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60歳をこえて4年ぶりの社会復帰に、四苦八苦してますが、生活にハリができてよかったと感じています
私は、19年間医療事務をやってきました。
市のリハビリセンターで、外来・入院会計を6年、検診センターで、外来会計とレセプト点検を5年、大学付属病院で窓口を2年ほど担当していました。
トータルで13年ほど、現場にいたことになります。
50代を迎えて、くる日も、くる日も待合室にあふれかえる患者さんの対応を経験して、もう現場はしんどい。
もっと裏方で落ち着いた環境で仕事をしたいと切実に思っていました。
そんな時に運よく、完全な事務作業であるレセプト点検の求人があり、転職しました。
全くの事務作業で、ただひたすらパソコンを前にして、業務を淡々とこなしていく毎日でした。
自分の性に合っていたのか、まったく苦になりませんでした。
このレセプト点検に、トータル6年ほど、携わりました。
そんな私が、この度縁あって近くのクリニックさんに採用して頂いて、再び現場復帰となりました。
現場を離れてから、12年が経ちます。
60歳をこえての4年ぶりの社会復帰に加えて、もう無理と50代で諦めた現場に再度復帰するという二重の再挑戦は、予想以上にハードルが高かったことを実感しています。
クリニックさんなので、以前働いていたように患者さんであふれかえって、バタバタと働くことはないかなと思っていたのですが、人気のクリニックさんだったようで、多いときには、100名ほど来院されます。
四苦八苦のてんやわんやで、鈍くなった頭の回転がついていけなくて、情けなくて、落ち込むばかりです。
しかし、院長をはじめ、クリニックの社員さんたちも、温かく励まして下さり、人間関係においては、恵まれた現場にご縁があったことを感謝しています。
それでも、あまりに覚えが悪くて、ミスが続くようだと、誰しもそうは言っていられません。
この今の時期に、仕事をできるだけ覚え、注意力を上げていく必要があると、正直焦っています。
毎日が日曜で、暇をもてあましていた日常が、今はうそのようですが、実はその頃に戻りたいとは思っていません。
確かに、生活が180°変わって、目まぐるしくてしんどいですが、この山をなんとか乗り切りたいという、活力が自分にまだ残っていたのが嬉しくもあります。
ついこのあいだまでは、限られた人たちだけとの付き合いしかなかったし、日常は、ほぼほぼ、主人と二人の生活だったのが、一度にいろんな人たちとの関係ができて、世界が広がりました。
主人に家事を頼みやすくなったし、心なしか協力的でもあります。
主人からのご苦労さんの言葉も、新鮮です。
主人と二人だけのどよんと淀んでいた生活に、一人が働くことによってお互いの生活にメリハリがついてきました。
二人の空気に、少し芯が通ったように感じています。
健康にも影響を及ぼしてくれました。
ぐっすりと眠れるようになりました。
そして、今回この再就職を通して、改めて考えてみました。
私には、これぞという趣味が特にありません。
よく、趣味は仕事と言う人がいますが、そこまでいかなくても、私も働く場があって、働ける仕事があれば、日常が充実してくることがわかりました。
趣味と同じように働くということが、生活の充実度をあげてくれているのは確かです。
いずれは、働けなくなるだろうけれど、それまでは、働けるだけ働けたらと思っています。
とりあえずは、今の仕事は仮契約なので、本採用になれるように頑張っていこうと思います。
そしてこの頑張れることがあるのも、幸せなことだと、今回悟りました。
「生涯、現役」は、今の私の目標です。
あと、何年働けるかわかりませんが、人生を振り返ったときに、よかったと言えるように、今を生きていけたらと思っています。
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