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2024年1月に読んだ本 読書メーター


2024年1月に読んだ本
写真の創作が一段落したので いつもの好奇心の赴くままに ハイスピードで読書。
「昏き目の暗殺者」手強い、一読しただけでは理解できない。
「侍女の物語」続編「請願」も読みたい。希望がある物語であってほしい。
2024年1月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3768ページ
ナイス数:44ナイス

■昏き目の暗殺者 下 (ハヤカワepi文庫)
ケイト・モートンに夢中になり 著者のおすすめにあったので読んでみたが、スッキリとは ほど遠い読後感。訳者のあとがきを読んでも 釈然としない。複雑な構造を読み解く、楽しむ経験値がないということかな。ローラの生き方には強く惹かれるが 社会からは爪弾きにされる。寂しさだけが残ってしまった。「昏き目の暗殺者」は特定の人ではなく 社会や戦争あるいは 不寛容な人たちだろうか?
読了日:01月29日 著者:マーガレット アトウッド

■昏き目の暗殺者 上 (ハヤカワepi文庫)
過去、現在、ニュース、著者不明の小説の劇中劇?など複雑な構成になかなか慣れず 読み進めるに苦労した。動いているのか わからない物語だったが それでも第五部から苦痛から開放されて読み進めるようになった。それに「侍女の物語」と同じ著者であることを途中で気づく。このもつれ合った(かどうか不明)物語が下巻でどのように回収されるのか興味が湧いてきた。キーパーソンは、やっぱりローラだろうか?
読了日:01月25日 著者:マーガレット アトウッド

■「選択的シングル」の時代 30カ国以上のデータが示す「結婚神話」の真実と「新しい生き方」
世界規模の高齢化社会の現在 結婚しても離婚、離別などでシングルの期間が長いし より孤独感が強まることで不幸になることがある。結婚は一瞬の幸福しかもたらさない。僕は未婚者。未婚だと一人前の男として扱われない、理想が高いなどの悪口は経験がある。
自分はシングルという生き方を選択した意志や日常の生活力があれば、幸福な余生を送れるはず。趣味のつながりがあるし あとはサポートし会える仲間がいればより安心。明日を不安に考えるより今日を充実させることだね。
読了日:01月23日 著者:

■侍女の物語 (ハヤカワepi文庫)
静かな語り口や変化のないドラマの序盤は、読み進めるのが嫌になる。デストピアもの特有の やるせなさがあった。でも物語が動き出すと夢中になる面白さ。女性作家ならではの男性を見る目や悩みや不安がリアルに感じられる。公開処刑や密告、集団リンチや拷問は現実社会にあるし 愛や快感などと無縁の生殖行為まで管理される社会は、恐ろしすぎる。「一九八四年」「すばらしい新世界」と読んできたが デストピアを読む意義は、現実への感謝を忘れないことだろう。多くの人の努力と犠牲があって 今日の良き世界があるのだから。
読了日:01月22日 著者:マーガレット アトウッド,Margaret Atwood

■クリスマスを探偵と
初めての伊坂幸太郎。クリスマスにふさわしいファンタジックな お話と絵がいいね。教訓はなんだろう。出来事は変えられる、過去の解釈や意味を変えることで 現在がより良いものになること。僕は65歳。過去の意味を変えれるようになった。あの出来事のお陰で今があると。考え学べることがあるはず。僕がサンタさんを信じていたのは、いつまでだったろう?
読了日:01月16日 著者:伊坂幸太郎

■ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 創造力を極める
アメリカ人の写真教室の講師は、どのように教えているのか?という好奇心から購入。撮影から作品までの創作の過程が理解しやすく解説してある。現場で指導を受けているような解説は学びが多い。風景に飲まれることなく 自分の視線で感じ取り、画面構成を作り、どのように表現するか。日本人の撮影指南書にはないのなぜだろう?カメラの操作技術や撮影地情報に終始するのは なぜだろうと疑問が湧いてきた。撮影がマンネリにならないことや引き出しを多く持つことは大切だ。
読了日:01月16日 著者:ブライアン・ピーターソン

■禅僧と巡る京の名庭 (アスキー新書 83)
多くの自己啓発本でおなじみの枡野俊明は 僕のメンターの一人でもある。庭園デザイナーでもあり 禅宗の歴史と合わせて禅の庭の歴史や楽しみ方を教えてくれる。庭を眺めるベストポジションや石や白砂、庭木の意味あるいは作庭者の自己表現から鑑賞のための庭への変遷など興味深い。京都へ行く楽しみがまた一つ増えたね。
読了日:01月16日 著者:枡野 俊明

■古書の来歴
稀少本サラエボ・ハガダーを巡る波乱万丈の歴史ミステリ。現在と過去が交互に語られ 本の謎が少しずつ解明されていく構成は面白く夢中になる。
舞台や人物などが入れ替わるので 短編小説を楽しんでいるみたいだ。出自、民族、政治、宗教などの違いは、重厚で色彩豊かな物語となる。ユダヤ人、キリスト教、イスラム教などヨーロッパの歴史や宗教に詳しければ、より楽しめるはず。
読了日:01月10日 著者:ジェラルディン ブルックス

■21世紀の啓蒙 下: 理性、科学、ヒューマニズム、進歩
読了日:01月03日 著者:スティーブン・ピンカー

■ガウディの伝言 (光文社新書)
ガウディとサグラダ・ファミリア展を見て人物像を知りたくなり購入。建設現場で働いている(創作している)人の生々しい体験は説得力があるし ガウディの人物像が浮き彫りになっている。自分の目で完成を見ることがないにもかかわらず 生涯をかけたガウディ。その思想や情熱がDNAとなり受け継がれていく歴史には圧倒される。あとはバルセロナへ行くだけだ。
読了日:01月03日 著者:外尾 悦郎

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