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寝ない息子と冷蔵庫の前

現在1歳と6ヶ月の息子。
今では20時頃にお母さんに寝付かせてもらい翌朝6時前後に目覚める。
健康的な生活サイクルを送ってくれています。

ですが、我が子もやはり全国のベビーたちの例に漏れず短い睡眠時間で目覚め授乳。
その後も寝付かずに泣いてみたりと大暴れでした。
ひどい時は1時間おきに目覚めて授乳の要求。お母さんもそんなスパンでは母乳も出ずに困ったものでした。
夜中にお母さんがあやしてくれている間にミルク作り。
適温まで冷やして寝室へ、そして哺乳瓶を加える息子。

2秒後には「これじゃないのよ」とでもいうようにペッと口を離しまた泣くのです。
お父さんの夜中の頑張りは水泡と帰すのです。
お母さんと2人で我々は今後一生ぐっすり寝ることが出来ないのだろうと絶望したりもしました。

僕は仕事柄、車の運転をするのでお母さんは優先的に僕を寝かせてくれていました。
本当に感謝しています。
そんな中でお母さんも疲れるわけなのでその時は僕の出番です。
どれだけ体が辛くてもギャン泣きは終わらないわけですから。
戦わないと。

寝室で泣かせ続けるとお母さんも休めない。
息子も泣き止まない。
そんな時はにはみんなそうだと思いますが家中をうろうろして
「赤ちゃん落ち着きスポット」を探します。
厄介なのは日によってスポットが違うことです。
今でもすごく記憶に残っているのが「冷蔵庫の前」

深夜2時過ぎに我が子は冷蔵庫前を落ち着きスポット認定したのです。
冷蔵庫は得てして台所に設置されているのが一般的でしょう。
我が家もそうです。
底冷えする台所の冷蔵庫前。
真っ暗な部屋で息子を抱え冷蔵庫に頭を預け壁にもたれ掛かる。
移動をすると反応してまた泣き出すのでそこから動けません。

キンキンに冷えた僕の足先。
またいつ目を覚まし泣き出すかわからない息子。
少しづつ明るくなってくる台所。
その日は息子と冷蔵庫と夜を明かしました。
そこには友情さえあったかもしれません。

「そのうち夜泣きせずにたくさん寝るようになるよ」
子持ちのパイセンやインターネットのパイセン達は皆そう言います。
僕はとても信じられませんでした。
我が子は一生ぐっすり寝ないし我々親子も一生睡魔から解放されない訳ですから!
そんな風に考えていた時期が私にもありました。

いずれ子どもはぐっすり寝ます。
パイセンたちのお言葉は真実だったのです。
まぁ問題は今寝てくれないから辛いって話なので世の中のお母さんお父さんにはいまいち響かないとは思いますが。

今となってはこの戦いだっていい思い出です。
むしろ息子を抱き抱えて寝たいくらいですが脱出されてしまいます。
今、辛くて仕方ない世の中の親御さんたちもいずれ。
ゆっくり寝れる日は来るし、冷蔵庫と過ごした日々もかけがえのない時間。
とか思えるようになると思うのでファイト!

っていうお話です。

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