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外来看護師のひとりごと33 吸入指導、これも難しいんです

みなさんこんにちは。
紅里です。

今日は吸入指導について綴らせていただきます。

吸入はCOPDや喘息などの患者に使う薬で、直接肺に届く薬として大変有効です。
しかも副作用が少ないです。

でもその吸入薬って実はすごく種類が多いって知ってますか?
しかも使い方がデバイスによって違うんです。

吸入薬は大きく分けてエアゾールタイプとドライパウダータイプがあります。
エアゾールとは霧ですね。
ドライパウダーとは粉のことです。

それぞれ利点と欠点があります。
エアゾールタイプはボタンをおすと霧が出てきますので、吸引力がなくても吸うことが可能です。
しかし、ボタンを押すタイミングと吸うタイミングを合わせなくてはなりません。
これが難しいと言われる患者もいます。

ドライパウダータイプは自分のタイミングで吸うことができます。
ただし、粉を吸い上げなくてはなりませんので吸引力がない患者には適応がありません。

では、どちらの吸入薬にも共通する”コツ”をお伝えしましょう。

1,息を吐ききってから吸う
  言われれば当然のことです。息を吸ってからまた吸えと言われても
  ちょっとしか吸えません。ふーっと息を吐ききりましょう。息を吐いた 
  らあとは吸うしかありません(笑)

2,吸ったら息を止める
  吸入薬を吸ったら5秒ほど呼吸を止めます。
  そうすることで吸入薬が肺全体にいきわたります。
  肺に疾患がある方は5秒止めるのも大変です。
  止めれる範囲で止めましょう。

3,最後にうがいをする
  吸入薬によってはうがいをしなくても良いものもあるのですが、患者が 
  混乱するため私が勤務している病院では全部の吸入薬後にうがいをする
  ように説明しています。
  吸入薬が口腔内に残っているとカビが生えたり嗄声(声がかれる)が出 
  現するのでその予防のために行います。

大まかにこの3つです。デバイスによってもっとコツはあるのですが、何十種類もあるのであとは看護師、薬剤師から指導を受けてください。


そして何よりも重要なことは 続ける ことです。

吸入は内服薬と比べ、何かこう軽い感じ?優先順位が低い?印象がありませんか?
わかります。
私が患者でもそう思うでしょう(笑)

なので吸入をきちんと行っている患者は3割ほどと言われています。
しかし、先ほども言った通り肺に直接届けられる薬は吸入しかありません。
患者には、なぜ吸入がいいのか、必要性と重要性をわかっていただくことが重要と考えています。

例えば歯磨き後に行うと決めて洗面所に吸入を置いておく、とか生活の一部となるように提案するのも看護師の役割だと考えています。

吸入を行っている皆さん、面倒くさいのも、大したことなんでしょという気持ちはわかります。
しかし、継続こそが安定、維持につながります。
一回くらいやらなくてもいいかという気持ちをぐっとこらえ、毎日継続してみてください。
きっと、効果を実感できるはずですよ。


いかがでしたか。

では本日はこれで失礼します。

また読んでいただけると嬉しいです。


  


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