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思い描いた未来を手に入れるために、いま必要なこと(後編)

執筆者:マジョラム

前編からのつづき)
お金?なんとかなるでしょう〜と思っていた頃から、さまざまな状況の変化から、そうは行かなくなってきた!さてどうする?というところまでを前回のエッセイで執筆しました。その続き、私が早速とったアクションをご紹介します。

①スマホに家計簿アプリをインストールした

まずはやってみようということで、家計簿アプリをインストールしてみました。レシートを写真に撮ると入力されていることがおもしろいと感動しました。写真を撮ってレシートはポイ。お財布もスッキリして気持ちもスッキリしてきました。

②通帳の記帳に行った

今あるお金を把握すること、意外と通帳の冊数を把握していない事実があることを講座で学びました。休眠口座の洗い出しをし、通帳に記帳をしました。

特に驚いたのは諸費の引き落とし口座と通信費引き落とし口座の二つです。引き落としができるように、給料から多めの振替を設定していました。その通帳の記帳を1年ぶりにしたところ、まさに塵も積もれば山となるという状態で、まとまった金額が貯まっていました。11月に車検や息子の修学旅行と大きな出費が重なったので、不安になりながら定期を解約して支払いをしました。その不安は、二つの口座にある貯金額を知っていれば避けることができたものでした。嗚呼、もったいなかった!

③総残高を知った

家計簿をつけて、総残高を数字で把握することができました。約30年働いてきた結果がこの数字て明確に表れたのだと思うと、私はよくやってきたのだと心の底から湧き上がる思いが生まれました。確かに講座でお金を整えると自己肯定感がupすると学びましたが、それがこれかと腹に落ちました。

④食費を把握

お金の使い方を見ると、食費の割合が高いことがわかりました。私が考えた理由は二つあります。一つ目は、息子がとにかく大量に食べたい年頃だということです。二つ目は、私の仕事が忙しすぎるということです。朝6:30に家を出て、帰宅は夜6:00。どうしても、食事を作る気にはなれず、買って済ますことが多々あります。今後は自分の健康のためにも、無理のない範囲で自炊の日を増やしたり、時短レシピを研究したり、時間の使い方を考えていこうと思います。お金の使い方を数字にすることで、自分の時間の使い方にまで気がつくことができました。

ちなみに息子については、一時不登校で食欲もなかった頃を思えば、たくさん食べて笑っているだけでもありがたいことだと考えています。ですので、食費がかかることは、喜んで受け入れています。

⑤通信費を見直した

通信費の高さも気になりました。ちょうどスマホの機種変更の時期でしたので、料金も見直しました。すると、知らずに払っていたお金があったことに気が付きました。
◎弁護士サイト有料会費300円 そうだった。夫のトラブルがあって無料じゃ物足りなく入っていたのもの。トラブルが解決したのに解約していませんでした。
◎漫画の有料サイト300円 無料で漫画読める~と利用していたら、会員登録していたようで…。登録した記憶はないのですが。
◎動画サイトの会費800円 確かスマホの契約時に「お試しで入っていただけたら、スマホ料金がサービスされお得なんです。無料期間が終わったら自分で解約してください。」と説明がありました。無料期間が切れたことに気がつかず結局はお得より払った金額のほうが多かったですね…。月にすると1400円程度ですが、2年ほど解約していなかったので、計算するのが恐ろしいです。気がつかず、もったいないことをしていました。

⑥給料明細を細かく見た

給料明細をじっくりみてみました。税金・介護保険・健康保険・厚生年金と様々なお金を、昔よりたくさん払っていることに気づきました。ニュースで、年金や税金等が話題になることがありますが、それは遠い世界の話ではなく、私の足元で起きていることなのだと思いました。

⑦生き方が見えた

自分の医療費や鍼灸治療に娯楽費以上のお金をかけているということもわかりました。私には、一人息子が自分で生きていけるようになるまでは倒れるわけにはいかないという思いがあります。講座で学んだとおりで、私の生き方が数字に表れていることに気がつきました。

自分にお金を使うことに罪悪感をもたなくていいのだと思います。娯楽費は漫画を買う程度でした。人生楽しむことも大切だと思います。今後は、自分の楽しみにお金を使うことも考えてみようかなと気づきました。

⑧記録の力を理解した

人相手の仕事をしているからでしょうか。新卒の頃に自分のために記録をする大切さを指導されました。万が一トラブルが起きたときに、事実を記録していることで自分を守ることができるという教えでした。講座で学び、実際に行動してみたことで、記録をすることは、お金の使い方、自分の人生そのものを守ることになると、気づきの中から理解することができました。

やりたいことを書き出したら必要なお金が見えてきた

残りの人生でやりたいことがたくさんあります。未来の展望を書き出しました。
◎仕事
対人援助職(生きづらさを抱えた方々対象)をしています。人手不足の現場なので、誰もが働きやすい職場を作るために、組織づくりの力を高めていきたいです。生きづらさの対応について知見を広げ、実践し、幸せな世の中づくりをしたいです。

◎社会貢献
マインドフルネス・セルフコンパッション・コーチング・アロマテラピー等で、あらゆる人のエンパワメントを後押しできる人間になりたいです。

◎ワクワク
オンラインで知り合った全国の方々とリトリート合宿をして、自然の中で心身ともにリフレッシュする時間を作りたいです。リアルな研究会に参加し、様々な志を共にする方々と同じ空気を吸いたいです。

こんなふうに自分のやりたいことを文章化することで、改めてやりたいことをやるためには、学ぶことが必要であること、お金が必要なことがよくわかりました。根拠なく何とかなるさ思考は卒業。自分の人生をよりよくするために、お金を道具として使っていきたいと思います。

スマホをアップデートするように、自分自身もアップデートして豊かな人生を送る。そのために、今後もお金の勉強を続けていきます。

人生100年時代といわれるようになりました。渦中にいるときには気がつきませんでしたが、子育てが終わってからの人生のほうが長いです。寂しいですが、それは事実。子どもがいたから受け取れていた手当や税制優遇もなくなります。

お金のリテラシーを学び始めたことで、残りの人生において、自分が何を大切に生きていきたいか考えることができました。私は、学びによって一生ものの視点を得ました。とてもラッキーでした。

本来、どんな人にも力があるのではないでしょうか。学ぶチャンスさえあれば、自分の眠っている力が目覚め、新しい自分に出会えると思います。自分の経験をもってそれを実感しました。次世代の子どもたちにも、今がんばっているシングルマザーにも、それを伝えていきたいと思い、このエッセイを執筆しました。誰かに届けば嬉しいです。

前編/後編にわたって最後までお読みいただき、ありがとうございました。このエッセイは、NPO法人シングルマザーズシスターフッドの寄付月間キャンペーンのために、シングルマザーのマジョラムさんが執筆しました。
このキャンペーンでは、シングルマザーのマネーリテラシー向上を呼びかけています。「こういう支援て大事よね!」とご共感、ご賛同くださる方には、ご寄付をお願いしております。いただいたご寄付で、シングルマザーがマネーリテラシーを身につけるための講座を実施いたします。ぜひ、寄付月間キャンペーン応援ページもご覧ください。

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