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自分を見失わないために

執筆者:ひろみ

時間との戦いの日々

フルタイムで働きながら、自宅で週に3回こども塾を運営し、さらに小さい子ども2人(5歳と9歳)を育てるひとり親の私は、毎日が時間との戦いです。常にもう一人自分が居たらどんなに楽だろうと思います。時間に追われ、一息つく余裕もありません。

以前は仕事後すぐに子どもたちをお迎えに行き、少しでも長く家でゆっくりさせてあげられるようにと努めてきました。ただ、一旦帰宅してしまうと、“私と子どもたち”の時間が始まるため、“私”の時間を設けることはなかなか難しいです。子どもたちが寝静まった20時以降、時間があるだろうと思いますが、その頃には私もへとへと状態で、その日に片付けなくてはならない仕事などに取り掛かります。
 
これはある平日の私のスケジュールです。

5:30 起床
5:30~7:00 洗濯、朝食、お弁当作り、身支度
7:10 保育園送り
7:30~16:30 仕事
16:45 保育園/学童お迎え
17:15~18:30 こども塾運営(自宅にて)
18:30~20:00 夕飯、お風呂、子どもの次の日の準備、片付け
20:00~20:30 子どもたちとのふれあい時間
20:30 子どもたち就寝
20:30~23:00    お風呂、次の日の準備、片付け、仕事
23:00   就寝

こんな日々の中、私が「私」の時間を作れるのは、月曜と水曜の、夕方の教室がお休みの日に、お迎え時間を少しだけずらす時間帯の1時間弱のみです。これを私だけの自由時間と考えることにしています。この「自由時間」を使って、ランニングをしています。

昔から好きだったこと

ランニングは昔から好きで、ほんの20分であっても、時間があれば走っていました。3年前に入った今の職場では、「毎日走っている」という同僚と一緒にランニングクラブを結成しました。

実は、週1〜2回のみでもランニングクラブの開催は、きついと感じる時もあります。帰る時間が1時間遅くなることにより、子どもたちの食事も睡眠時間も1時間遅くなってしまいます。ランの後、子どもたちと帰宅し、夕飯作りやお風呂、次の日の準備、座る時間も無いまま20:30には子どもたちをベッドへと送り込みます。子どもたちの行動を急がせてしまい、ゆっくりさせてあげられず申し訳ないなと、静まり返ったリビングで一人反省する事もあります。

週に1〜2回、子どもたちとのゆったりとした時間を削ってでも、私がずっと走ることを続けているのは、走ることが好きだからと言う理由だけではありません。

この時間が、私にとっての大事なセルフケアだからです。

心に余裕がなかった頃のこと

セルフケアは誰にでも必要なものですが、私の様なひとり親には特にとても大切なものだと思います。身体が健康であることは心の健康にもつながります。心が健康でないと、子どもたちとの親子関係にひずみが生じます。

10年間専業主婦だった私がひとり親になった最初の1年は、心に全く余裕がなく、幼い子どもたちにはとても寂しい思いをさせてしまいました。どうして良いか分からず、5歳の娘と心理カウンセリングに通っていた事を思い出します。

当時の私は自分の内側の声を聴く余裕が無く、セルフケアなんて全く考えることが出来ませんでした。今思い返すと、当時の私に必要だったのは自分が自分であるための、自分を大切にする時間だったのだと思います。

どんなに忙しくても疲れていても、自分に必要なケアをしてあげる事、その時間を確立することが必要だったのだと思います。自分の身体の声を聴いてあげること、それこそがセルフケアなんです。

元気に笑っている私でいるために

あれから4年。今、私が走ることを続けているのは、まず好きなことをする、「私」の時間の確保のためです。その結果、仲間と一緒に体を動かすことで、からだ中の血液の循環が活性化され、子どもたちとしっかりと向き合える心が養われます。

忙しいからこそ、こういった時間を捻出することはとても大切なことだと、過去の経験から学びました。

セルフケアの時間は決して無駄にはなりません。その時間は、未来の自分への、そして私の大切な家族への投資だと思っています。

子どもたちは元気に笑っているママが大好きです。ママが笑顔でいるためなら、子どもたちは沢山の応援を喜んでしてくれます。この子たちの応援に120%、200%で応えていけるよう、私は今後もセルフケアをずっと継続する努力をしていきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。このエッセイは、NPO法人シングルマザーズシスターフッドのMother's Dayキャンペーン2022のために、シングルマザーのひろみさんが執筆しました。

このキャンペーンは、自身の心と体を大切にすること、それを互いにサポートしあえる社会を目指して実施しています。ご共感くださった方はぜひ、私たちの取り組みを応援していただければ幸いです。

クラウドファンディングへの応援もどうぞよろしくお願いします。

NPO法人シングルマザーズシスターフッド


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