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【中編】年齢を重ねるから、もっと学びたくなる「学びのこと話そ!セルフケア座談会」

Mother's Dayキャンペーン2023の参加者による「学びのこと話そ!セルフケア座談会」。中編では、前編でも登場した通信制大学に通うでん、大学院に通うサチコ、教育現場で学びを還元するしのちゃんの話に加えて、英語を学び始めたさとじゅんのお話を聞きます。

前編はこちら

中編の参加者(五十音順)
サチコ:Mother's Dayキャンペーン2023では執筆・校正・広報を担当するほか、公式podcastレモネードラジオへも出演している。子どもは小学生の娘ひとり。大学院生。
さとじゅん:Mother's Day2023寄付キャンペーンでは執筆・広報を担当。
しのちゃん:Mother's Day2023寄付キャンペーンでは執筆・リーダーとして全体の進行を担当。
でん:Mother's Dayキャンペーン2023では校正・広報、エッセイ英訳を担当。子どもはもうすぐ1歳。教育機関でパートをしながら通信制大学で教員免許取得を目指している。

全ては自分次第!通信制大学での学び

さとじゅん:でんさんは、どうして通信制大学に?

でん:私は今、英語の教員免許取得を目指してるんだ。教員免許自体はいろんな大学で取れるんだけど、私は地方在住だから、都会よりは選択肢が少なくて。通信制の方が選択肢があった。それから、通う必要がないのはありがたい!自宅でPC立ち上げるだけで通えるから、育児中の時間がない私には適していて。あとはやっぱり学費が安いこと!一年度当たり20万円程度で通えるよ(2023年度時点)。 

サチコ:その値段だと、国公立大学の一年分の授業料の半分ぐらいだね。私の周りでは、挫折する人も多いって聞くかも。

でん:確かに! 私は以前、通学で大学を卒業しているから、違いも感じるよ。通学なら、授業内容を友達に気軽に相談できたり、履修でわからないことも一緒に考えられたりする。でも、通信制はどちらもできないし、先生に質問するのも少し難しい面があるんだ。課題がどこまで何を求められてるかも全部自分で考えなきゃいけない。そこが難しいかなぁ。ちょっと忙しくて大学のことから離れてるとレポート期限を忘れてしまって、レポート出せてないから期末試験を受けられない、単位を取れない……って、どんどん抜け落ちていくような感じで。

私は、教職課程をもともと在籍していた大学で途中まで取っていたので、他の人より単位数も少ないし、卒業のための単位もいらないから少しラク。1から単位を取って、卒業資格も得たい、ってなると大変かも。

サチコ:授業はZoomとか?

でん:そうだね。例えば英語コミュニケーションっていう科目だと、教授と学生十数名で集まって、通学制の一年分を短期集中で取らなきゃいけないから、3日間、朝から晩までずーっとZoom授業。

サチコ:おお〜! 自分なりにタイムマネジメントや自己管理、自分でペースを作るのがないと大変なんだね。

でん:そう、締め切り管理が一番大変だなと感じるよ。履修の手引きを何度も見てる。

サチコ:学校って、リズムがけっこう独特じゃない? 慣れるのに時間かかるよね。私も大学院入り直したとき子どもが1歳だったんだけど、入学当初の絶対行かなきゃいけないオリエンテーションと慣らし保育の終了時間が重なって、親戚になんとか来てもらったりとか……めちゃくちゃバタバタした。

大学院生で教職過程を取る人も少数派で、学務課に聞きに行ったら「えっ!今日中に授業を全部登録!?先生のご印鑑が7つ必要なんですか!?」って慌てた記憶がある。そもそも、大学っていうシステムに慣れるのに自分自身が1年ぐらいかかったなあ。日々の子育てもあるし、赤ちゃんとの日常のなかに、学校でのレポートとか授業とか……。

でん:小さい子どもがいるとそのへんが大変かも。もちろんお子さんが大きいと、それはそれで大変そうだけど。

サチコ:小さい子と過ごす時間と、締切がある仕事の時間って、頭の使い方がそもそも違わない?子どもとは「今」が大事。今笑って、今おむつ替えて、みたいな、今に集中する頭の使い方だよね。でも締切って「未来」に自分を合わせなきゃいけない。その2つの自分を一緒にいさせるのがかなり難しい!

でん:そう、時間軸の異なる自分を生きるっていう感じかもね。それは大変だよね。

ずっとやりたかった英語、始めました

サチコ:さとじゅんさんは?

さとじゅん:ずっとやりたかったけどできなかった、英語の勉強を始めたの。

一同:おおー!

さとじゅん:きっかけは色々あるんだけど、やれたほうがいいな、娘も自分も話せたほうがいいなと思いつつ、勉強してなくて。今年の夏に姉の夫、ハンガリー人のご家族が日本に来ることになって、英語が話せないとコミュニケーション0になっちゃうの。それと私、娘と秋にアメリカに旅行に行くから、話せたほうがいいかな?と。ちょうど一昨日、通信教育の教材が届いたんだ。今スマホでなんでもできるじゃん? 私あまり時間がないから、隙間時間でスマホを使ってやろうと思って。

サチコ:素晴らしい! 通信教育ってどんなもの?
さとじゅん:英会話のためのプログラムで、聴くのと話すの両方があるかな。会社で用意されたもので、全部完了するとお金が戻ってくるシステムだから、もう必死!(笑)そりゃー、がんばるよね。

サチコ:前回も、「英語をやりたい」っていう話が出たよ。

さとじゅん:そうなんだー! 英語は私、ずっとやろうと思ってたんだね。それと、学びを止めると人間は退化するから……。

年齢を重ねる、だからこそ学び続ける

さとじゅん:歳を重ねるごとに、勉強しないとだめだなと思ってて。

サチコ:しのちゃんがめっちゃうなずいてるよ。

しのちゃん:私も40代後半で、今まで通用したやり方が通用しなくなってきて。学び続けて自分をアップデートできたらといつも感じてる。学んでいく上で自分は知っていると思った瞬間に学びがストップしちゃう。だから、オープンマインドで多様な価値観を自分が持っていないと、学べないし人とつながることってできないんだなとすごく感じてるよ。

サチコ:人とつながるってどういう感じ?

しのちゃん:その人自身に興味をもつというか。私もこのキャンペーンでいろんな価値観、いろんな人に触れ合ってるから、多様な価値観を知ったほうが今の時代、生き抜いていけるよねって思う。謙虚に人を知るために、余白がないとなって思う。学ばないと、自分が生きた化石であることも気がつかないような気がして。

サチコ:さとじゅんさんは?

さとじゅん:私ずっと仕事をしていて、ここ20年ぐらい新しいことを学んでなかったの。病気になってこのシスターフッドに出会って、いろんな講座を受けたんだ。それと、当時受けてたキャリアコンサルタントに「仕事上でステップアップするなら、あなた、新規事業をやらないとだめよ」って言われたの。「会社の中に制度があるなら、やったほうがいいです」って。まだ実現してはいないけど、やるなら社内とはいえ、新しいこと……何が必要で、マーケティングはこうして……勉強しないと立ち上げられないよね。

それでいろいろ勉強してるうちに「学んでいかないとだめなんだ、今まで私は何やってたんだろう」っていうのがすごくわかって。20年会社にいて、何も学んでないわけじゃないけど、意識的に勉強はしてなかったな、と実感した。興味があることは、ちゃんと時間を作って学ばなきゃいけないんだなっていうことがすごくよくわかって。

サチコ:そうなんだね。

さとじゅん:チャンスがあったら、マーケティングも学んでみたいんだけど、夜間で大学に行ったり、オンラインで夜の授業受けたり、土曜日一日学校に行ったり、、っていうのは、フルタイム会社員でシングルだと、まだハードルが高いのね。その間子どもはどうしよう?とも思うし。でも、できる範囲でやっていけばいいっていうのが今の私の結論だから。学びをやめると、自分の仕事上のキャリアも退化していくと思っている。だから、やめないようにしているかな。

サチコ:私は一つの仕事をそんなふうに続けたことがないから、新鮮〜!

Mother's Day 2023キャンペーン参加者による、「学びのこと話そ! セルフケア座談会」。後編に続きます。

シングルマザーにも多様性があります。彼女らのエンパワメントとシスターフッドを支援する取り組みに共感して応援したい!と思ってくださった方へ。今年のMother's Dayキャンペーンは終了しましたが、応援のご寄付は大歓迎、まだ受け付けております。
Mother's Day2023の寄付ページをご覧いただければ幸いです。
https://congrant.com/project/sisterhood/6506



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