【伴走スタッフ日誌8】シングルマザーズデジタルキャンプ・プチコース2期実施レポート:グループリフレクション
シングルマザーが「自分らしくはたらく」を目指す就労支援プログラム「シングルマザーズデジタルキャンプ」。
伴走スタッフの檸檬です。今回は、人気のプログラム「グループリフレクション」について、スタッフの目線から気づいたことや感じたことをご報告します。
現在、シングルマザーズデジタルキャンプ プチコース2期生では「グループリフレクション」というプログラムが進行しています。
グループリフレクションとは
リフレクションとは「ふりかえり」のことです。忙しい毎日のなかで、ちょっと足を止めて「私は、本当はどんなことがしたいんだろう?」「私の幸せってどんなもの?」など、自分を振り返る時間。それをグループで行うのが「グループリフレクション」です。
「自分らしく働く」への目標設定
シングルマザーズデジタルキャンプでは、プログラム開始時のキャリア面談で「自分らしく働く」に向けて、短期・中期・長期の目標を設定します。
しかし、いざ「さぁ、やるぞ!」という気持ちになっても、自分ひとりだと忙しい日々に追われているうちに、どの目標も達成しないまま3カ月があっという間に経過してしまう。ありがちなことです。
実現に向けて意識的な行動ができる仕組み
そこで、グループリフレクションの出番です。立てた目標を、2週間に1回のグループリフレクションで振り返ることで、「さぁ、やるぞ!」の熱意を一過性のものにせず、スモールステップを大切に意識的に歩んでいくことができるのです。
グループ日でにちを決め、2週間に1回60分、振り返りのために集まることを5回繰り返します。
グループリフレクションで大切にしていること
グループリフレクションで3~4人のシングルマザーが集まっておこなうことは、「お喋り」や「愚痴の吐き出し」ではありません。「自分らしく働く」の実現に向け、とことん自己探求をして、自分の望みを言葉にします。
そのために活用するのが、このリフレクションシートです。
2週間ごとに、自分の過去2週間を振り返り、これからの2週間の目標を確認することで、大きな未来の目標に繋がる小さな目標の実行と振り返りが可能になるのです。
仲間と一緒だからこそ前進できる
グループでおこなうことで「自己の目線」だけでなく、温かい「他者の目線」も加わり、多くの気づきと、視野の広がりが生まれます。
仲間と一緒に行うからこそ、より効果的に自分自身を発見し、成長させることができる効果があります。
回を追うごとに、互いに目を見張るような変化を感じ、前進している手ごたえを得られます。
相手のためのフィードバックとは?
グループリフレクションでは、2週間の振り返りとこれから2週間の目標を5分で発表。その発表に対して、仲間がフィードバックをします。
感想や共感に加えて「相手のためにフィードバック」ができると、相手はより充実した振り返りをおこなうことができます。
相手のためのフィードバックというのは、自分の関心を満たすためではなく、発表者の思考や行動を助けるためのものです。グループリフレクション参加者は、その心構えを持って、真剣に発表者の話に耳を傾けます。
先輩メンターの存在
シングルマザーズデジタルキャンプでは、過去のグループリフレクション卒業生が研修を受け、メンターとして関わっています。
メンターは先輩・経験者として、率先して望ましいフィードバックを意識し、効果的なフィードバックのお手本を見せていきます。
2期生のグループチャットでは、メンターからの投稿をきっかけに、
といったディスカッションが盛り上がりました。相手のための効果的なフィードバックについて考えを深め、意見交換が盛んにおこなわれています。
グループリフレクションの様子
メンバー同士で相乗効果や化学反応が起き、お互いがどんどん変化していくことを実感できる面白さは、グループリフレクションの醍醐味です。
今回、7つのチームがそれぞれの個性を活かして、和気あいあいと進行しています。
自分の希望を口に出し、仲間とともに前進している。
実は、このことは、当たり前のことではありません。
多くのシングルマザーにとって、自分の希望を口に出す機会はほとんどないといってよいと思います。また、一緒に前進する仲間がいるシングルマザーも多くはないと思います。
でも、ここには、仲間がいて、希望を言葉にして語れる安全な場所がある。
仲間と共に、一歩一歩、前進している自信からくる彼女らの明るい表情を見ると、とても嬉しいです。
全5回のグループリフレクションが終了する4月末までに、まだまだ変化していくでしょう。
次回レポートは「仲間との交流と学び」をテーマにご報告しますので、お楽しみに!
文責:檸檬(伴走スタッフ)
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