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桜と新緑と、そして落葉の季節

宮崎県は都城市みやこのじょうし観音池かんのんいけ公園へ桜を見に行ってきました。

宮崎では桜の満開シーズンと、新緑のシーズンが同時に訪れます。
そして落ち葉と言えば日本の大半の地域では「秋」のイメージですが、宮崎では落ち葉と言えば「春の終わり」を意味します。
宮崎はクスノキなど常緑広葉樹が生い茂る地域であり、これらの樹木が春の終わりに新しい葉っぱをつけると同時に、古い葉っぱが一斉に落ちるのです。
秋のはらはらと落ちる落ち葉のイメージではなく、
ある日突然「どさぁっ」っと落葉します。
この時の落葉の凄まじいこと。
町中を落ち葉が大量に舞い、少し冷たい風と共に、春の終わりを告げるのです。
つまり桜と新緑と落葉が同時に訪れるのが、宮崎です。

前日の天気予報は、翌日は曇り時々雨。ぐずついた天気が続くそう。
しかし私の予想は、薄曇りで時々晴れ間が見える上り坂の天気。
ぜんぜん違う。

朝起きてみると、100%私が正解でした。
相変わらず、天気予報に対しては常勝です。負ける気がしません。

桜の撮影は結構難しい。
個人的にはこの日のように薄曇りで時々晴れ間というのはベストで、晴れ間が覗く瞬間と曇りの薄暗さのコントラストを利用すると、非常に幻想的な写真が撮れやすい。
桜の花の色は思った以上に微妙で、この移ろう光の変化を利用すれば、桜の花の色を濃くしたり薄くしたりコントロールが可能です。
しかし、雲間から光が差すその瞬間はいつ訪れるか全くわからないため、ぶらぶら歩きながら自然の神様との一本勝負になります。
一秒たりとも油断できないわけです。これがまた面白い。

大気汚染は非常に少なく、遠方まで極めてクリアーに見えます。
花粉はまだまだ大量に舞っているものの、大気汚染の視程の低さに比べたら風景撮影での影響は皆無と言ってよいレベルでした。

観音池公園は桜で有名ではあるものの、はっきり言って穴場です。
超穴場です。
公園は自然と人工を上手に融合させていて、私個人としての感想は、九州で最も優れた公園のひとつだと思っています。
なにぶん公園周囲の環境は自然だらけで、わざわざ自然を見にくる地元の人はとても少ないのです。子連れの家族には人気の公園なのですが、そういった人たちは散策路へはやってきません。
この日のように早朝とは言え桜満開のベストシーズンであるにも関わらず、池の散策路では撮影中誰にも出会わないという驚きの環境です。
完全にプライベート空間。

ウグイスなどのさえずりがとても賑やかで、ぼーっとしていたい気分になります。もちろんぼーっとしてないで、全力で挑みます。

それにしても楽しかったなぁ。

池には桜の花びらがいっぱい
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO
見よ。集められた公園内の大量の落ち葉。
桜と落ち葉の不思議な光景。
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO
遠方に霧島連山。中央左は大淀川。
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II
LAOWA Argus 18mm F0.95 MFT APO


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