【伴走スタッフ日誌4】シングルマザーズデジタルキャンプ・インテンシブコース2期実施レポート:集合研修③互いを大切にするパートナーシップ
「自分らしく働く」を目指し、6カ月間じっくり取り組む就労支援プログラム「シングルマザーズデジタルキャンプ インテンシブ(集中)コース2期」。
伴走スタッフの檸檬です。スタッフの目線から気づいたことや感じたことをご報告していきます。本日は第3回集合研修のご報告です。
感情はセルフケアできる(第1回集合研修)
1回目の集合研修では、「感情のセルフケア」の方法を学びました。
自分自身の感情を見つめ、その奥にある「ニーズ」と呼ばれる自分自身が普遍的に大切にしたいことに気づくという方法です。
感情に蓋をしてしまうのでもなく、感情を爆発させるのでもなく、感情というものを大切に扱う方法があるということを学びました。
どちらかが我慢するのではなく、お互いを尊重する関係(第2回集合研修)
2回目の集合研修では、自分と相手それぞれの感情とニーズ(大切にしたいこと)を尊重しながら、「お互いを大切にする健全な人間関係」を築く方法を学びました。
「どちらかが我を通して、どちらかが我慢する」という関係ではなく、お互いの大切にしたいことを尊重し合う関係を築くこともできるのだということを学びました。
互いを大切にするパートナーシップ(第3回 集合研修)
6月8日(土)早朝6時半から、第3回集合研修を実施しました。
1、2回目に続き、カウンセラーでNPO法人リスニングママ・プロジェクトの高橋ライチさんを講師に、今回はさらに一歩すすめたパートナーシップについて学びます。
なせ就労支援プログラムでパートナーシップを学ぶか?
元配偶者との関係に挫折感を抱いた経験があり、それがコンプレックスになっているけれど、それについてどうすればよかったのかいまだにわからない、というシングルマザーは意外と多いです。
また、以前の結婚では元配偶者の顔色を伺うあまり自分らしいキャリアを築いてこられなかったというケースもたくさんあります。
健康的ではないパートナーシップが人生に与える影響がこんなにも大きいのに、互いを尊重する健康的なパートナーシップの築き方を学ぶ機会は、現代社会ではほとんどありません。
そこで、「自分らしくはたらく」を目指すシングルマザーズデジタルキャンプでは、パートナーシップの話題を扱うことになりました。
健全な対人関係に欠かせない「境界線」
パートナーや家族など、近しい人間関係になればなるほど、お互いの境界線は曖昧になりがちです。
自分の境界線を守ること、相手の境界線を尊重すること、これを実行するためには「自分には見えていないけれど、相手には見えていること」「相手には見えていないけれど、自分には見えていること」を明らかにして、その上で、自分が大切にしたいこと、相手が大切にしたいことを、尊重していく必要があります。
このように「境界線」を適切に保ち、健全な対人関係を築くためには、1回目と2回目の集合研修で学んだスキルが土台となります。
今回、架空の事例を使ったワークでは、前回までのワークと比べて難しさを感じている受講生もいましたが、積極的な質問や発言が増え、お互いに感想や意見をシェアすることで新しい視点に気づく瞬間が見られました。
受講生の感想より
講座終了後のアンケート回答の一部をご紹介します。
これらの回答からは、コミュニケーションの方法を学ぶ今回の機会が、ひとり親の忙しい毎日の中で、必要な時間だったことがうかがえます。
Q. 講座全体を通して印象に残ったことを教えてください
Q. 講座を受講して役に立った(役に立ちそうな)ことがあれば教えてください
Q. アサーティブネス、バウンダリーについて学び、相手も自分も大切にする方法があることを知ったいま、これからやってみたいことがあれば教えてください
コミュニケーションで豊かに生きる
コミュニケーションのスキルは、1度学んで、すぐに身について実践できるものではありません。
ですが、このように仲間と学び、ワークをキッカケに、繰り返し練習をし、振り返りやシェアをすることで、どんどん磨かれていきます。
そのことは、良い人間関係、豊かな毎日を送ることにつながります。
シングルマザーズデジタルキャンプでは、学びを練習し定着させる場として、伴走スタッフ一同で集合研修のおさらい会や振り返り会の実施を予定しています。
次回は、4回目の集合研修についてレポートします!お楽しみに。
文責:檸檬(伴走スタッフ)
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