メタバース時代に掘り起こせそうな本屋さん
有本:最近は、収蔵場所がないので、本屋に行って良い本を見つけてもkindleで買ってしまします。本屋さん、ごめんなさい。そこから考えたのが、サンプルだけ置いた本屋があって、そこでkindleで本を買うと本屋に2〜3割手数料が入るというビジネスモデル。でも、それを突き詰めて考えたら、VR空間に本屋があれば解決できるんだと気が付きました。パラパラと歩きながら本を見る、というのは、Web上のレコメンドとは体験が全然異なりますね。アフェリエイトを絡めて、アプリ作れば面白いかなと思いました。みんながキュレーションして自分の本屋をVR上につくるのです。
中島:バーチャル本屋は昔から作りたいと思っていました。私のアイデアはもっとシンプルでしたが、booklog や Honz が出てきた時に、今更作る必要もないなと感じていました。しかし、今一度見直してみると booklog も Honz も「本屋」の形にはなっていないので、まだまだチャンスがあるような気がします。
書評を書いたブログの記事は、書いた時だけでなく、その後もトラフィックさえ来れば本が売れ続けるので、一度書いた書評に人が来るような導線をちゃんと考えて作れば、良いビジネスになるかも。
ブロガーからすれば、
本の追加が簡単(アフィリエイトも含めて)
書評はブログのエントリーとして公開するとそこにトラフィックが来てくれるとありがたい
自分だけの本屋をブログのサイドバーに貼り付けられると良い
その本屋が他のウェブサイトやVR空間に表示されてそこからアフィリエイト収入が入る
なら、大歓迎です。
vrbookstore.com は500ドルで売ってますね。
有本:Kindle、試し読みもあるので、書評がなくても、本棚が並んでいて、ぱらぱらと立ち読みできればなーと、個人的には思っています。本をチョイスするだけで本屋ができます。Amazonのカートとか履歴から簡単に作れても良いと。
中島:それくらい簡単だと良いですね。
有本:書評があってブログと連動するのも、もちろんよいですね
中島:書評を書くと、本屋のように平済みされるとか。
有本:良いですね。ポップが作成されるとか。
中島:本屋に来たお客さんの行動(試し読みや購入)に応じて、ベストセラーコーナーが自動的に作成されても良いですね。
有本:なるほど!それよいですね。これもAmazonに買収されてしまう案件になりますね。
VR内で友達と一緒に本屋いけるのもよいですね。おすすめしてもらったり。
中島:VR空間に「本屋の街」があって、そこを歩き回るのがエンターテイメントになると良いですね。
有本:本以外でもVRでみて、実際に買うものなら、なんでもいけますね。洋服も、もう少し発展したらいけるかな。
中島:Virtual Shopping Mall ですね。
有本:それこそZOZOスーツがきちんと進化すれば、フィッティングもできますからね。
中島:化粧品屋さんにでは、コスメビデオが見えたり。
有本:進化すれば、自分の顔にメイクしてもらって、客観的に見ることも可能に。
中島:ゴルフ道具屋さんにはゴルフのインストラクションビデオが並んでいたり。
有本:あまり、リアルだと売上が落ちるかもしれませんので、すこし盛って。<メイク
中島:Amazon の一つ上のレイヤーを作るイメージですね。Amazon の買収対象とも言えますが、良いパートナーとも言えますね。
有本:旅行も売ったりできますね。事前に、イメージわくので。
中島:小さくても良いので(最初は本だけ)、丁寧に良いものを作って、Amazon から資金をもらうのも悪くありませんね。
有本:ぜひ、VR得意な人にプロトを作ってもらいたいですね。
中島:日本の名産品の場合、作っている人の姿をビデオで観ることができるともっと良いかも。
有本:そういうのもよいですね!
中島:Amazon 自身は、効率を重視して、そんな風な差別化を許さないので、補完関係としては良いかも。
有本:モデルルームとかもおいて、リアルの家を体験させて売るみたいなのもできそうですね。仮想空間と同じ家に住める。
中島:本屋ではなくて、自分の家に招待すると、そこに本箱が並んでいるし、化粧台の前には化粧品が並んでいる感じですか?
有本:アプローチは違いますが2nd lifeみたいになりそう。入り口をうまくつくって、仮想空間と実空間を行き来できるみたいな。そうですね、家でもよいですし、お店でもよいですし。家は、まぁ、あくまでもハウスメーカーがモデルルームとして用意のほうがわかりやすいですね。実空間での体験を向上させるための仮想空間とした位置付けです。
中島:昔、対戦ゲームを売る方法として、そんな企画を提案したことがあります。友達の家に遊びに行くと、囲碁盤とかオセロ盤とがが置いてあって、そこで(非同期に)対局できるのです。
有本:そこにいる感覚 (Telexistence)は重要ですよね
中島:ゲストブックがあって、そこに足跡が残してあると、その人の家・店にワープできたり。
有本:面白いですね。マジックツリーハウスみたい。
中島:Amazonの「この本を買った人は、こんな本を買っています」の代わりに「この本を買った人は、こんな人たちで、その人たちの家・店に遊びに行けます」もできますね。
モノや訪問履歴で繋がる friend list のような。
有本:リアルではなかなか知り合えない趣向が似た人にであえる、よいですね。
中島:Facebook と違って、最初から「ものを売るためのサービス」だということが明確なので、「広告に対する嫌悪感」「プライバシーの侵害に対する嫌悪感」が大幅に軽減できそうです。
これこそが「広告がエンターテイメント」の究極の形かも。電通が買いたがるかも。
有本:実空間とは異なったキャラクター設定でいけますね。電通じゃ買えないくらいの価格になるでしょう。
中島:ちなみに、私は Sony のポスペは本当に画期的だと思って、あれの VR 版も出来ますね。家にはペットを、店には店員を置くことが出来て、それが「なんちゃって人工知能」でそれなりの返事をして来れます。
家のオーナーは、ペットと顧客の対話を後から観ることが出来て、そこで人となりを見て、その人の家に遊びに行って、友達になったり出来ます。
$1 billion ビジネスの匂いがしますね。
有本:ポスペはよいですね。今でも復活すればなぁと思います。
これはぜひやりたいアイデアですね。(やりたいことが多すぎになっています)
中島:実行部隊が欲しいですね。
有本:一度、いままであるアイデアをまとめて、どれをどのように進めるか考える必要がありますね。可能なものは、プロト作って資金入れて、と勧めて行く必要があります。
中島:高専よりも少しターゲットを上の年齢にした「エリートエンジニア養成所」を作って、そこの生徒を実行部隊にするのも良いかも。その VR 空間で勉強が出来ても良いですね。バーチャルな学校があって。
有本:Yコンビネーター(シリコンバレーにあるスタートアップ養成スクール)みたいなのですかね。数ヶ月こもって、起業家、エンジニアの指導でプロト作る。
中島:仕事が出来てもよいのかな?
有本:日本人、仕事しすぎなので、VR上では仕事を忘れましょうw
中島:じゃあ、プロジェクトのリクルーティングまでということで。
有本:「エリートエンジニア養成所」をつくるなら、まずはエリートエンジニアの卵にリーチさせないとだめですね。あと、指導できる人、プロト後に投資してくれる人/VCと、経営者(必要なら)のネットワークを。ローンチ後のマーケティングやバックオフィスも必要ですね。
中島:理系の大学に入ったけれども「学校じゃ、ろくなことは教えて来れない」と感じている学生が、休学・退学して入ってくれるような感じが良いのかな?
有本:そうですねw
ということで、私はそろそろ仮想空間から実空間に戻ります。
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