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(3/3)頭の体操「君たちはどう生きるか」

○最初に入ったアニメ制作会社で宮崎監督は組合の幹部をしていた時期がありヒコを得て交渉に出陣するインコ大王は宮崎監督自身。塔の階上に到着、旧アニメ制作会社より時間軸が変化しヒコを運ぶインコ2羽が「天国」「極楽」とするのは固定給でアニメーターの雇用を実現させようとする理想の世界(旧ジブリ)。大叔父(ジブリの金銭面担当の幹部)と対面するインコ大王(宮崎監督)は禁忌(外注の力を借りての製作)をとがめる。
大叔父より幹部を真人(鈴木敏夫P)に譲る話(鈴木さん現在ジブリの社長だったハズ)を聞くインコ大王(宮崎監督)の図。

○真人が塔の階上に到着、別のトビラが現れ、それは旧アニメ制作会社、ここからは完全に憶測だが、13の積み木は、TVアニメワンクール13話の事で、大叔父(旧アニメ会社幹部)が真人(宮崎監督)にTVシリ-ズを任せる話があり、3日に一つ積むのは絵コンテをそのペースで完成させないと間に合わないブラックな突貫スケジュール、真人はキズ(組合幹部のしるし)を見せ、話を辞退するのだが、インコ大王(宮崎監督のライバル)がそれを見つけ「裏切りだ!」と怒り自分で積もうとするが無茶な突貫スケジュールなので失敗、結果、旧アニメ会社の比喩たる塔は崩壊、インコ(アニメーター)は塔より逃げ出す。

◎現世に戻るトビラの回廊、戻ると焼かれてしまうとヒコを心配する真人にヒコは「お前、いいヤツだな!」
話が最後になって恐縮だが今回の頭の体操はこのセリフの違和感により、ヒコは作品(子)を産み出すしくみとしての母性の比喩で「この二人は母子じゃない」と教えてくれているのでは?との解釈よりスタートしている。
真人はナツコ(新チーム)と共に現世に戻る事を選択、戦後、ナツコは無事出産(今作公開)し、4人で東京に戻る(これからもアニメ作るよ)事になる。

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