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ワニから学ぶ社会・経済教育の大切さ

100日後に死ぬワニ、最初から楽しんでましたが(途中全てを見ていたわけではないですが)非常に良いコンテンツだったと思います。

ワニくんが実は作者の亡くなった友人を描いていたということが100日目にわかり、ネズミくんが作者そのものだったという背景にとても心を動かされました。身近な人が突然いなくなるという経験をしたことで、自分だっていつ突然この世からいなくなるかわからない、今を大切に生きていってほしいという願いが込められていた漫画だったんですね。

しかし、、最後の100日目のコンテンツ投下後の怒涛のクロスメディア展開と告知により炎上してしまったと言われています。。

確かに私もあまりの唐突な展開にやや困惑したのは事実です。書籍化は知っていたけど映画化って・・・とは思いましたよね?アニメなのか実写なのかはわかりませんが。。エゲツないタイミングでしたが、見込み顧客を獲得するためにはコンテンツの終了直後というのは鉄則といえば鉄則なのでしょうがないかなと思いました。最近のコンテンツは終了後から忘れされれるまでが以上に早いですからね。仕事での経験から考えると持って話題として残るのは何もしなければ2日間程度かと思います。しかしユーザーの不満を噴出させてしまったという意味ではもう少しやり方を考えるべきだったのかなあという気もしています。難しいですけどね・・・。

それにしてもビックリしたのは、終了後のTwitterのタイムライン見てて思ったのはマネタイズが見えた瞬間に冷めたとかいう人や某代理店が裏で動いていたかもという事実(実際にはメインで携わっていなかったとのことです)が出てきただけで「見なくて良かった」という輩がいた事ですね。ステマとか言っている人もいてビックリしました。。作者が自分の作品をマネタイズするための活動がステマだって??ステマというのはインフルエンサーが本当はお金をもらっているけどあたかも個人の感想としておすすめしたかのように商品を宣伝することですからね。意味をわかって使っているのかと。。あと見てもいない人たちがドヤ顔で語るのも非常に腹が立ちます。「見たけど面白くなかった」なら全然いいんですけど。

この日本の世の中には一定数「広告」を異常に嫌悪する人たちがいると思います。なんでそんなに嫌うのだろうか。。代理店に親でも殺されたのだろうかと思ってしまいます…。
こういった人たちは全てのコンテンツは無料で見られるべきだし、全ての商品は純粋な口コミだけで広がるべきだと考えてるのでしょうか。もしPRや広告予算を投下したコンテンツなりプロダクトは全て悪になってしまいます。

例えば全世界が熱狂したアベンジャーズ・エンドゲームは広報キャンペーンに223億円かけていますよ。

アベンジャーズと規模が比較できないという人もいるかも知れませんが、コンテンツはコンテンツで同じだし、最終目的が収益化というのも同じなんですよね。それとも「100日後に死ぬワニ」は作者のボランティア活動だと思っていたのでしょうか。お金に作品を壊されるのはもちろんダメですが、制作者だって作ったものに対してお金が沢山入ってきたほうが良いに決まっています。全ての人にマーケティングを勉強しろとは言わないですが、ちょっと思考停止がひどすぎるなあと感じてしまいます。

何度も言うように「興味ないから見ない」、「見たけどつまらなかったからその後は見なかった」、というのは全く問題ないんですよね。「自分が熱中したコンテンツが実はお金儲けを目的としていたから興ざめした」とかそういうことを考えてしまうのが問題なんだろうなと考えています。

なぜこういう考えを持った人が多くでてきてしまうのかと考察してみると、相変わらず日本にはお金稼ぎを悪と考えている人が多いことを表しているかなと感じるんですよね。皆さん知っての通り義務教育ではお金について教えてくれることもないし、初めて社会を知るのはバイトを始めたときか社会人になってからですよね。

そういえば社会人になったばかりのときに、講演で偉い人からクレジットカードのビジネスモデルについて教えてもらったことがあります。

「現金でもクレジットカードでも利用者は同じ金額を払っているけど、ではクレジットカード会社は何で儲けているか知っているか?実は決済ごとにお店から手数料をとってその金額で儲けているんです。こういった社会の仕組みをITで作るのが私達の会社です」

今となっては当たり前の事実なんですが、社会人一年目の自分は全くそんなこと知らなかったので結構感動したんですよね。なるほどこれが社会の仕組みの一つなのかと。もっと知りたいなという考えが芽生えたキッカケでもあります。

ただよく考えるとこの程度のことだったらもっと早く知っていても良いですよね・・・。最近学生とOB訪問アプリを使って話すことが結構多いのですが、そこで印象的だった話が以下です。

「それまでヘラヘラと遊んでいたら突然就活という現実を突きつけられて、そこから会社選びが始まるけど、よく考えたらそれでは遅すぎる気がした。例えば大学に入る前にもっと社会のことを知っていてれば、興味がある業界や職種に近い学部を選ぶことだってできた」

ホントそのとおりですよね。というか日本じゃない他の国だとこんなこと当たり前のようにやっているんですよね・・・。しかも上記のように「お金稼ぎは悪」みたいな空気が万円しているから、社会人になっても社会や経済のことを積極的に学ぼうという人はごく一部のみ。これではVUCAの世の中を生き抜く人材が日本から生まれないわけだなあと思います。

こういう事があるとなおさら社会やら経済の勉強をちゃんと子供の頃から受ける事が大事だと思いますよね。このままだと日本と世界との差はますます開いて、どんどん時代遅れの国になってしまう・・・。

という結論だとどんよりとして終わってしまうので、、何度もnoteに書いているこの本を読みましょうとおすすめしつつ。(ちなみにまだ私は独力できていません。。)

私自身もこういった問題を解決するようなサービス、プロダクト、コンテンツの企画をしていきたいなあと心から思うのでした。

4月に育休復帰してから頑張ります!

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