって言えばいいんだろうけどもうすぐだったんだもんあと少し、けど学校ではなんかやりたくなかった

火曜の朝、少し残ってることに気づいたわたしはどうしようか必死に考えてた
わたしの親に仮病は通じない、朝家でやってから行く時間もない、考えてる間に学校に行く時間になってた
わたしは朝パパに駅まで車で送ってもらって駅から学校までは運動しろとか言われて歩いて行ってた。車の中でもずっと考えてた。少し遅れていこう。そう決めた。それがわたしのはじめてのサボり。

駅に着いてパパと別れたあとわたしはすぐに学校のホームページを開いた。そこから1番下までいくと欠席連絡出来るフォームがある そこに学年、クラス、名前、欠席・遅刻の理由とか送るところがある。その時はてきとうに腹痛ってした発熱の項目もあったけどコロナがあったから電話かかってきたらめんどくさそうだったし
課題が終わったら行くつもりだったからとりあえず腹痛。連絡者は自分以外って書いてあったから祖母にしといた。全部てきとう。はじめての事だったけど結構やってやるって気持ちの方が強かったかも。
送信完了
清々しかったすごく。で、次の問題が発生。学校の最寄り駅なだけあってわたしと同じ学校の生徒も他校の生徒もたくさんいた。とにかく8時30分までは隠れてないと。とりあえずイヤホン付けて大音量で音楽を聴いて気を紛らわせつつ駅のトイレに籠ってた。パパの仕事に合わせて送ってもらってたから8時30分まではまだ時間があった。ずっとトイレにいれる時間じゃなかったからわたしは駅の反対側まで歩道橋に上って向かったみんなは学校に行くからその下をゾロゾロ歩いてて誰ともすれ違わずに反対側まで来れた。
とりあえず駅と学校から離れるべきだと思ったわたしはとにかく歩いた角があったら曲がって誰もいなそうなところに行った少し歩くと小さい公園があって、ベンチとブランコくらいしか無かったけどここで時間潰してた。近所に住んでいるであろうおばあちゃんとか犬の散歩してるおじさんとかに挨拶されてビビってた(笑)

やっと8時30分。遅刻確定。けど連絡してあるから安心感もあったけどそれ以上に怖さの方が勝ってたかな(笑)課題は駅の近くにある市役所とかはいってるビルがあったからそこでやることにした。そのビルの5階には椅子と机がたくさんあってよく学生が勉強してる 放課後とかになるとみんなそこにいるたまり場みたいなところ
公園からノロノロ歩いて駅に到着。流石にもう誰もいなかった。あぁみんな学校なのかって思うと少し罪悪感もあった
5階まで上がって外が見えるカウンター席的なところに座った5階なだけあって結構遠くまで見えたこの時間1人で景色をみるのは初めてですごい新鮮だった

ノートとチャートだして残りの課題を終わらせた。40分くらいかかったかな
1時間目の途中の時間だった。課題はじめた時は罪悪感とサボってやったっていう優越感とかでごちゃごちゃな気持ちだったけどだんだんネガティブな気持ちは消えて自己肯定感だけ何故が上がってた(笑)こんなの今までない。真面目に優等生してたわたしが課題が終わらないなんてそんなくだらない理由で(今思うと)遅刻して行くなんてね、
そう思うと自分が強くなった気がしたその後は少しスマホいじってからゆっくり学校まで歩いた。その日は3時間目から授業を受けたいい日だった。

その後も課題が終わらない時はそのくらいの時間までサボってその後登校するっていうのを何回か、月2無いくらいの頻度で。

ある日わたしは朝いつもみたいに駅までパパに送ってもらったとき急に車の中で学校に行きたく無くなった。どうしても嫌だった。体調が悪い訳でもない、特別嫌な授業がある訳でも無かった  けど絶対今日は行かないって決めた自分でも理由は分からないただ行きたくなかった。
いつもは遅刻だったけどその日は欠席。今までやってきたように学校のホームページから欠席連絡フォームへ。欠席の項目を選択した。休んだ。1日1人親にバレるのはごめんだった。いつも帰る部活の時間まで有効に使いたかったもう罪悪感なんて無いただ楽しみたかった。いつも通り8時30分までは駅から離れてあの公園へ行った。どうしようか考えて色々調べてみたらネットにはサボってる人がたくさんいたわたしはカラオケに行くことにしたなんとなく行きたかったし。
1番近いカラオケは11時から時間もあったし学校近くは危なかったから電車に乗って隣の県まで行った。県をまたいでも5駅分くらい都会の5駅と田舎の5駅は違うのかな30分くらい電車に乗った。9時過ぎに着いたそっちのカラオケも11時からだったからそれまではスタバにいた。キャラメルフラペチーノ。1人平日に飲むフラペチーノはいつもとは違う美味しさがあった勝ち取った気分(͒ ᴖ ·̫ ᴖ⸝⸝ )͒♪

何だかんだで11時。そもそも1人でカラオケに行くのもはじめてだったからすごい緊張した 店員さんに「おひとり様でよろしいですか?」って、はじめて言われたちょっと成長した気がした

みんなで行くカラオケはそんなに好きじゃなかった。歌は聴くのも歌うのも好きだけど他に人いると気使っちゃうっていうかなんか恥ずかしくなっちゃう
けど今日は1人どんな曲も歌える順番待ったりもないし途中で別の曲に変えても気まずくならない。すごい嬉しかったし楽しかった 1人最っ高( - ̫ - )
あっという間にお昼は過ぎた朝ママが早起きして作ってくれたお弁当。そのカラオケ持ち込みOKだったからお弁当を食べた優しいママの味。ちょっと申し訳なさもあった。けどそれ以上に楽しくて、しょうがないかなって

夕方電車に乗って最寄りまで帰ってくる同じ高校の子もいて少し焦ったけど大丈夫あとは帰るだけいつも乗る時間のバスに乗って帰った
家でいつも通りの夜を過ごした全然バレてなかった

そこからわたしは2ヶ月に数回程度サボるようになる
バレた時のエピソードまた今度

サボり最高₍՞ ට ̫ ට;՞₎❗️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?