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カメラのドットサイト

超望遠レンズを使用する場合に外部照準器、すなわちドットサイトなるものがあるのは知っていたのですが大きな疑問点があります。

何故こんなに大げさなシステムが必要なのだろう?
例えば倍率のある1.5倍とか2倍のスコープなら理解できます。
でもドットサイトって等倍。
ドットサイトっていう選択肢はあってもよいとは思うのですが、なぜアイアンサイトがないのでしょうか?

銃器の場合、発射される弾丸はわずか6mmから8mm程度であるため、追従性が重視され、なおかつ十分な精度を要求されるドットサイトの意味があると思います。
でもカメラの場合は、そこまでの精度はいらないですよね。
むしろ軽快性や追従性のほうが重要なので、純粋に必要な機器を考えるとアイアンサイトのほうが適しているハズです。

カメラ業界の謎です。

オリンパス製とニコン製のドットサイトがメジャーなようで、両者を検討してみました。
両方とも1万5千円程度で高くはありませんが、もっとも気になったのがメンテナンス性。

いずれもワンタッチで開閉する構造ですが、内部の清掃はどうやるんでしょう?あっという間に埃まみれになりそうです。分解?めんどくさ。
電池がいるのも嫌です。
そもそも可動式であるため、耐久性も気になります。
こんなややこしいのいらんから、アイアンサイト作ってよ。と。

というわけでアイアンサイトを探してみましたがこの世に存在しないようで、ならば自分でその代わりを見つけるしかありません。

半日ほど探し回って、ようやくこのへんてこクランプを見つけて、ビビッときました。これならいける!!

で装着したのがコレ。

取りつけの精度は非常に高く、かなり精巧に作られた製品だと思います。
全くガタは無く、中国製なのに素晴らしい。グッジョブです。
どうやって使うかと言うと、コレ。

真後ろから覗いたところです。そのまんまアイアンサイト。
本当はもうちょっと前後の長さが必要なのですが、前述したように弾丸を発射する銃器ではないので、これで十分です。
まぁネタのつもりで買ってみたのですが、この製品の精度は本当に良くて、試しに最望遠560mm(換算1120mm)で撮影してみたところ、完ぺきでした。
ガチで使えます。

シューキャップの上にまんまアイアンサイトを自作しようかと思ったのですが、このアイテムなら自由自在に調整できるし、メンテ不要で耐久性が高く、小さく、完ぺき。

今のところ、アイアンサイトはどのメーカーも作っていないようなので、ちゃんと製品として作れば間違いなく売れると思うのですが、存在しないのが不思議。
調整構造を備えた製品なら、たぶん1万円くらい出しても買う人がいると思うのだけれど、商売のチャンスってのはいくらでも転がってるなぁと感じた次第です。

しばらくこのネタ部品を使ってみようと思います。

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