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衰退していく日本のテレビ業界について語る

ちょっと前になるが、こんな記事を読んだ。

簡単に説明すると
・情熱ある社員よりゴマすり社員が出世していく
・出した企画は通らない、二番煎じの番組ばかり
・制作費が4分の1まで削られモチベーションがわかない
・製作費も企画も自由さがないので放送作家も集まらなくなっている

こういう記事を読むたびに、ホリエモンが買収していたら今頃どうなっていたのだろうか?と、想像をしてしまう。テレビ局が早々にネット化に成功し、ビジネスモデルを広げ、世界展開をしていたか。はたまた、経営に失敗し別会社の傘下になっていたのか。いずれにせよ、今とは違う未来が来ていたに違いない。それはフジテレビ、テレビ業界に限らず、日本全体の未来に大きく影響を与えていたはずだ。
あの事件によって、出過ぎる杭になり、テレビ局のようなごりごりの既得権益に手を出すと逮捕される、というコンセンサスが形成されてしまった。この国は年寄りが支配し、変化を望まない、という強力なメッセージだった。
失われた10年を、失われた30年に拡張する、象徴的な1つの大きな出来事でした。

某テレビ局関連会社に務めるS氏に聞いてみた。

S氏:あの当時はホリエモンに買収されたら今の仕事はどうなるんだろうと戦々恐々としてましたが、今振り返るとそのほうが世界に通用するメディアになっていたかもしれません。(ディズニー傘下になっていたかも)
現状は何か始めようとしても上の許可がおりないので打ち手なし、評価や出世も記事の通りです。

S氏:この記事を見て詠んでみました。
「カラオケと 出世が得意の サラリーマン」
「ゴマをする 社員だけが 出世する」
「懐かしき 遠くに霞む 逆さフジ」
「子も子なら 親も親だな 船出決め」
「振り向けば テレ東もしくは チバテレビ」
「2000万 いまや700 コロナのせい?」

フジテレビ買収問題は、変わらない日本を象徴する出来事だった。結果がどうなったとしても、あの買収が成功すれば、世の中の流れは大きく変わったと思う。若い世代、新しいサービスが世の中を牽引し、変化をすることへの恐れがなくなり、変わることによって会社や社会全般が成長する、という体験が日本全体で共有できたに違いない。

他に当時に失敗したと思うことは
・検索エンジンのクローラーやキャッシュを、著作権違反か議論し、検索エンジン開発が萎縮した
・米国でAmazonなどの通販が発展したとき、出版物のコンビニ通販やネット通販を拒んだ
・フジテレビ買収問題
などなど。

S氏:今思うと2000年代は日本の分岐点だったんですね。色々な業界で既存の昭和的なものを守る選択をした結果、今がある。コロナで一気にウミが顕在化したのを前向きに捉えて変われるか。

現在も、選挙での調査などを見ると、変化を望んでいない若者も多いような気がする。

Y氏:何て失敬なことを!!

突然会話に乱入してきたY氏。

Y氏:どんな企画を出しても社内を通せない私に救いの手を差し伸べてくれたのはチバテレ様です!そのおかげで「✗✗✗✗✗✗✗✗✗」までこぎつけています!

ちなみに、私は地方に住んでいるため、テレ東もチバテレビも映らず、テレビは全く見なくなった。
テレビだけではなく、最近はシェアエコノミーでタクシー業界の既得権を守るようになったり、水素エンジン車、自動運転の許可など、世界に遅れをとっている政策が多い。

Y氏:深圳は刺激的でした。あとはガウディファンとしてはバルセロナも好きな街です。マルタも沖縄みたいで時間がゆっくりしていました。理想は中島さんみたいに日本+2か所くらい好きな街にマンションがあるのが理想です。2025年の大阪五輪が終わったら、理想の生活を実現したい...。

S氏:なぜ、2025年の大阪五輪が終わったら、なのですか?

Y氏:私はBクラスの企画営業なので「犬も歩けば棒に当たる」スタイルで、リアルに偶発的に人と出会うことで新しい道を開いてきました。大阪五輪までは今のプロジェクトに日本の人々や組織を巻き込んでいきたいので主戦場から離脱はそのあとのお楽しみです!

話が脱線してきたので、今回はこのくらいで。

こちらは、つい最近の記事。

今更感を強く感じる。価値があるかも疑問だが、少しは進歩したと評価するべきか。

こちらも

「総務省、特定の事業者が多数の放送局に出資し、経営支配することを避けるマスメディア集中排除原則を緩和する方針」」

いよいよ、放送局も再編がはじまるのだろうか。


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