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パンのキッチンカーが来た
後ろから「第三の男」の音楽が聞こえてきて、パンをたくさん乗せた車が来たら、急にウキウキした気持ちになった。用事があったので、そこを離れたが、うしろ髪を引かれるようだった。不思議だなと思う。パンを買いにパン屋に行くよりも、キッチンカーが来ると何故かウキウキする。
有朋自遠方来、不亦楽乎(朋遠方より来たるあり、また楽しからずや)。
人が来てくれると、福が来たようでうれしいものだ。大入り満員の客。港に入る交易船は、入船で外国の物産をたくさん載せた宝船である。
何かがやって来ると、脳がアハッと活性化するが、この現象を何というのだろう。
八百屋の路上販売、道路の弁当カー、公園のスイーツを売るキッチンカーも楽しい。パンの販売カーはもっと楽しい。好きなパンが車でやって来るから楽しいのだろうか。平凡な日常を破って、やって来るからだろうか。思いがけなく、予期しないでやって来るものは楽しい。ついつい、パンを買ってしまう。
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