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『衛星』【エッセイ】

……絵の、描きはじめはなんだか暗いことがおおくて。描いてるなかでだんだん明るくしていくのをひたすらやるのが、たのしいというか、いつもの流れみたいになってます。やると、良くなっていくのを見たいし、感じたいのかもしれないです。

一から十まで、じぶんで始めて、じぶんで終わらせることができたときだけ、ほんとうにホッと息をつけてる感じがします。noteを書き上げて公開する、というのもそのひとつで、生活のなかですごく大事に思ってます。

ぼくは息を吐いて吸ってを無意識にしてるけれど、ぼくの頭のなかのタスクというかスケジュールは、ずっと何かしらがONのままで、しかもみんなばらばらに呼吸しまくってる感じがして、たまにそれがすごくザワザワする。でも、一から十までじぶんでやる、をすると、ふっと瞬間、すごく静かになるんです。それが好きです。手放したくない。


年度のことごとがことごとく立ちはだかるのを、パリクールみたいに躱したり無様にコケたりしながらの日々ですが、うまくいかない、思い通りにならないことにふいに貫かれたとき、胸ポケットに入ってた懐中時計みたいにして守ってくれるのが、一から十までじぶんで始めて終わらせてきたことの、そのひとつひとつだったり、するし。

不安に飲み込まれないようにたくさんの新しいものに触れて、読んで、そしたらきっと前のじぶんでは良さに気づけなかったもののことを急に「めちゃくちゃ良いじゃん!」って思えて、あぁ……って感極まって泣いちゃったりすることとも、すごく繋がってる気もするから。なんていうか……うまく言えないけれど、でも。

こういう、うまく言えないことのことを「うまくは言えないもんだよ。」ってちゃんと認めたいし、ちゃんと想いながら、その周りをくるくるしていこうと思います。ファイティングポーズとりながら、負けず嫌いの衛星みたいに。離れずに。