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なぜ、大手チェーンがモバイルオーダーを強化するのか?

今回のメルマガがいつもと趣向を変えてテイクアウトのモバイルオーダーについて調査しました。大手チェーンがモバイルオーダーを導入する理由を調査すると、デジタル化の恩恵の見えてきました。

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おもちかえり.comメールマガジン Vol.4
なぜ大手チェーンはモバイルオーダーを強化するのか?
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こんにちは!おもちかえり.comの寺村です。
いつもおもちかえり.comをご利用頂き、誠に有難うございます。

以前、とある店舗様から、こんな質問を頂きました。
「なぜ大手チェーンはこぞってテイクアウトのモバイルオーダーを強化しているの?」
たしかに、「ネット注文はじめました」「事前予約でポイント2倍」など、大手チェーンがモバイルオーダーを強化しています。そこで今回は、大手チェーンがモバイルオーダーを強化する理由について、迫ってみたいと思います。

なお、「モバイルオーダー」は、携帯電話からのオーダーという意味合いなので、テイクアウト事前予約に加え、イートイン時の座席からのオーダーも含まれますが、ここでは便宜上テイクアウト事前予約を指すことと致します。

テイクアウトが話題の大手チェーン3社の、決算公表資料やWEB記事より、以下情報が得られました。
マクドナルド:2020年12月時点で、全2,920店舗中、2,800店舗でモバイルオーダーが可能になった。
すかいらーく:2020年12月期決算において、全体売上は前年比△20%であった一方、デリバリーは前年比+40%、テイクアウトは前年比+110%となった。
吉野家:夕方のピーク(17~20時)にユーザーを待たせない為、2020年2月よりモバイルオーダーを本格導入。結果として、リピート率が高まり、客単価もアップした。

上記3社の公表内容より、モバイルオーダー導入の理由として、以下4点が見えてきました。

1.売上拡大

ユーザーの予約窓口を多く設けることで、テイクアウト需要を取りこぼさない為。また、店頭の慌ただしい状況でのメニュー閲覧より、事前にネット上でじっくりメニューを見て頂けるので、後ろの人を気にせず注文が可能。さらに、じっくりメニューを確認することでオプション等の注文率が上がり、結果として客単価アップにもつながる。加えて、利便性の高さから、一度使うと再度利用する方が多く、リピート率向上にも寄与。

2.店舗での効率改善
電話注文だと、一度の注文でメニュー・オプション・受取時間・名前・連絡先の確認が必要である為、店舗スタッフのタイムロスが発生していた。モバイルオーダーだとこのタイムロスを削減することができ、また注文聞き取りミスも回避可能。

3.デジタルマーケティング
ユーザーとのタッチポイントを、リアル店舗に加えネット上でも作ることで、販促プロモーション等のダイレクトコミュニケーションが可能になる。

4.非接触対応
事前決済により、店舗での接触を最小限にすることができる。

モバイルオーダーを導入することで、実際に売上アップや店舗運営の効率改善に繋がっている、という事実が明らかになりました。さらに、リピート率の向上にも寄与しているようです。お客様のメリットもありますが、店舗側のメリットが多いですね。
とはいえ、導入したとしてもお客様に使って頂かないことには意味がありません。実際、モバイルオーダーを使ったことがあるお客様は全体の1割程度というアンケート結果もあります。大手チェーンが推進して頂くことで、お客様がその利便性を実感頂く機会が増え、モバイルオーダー全体の利用率アップに繋がっていくものと信じています。

今回は、大手チェーンがモバイルオーダーを強化している理由を考えてみました。少しでも参考になれば嬉しい限りです。

※訂正:前回2/23発行のメールマガジン「テイクアウト用小窓のDIYで利便性up!」において、小窓自体をDIYされたような記載となっておりましたが、小窓・玄関周りの改装工事は外注で、それ以降の塗装等がDIYされたものでございました。お詫びして訂正させて頂きます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!
発行元:一般社団法人シンギュラリティ・ソサエティ

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