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NounsDAOをフォークした人にインタビューを受けました(翻訳)

中島聡氏がNounsDAOに関してのインタビューを受けました!用語解説付きで翻訳しました。

元ツイートは子こちら

<用語解説>
Nouns:NounsDAOのこと。NounsDAOは、DAO(分散型自律組織)のひとつです。DAOは2014年頃登場した概念で、従来の株式会社と違い、意思決定には参加者同士の投票がおこなわれます。DAOの意思決定にはトークンがいりますが、透明性が高く誰でも参加することができます。
フォーク:あるソフトウエアのコードをプロジェクトごとコピーし、それをもとに新しいソフトウエアを派生させること。
Nouner:Noun (NFT) を保持し、意思決定に関われる参加者のこと。
ディストリビューションモデル:自社またはコミュニティで開発されたソフトウェアの配布とサポートを行う形態のこと。
クジラ:暗号通貨大口保有者のこと。

インタビュアー:私は「Nouns」を理解するため、個人的にちょっとした研究プロジェクトをしています(Nounsをフォークして進めています)。Nounsに対する中島氏の考えについて、いくつか簡単な質問をしてもいいですか?

中島:Nounsについては最近はじめたばかりですが、気軽にご質問ください。

インタビュアー:ありがとうございます!
中島氏がNounerになった理由は何でしょうか。

中島:私はDAOについて調査していましたが、DAOを完全に理解するためには、自分自身でDAOを作成するか、DAOに参加する必要があることに気づきました。その後、NounsDAOが私が参加すべきDAOであることがわかりました。NounsDAOは、設計がとても良く、金銭的にもリクスが少ないのです。NFTの価格はかなり安定しています。
ちなみに、私はクリプトの初心者です。したがって、私は早くからクリプトに投資して財を成したクジラの一人ではありません。

インタビュアー:Nounsの成功をどのように捉えていますか?また、5年後にはNounsはどうなっていると思われますか?中島氏の理想を教えて下さい。

中島:Nounsは、サスティナブルなブランドを確立させるために、実際目に見える形で社会に貢献する必要があると思います。理想をいうと、イーロン・マスクがNounsを130億円で買収するのをみてみたいです。

インタビュアー:他の人が考えていないような、Nouns最大の潜在的な問題があれば教えていただけますか?

中島:DAOは素晴らしい発明ですが、このような組織をどのように運営すれば良いのかまだわかっていません。現在の組織は、様々な取り組みに資金を提供するのには適していますが、明確で長期的なビジョンと戦略を持ったリーダーシップを持つ組織とは全く異なります。
例えば、マーケティングやブランディングには、非常に戦略的な思考と長期的なビジョンが必要です。Nounsにはマーケティングを担当する人がおらず、私たちにできることは、様々な独立した(自主的な)マーケティング活動に資金を提供することだけです。

インタビュアー:Nounsのディストリビューションモデルを自分のプロジェクトにフォークしようとしている人にアドバイスをお願いできますか?

中島:その答えが分かればいいのですが。もし私があなただったら、DAOの収入の20%をマーケティングにあて、その資金を効果的に使うため専門家を雇い、なおかつ重要な決定をDAOのメンバーに委ねるでしょう。


おわりに
シンギュラリティ・ソサエティでは、テクノロジーがどのように社会に影響を与えるか、様々な議論をしています。 DAOなどに代表されるブロックチェーンやスマートコントラクトのテクノロジーは、社会や経済の仕組みをコード化し、透明且つ効率に仕組みに刷新する可能性を秘めています。

現在、シンギュラリティ・ソサエティでは、DAOやDeFi、Smart Contractなどの勉強や開発、NounsDAOへのプロポーザルプロジェクトなど、Web3の活動も行っています。今後もこれらに関する記事を発信していきますのでお楽しみに!

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