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あだち充作品が必ず面白い理由を考察する

※この記事は独断と偏見です。確かな分析はしていませんし、記憶を頼りに書いていますことをご了承下さい。


あだち充作品は必ず面白い。それはなぜか?共通点を探れば自ずと答えは出てくるはずだ。

結構あだち充作品は読んできたので、僕なりにあだち充作品がなぜ必ず面白い理由を考察したい。

まずは僕が今まで読んできたあだち充作品をピックアップしてみる。うちの実家は古紙回収みたいな仕事もしていたので、マンガは買わなくても読めたりしたからね。

あだち充作品もときどき転がっていて読んでいた。ただ、なかなか全巻揃っているということはないので中途半端なんだよね。全部読み切っていないという前提で考えていこうと思う。


僕が読んだあだち充作品

「みゆき」少し読んだが覚えていない。
「タッチ」不朽の名作、浅倉南かわいい
「ラフ」水泳マンガ、面白かったが最後覚えないない
「虹色とうがらし」少し読んだがよく覚えていない
「H2」野球マンガ、男2対女2どうなるのかハラハラする

とまぁ、こんな感じだ。

ここから面白い共通点を探っていこう。

主人公の特徴
・主人公の男はズボラであんまり勉強できない。
・優しいがぶっきらぼう。
・ヤンチャで男気がある。
・みんな同じ顔、でも愛らしい。
・ちょっと天パっぽいほうがぶっきらぼう。
・ヒロインのことが好き
・ときどきシリアスな表情を見せる

ヒロインの特徴
・しっかりモノで優しい。
・芯があって勉強ができる。
・かわいい。
・みんな同じ顔、でもかわいい。
・クラス中で人気がある。
・スポーツもできる
・才色兼備
・そしてかわいい

設定
・主人公とヒロインは幼なじみ。
・大体高校生の設定
・ホントは好き同士なのにお互いそのことに触れない。
・主人公は本気を出すとスポーツがすごい。
・男前でいけすかないライバル男が出てくる
・ただライバルはいつも大した脅威にはならない
・ヒロインは元々主人公が好き
・何かしらのスポーツ要素がある
・偶然系のちょいエロ要素がある

主観的共通点
・スポーツ部分は中だるみ気味
・だけどスポーツ部分があるからキュンとする
・なぜか着替え中に飛び込んでしまうシーンがある。
・ヒロインは顔を服で隠しながら話す
・お互い好きなのになかなかくっつかない
・大体最後がどうなったかよくわからないのに面白かったと思っている
・虹色とうがらしはよく覚えていない
・突然キスしちゃったりする


あだち充作品が必ず面白い理由の考察

主人公がなんとなくズボラで適当な部分に自分を重ねて共感することが共感を呼ぶ原因であると考察する。

なぜなら純真無垢なドラゴンボールの悟空みたいなキャラだと自分に重ならない。突然チチと結婚してもビビってしまう。

また、"かっこよくて勉強ができてスポーツマンで優しい"とすべて揃ったキャラクターが主人公では感情移入できないはずである。

日本人男性の9割はルックスだけで勝負はできない。一割のルックスだけで勝負できるイケメンが主人公の漫画を誰が読むであろう?

そして、余談だが日本人男性の7割は仮性包〇であるといわれている。よって、上杉達也も多数派の共感を得るために仮性包〇であると推測する。多数派の指示を得るためだ。仕方ない。


さて、タッチの双子の弟上杉和也を思い出してほしい。主人公が上杉和也であれば、爆発的な人気は出なかったであろう。

いつも比較され悔しい気持ちを持っている兄の気持ちだからこそ感情移入できるのだ。野球でも勉強でも弟に勝てないという劣等感を持った上杉達也だからこそ応援できるのだ。

そんな自分と照らした上杉達也が、幼馴染のかわいい女の子から好かれていると分かったらキュンとしないはずがない。

弟の方に気持ちがあると思っていたのに、自分のことを好きかもしれないと感じる興奮は男性諸君には堪らないはずだ。

 

これはタッチだけに限らない。他のあだち充作品であっても同様である。

どこにでもいるようなずぼらな高校生であることが、感情移入できる要素の1つであろう。自分と重ねた主人公が、かわいいヒロインから好かれていることがキュンとするものと思われる。

スポーツをすればワンチャンあると思わせてくれるのもよいかもしれない。スポーツシーンはそんな効果もありそうだ。スポーツはキュンとした青春漫画へのエッセンスとして高い効果があると考えられる。

「人生にモテ期は3回くる」こういわれているが、まだ一度もきていない男性諸君もいるであろう。自分からアプローチしていないのに美女から好かれているというシチュエーションを感じたことがあるだろうか?

8割以上の読者諸君にはないであろう。あだち充作品にはそんな夢物語があるからこそ惹かれるのだ。

そもそも自らアプローチしていないのに、かわいい子から好かれるなんてことがこの世に存在するのだろうか?

持って生まれたルックスか、抜群の運動神経か、そんなものを兼ね備えていない中肉中世の8割男子は自ら攻撃して獲物を狩っているに過ぎない。

獲物が「食べてください」と言ってくることがないように、かわいい女性から普通男子を「食べてください」などと言おうはずもないのである。


・・・と、このように徹底的な〇貞思考をすることにより、あだち充作品の面白さが浮き彫りになってくる。


次にヒロイン視点で考察してみよう。

実際の夫やパートナーをイメージしてみると分かるはずだ。優秀なイケメンと付き合っている人などあまりいないだろう。

大多数がイケメンでクールなタイプと付き合っているわけではない。いつもはズボラでもよい。でも、何かを頑張っている姿を見てその二面性に母性がくすぐられるのだ。

浅倉南もまた同様であろう。母性本能をくすぐられる兄のたっちゃんに惹かれるのである。優秀な男よりも守ってあげたくなる男、世話をしてあげたくなる男。何かに打ち込む姿。頑張っている姿。

この二面性にスポーツがマッチングしてくる。頑張る姿とエロズボラな姿。

これは世の男性諸君も知っておこう。普段だらしないくせに本気で頑張っている姿を見せると女性は落ちる。

僕はやったことはないけれど間違いない。あだち充の漫画がいつも面白いことが証明だ。


設定的な面白さも考察しよう。

「逃げ恥」的な面白さ。お互いが好き合ってるのになかなかくっつかないもどかしさに心がやられる。

ライバルは大したことないのに、やたら邪魔してくるが許せる爽やかさ。本気で邪魔されるとちょっと嫌で、H2なんかではスラッガーが本気で邪魔してくるので困る。


ときどき挟まれるちょっとエッチなシーンにドキッとする。ストーリーがあるからこその興奮がある。電影少女のように興奮し続けてストーリーが入ってこないのとは逆。


スポーツシーンのみで終わるとがっかりする。それがしかし、次のエッチなシーンやキュンとくるシーンの布石となる。


邪魔をしてくるキャラクターは大概邪魔だけしてきて、本気で奪われる心配がないから安心感がある。その安心感にこそ、ハズレのない安定感があるものと思われる。


最後に人気サンデーマンガと比較しておこう。

行け!南国アイスホッケー部との比較
・シーモネーターが出てくるか出てこないか
・ズリ1000が出てくるか出てこないか
・スポーツしている点は共通

高橋瑠美子作品との比較
・水をかけて女になるかならないか
・スポーツをしているかしていないか
・最後がどうなったかよく覚えていないのは共通

人気サンデーマンガからは何も答えは分からなかったが、結局のところあだち充作品はいつも間違いないことは証明できたね。





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